今回はアニメゾイドワイルドZEROから,主人公であるレオ・コンラッドが搭乗する「ビーストライガー」についてレビューしていきたいと思います。
1期のゾイドワイルドと比べると,機体の改造の方に重きが置かれている新シリーズですが,兵器としてのゾイドがひしめく中で,野生味の強いビーストライガーはどのような活躍をみせてくれるのでしょうか。
ビーストライガーの機体紹介
基本情報
名称:ZW25 ビーストライガー【ライオン種】
発売:2019年7月27日
価格:3850円
進化解放技名:ビースト・オブ・クロー(第1段階),ビースト・オブ・クロー破(第2段階)
通り名:紅の獅子王(くれないのししおう)
説明:白と赤のタテガミを持つ,ライオン種の中型ゾイド。運動効率を上げるべく機体各部が形態変化を遂げたと言われている。その生態の多くは謎に包まれており,手懐けることは至難の業と言われている。進化解放して出現する背中のタテガミクローは,リーチに合わせて攻撃を行うことができるよう,2段階に展開。たいていの敵は,レッドタテガミクローによる薙ぎ払い攻撃で闘うが,強敵や大群に対してはゴールドタテガミクローを用いる。
通常のタテガミクローと全力時のゴールドタテガミクローを使い分けることで,前作でソルトが搭乗していたハンターウルフのような2段階の進化解放(エヴォブラスト)が可能なため,兵器を使う敵に対して,より遠くから攻撃を仕掛けられるようになります。
一般的にリーチが長い武器といえば薙刀が有名ですが,女子が操る武器にして最強と言われているくらいですから,ゴールドタテガミクローは強力です。
ところで,本シリーズから裏面パッケージに,
- ゾイドワイルドストーリー
- ゾイド改造計画書
の2つが掲載されるようになりました↓
ゾイドワイルドストーリでは,キャノンブルとの激闘がまざまざと語られており,逆境でさらなる進化をみせるビーストライガーが描かれていました。
しかし,特に目を惹いたのは改造計画書の方で,上の画像では,頭に取り付けたバイザーと鋭さを増したクローを持つビーストライガーが印象的でした。
今後,改造パーツなども充実してくるように感じていましたが,実際後になって改造武器ZW30&31などが登場しています。
ちなみに,復元の書の最終ページにも2つのバリエーション機体が描かれていました↓
これらの個体が発売されることはありませんでしたが,武装強化したZW36ライジングライガーが登場しましたし,2024年にはビーストライガー禍鎧というモンスターハンターとのコラボ商品も出てきています。
ビーストライガーのセット内容
ここからは実際の組み立て作業に移っていきますが,ビーストライガーのセット内容は以下の通りでした↓
- 復元の書
- パックS
- メカユニット
- EBユニット
- 発掘パックAとB
- ゾイドカード
最後にある「ゾイドカード」とは何かというと,ゲームセンターに置いてある「バトルカードハンター」という筐体で遊べるカードのことです↓
ビーストライガーには特別に付いてくるようで,同時発売されたキャノンブルの方にはありませんでした。
それ以外は,これまでの中型ゾイドと同じセット内容ですね。
単4電池が別売りであることには注意してください。
ビーストライガーの組み立ての様子
それでは早速組み立てていきましょう!
毎回タカラトミーさんの方で組み立てをサポートする動画(なんと今回のビーストライガーは9分13秒の長さ)が公開されていますので,今回は試しに,説明書を見ないで上の動画だけを頼りに組み立ててみることにしました。
残念ながら黄色いパーツは,通常のライガーと同じものです↓
希望としては覚醒ワイルドライガーのレビューに出てきたような金色のパーツで作ってほしいものだったのですが,その分値段は高くなってしまうのでしょう。
ちなみに動画の右上部分にはパーツの形についても説明があるので,動画だけでも意外と組み立てられるものです↓
一つ一つ一時停止して組み立てていきます。
注意点が時間差で後から表示されることがあったので,次の作業に移るタイミングまで視聴しておくと無難です↓
「ここで一旦動画をストップさせてね」などの指示があれば,より使いやすいかもしれません。
なお,左上部分にスタートからフィニッシュまでの残り時間まで表示されていたのが高評価です。
終わりが示されていると,よりストレスを感じることなく組み立てられます。
加えて,以下のようなカラフル表示がある関係で,解説書よりもわかりやすい部分があることは間違いありません↓
自分でも驚きましたが,普通に難なく骨格形態まで復元が完了しました↓
時間も12分弱しかかっていないので,復元の書を読んで作るのと変わらないですね。
見た目的に,復元書の方は写真が多少盛られているようにも感じるので,将来的に紙の冊子がなくなったとしても問題はないのかもしれません。
私は首元のホース的な造形が気に入りました↓
ここで動作確認をしてみましたが,いまいち上手く首が下がりません。
EBユニットを強めにはめることと,7番の動作でA8とA9の取付を見直してみると正常に動いたので,とりあえずほっとしました。
組めたように思えていても,意外とそうでないことがあります。
動作に問題なければ,続けて完全形態まで復元してしまいましょう!
しばらく組み立てて気がつきましたが,装甲パーツが結構多かったです↓
頭のパーツを装着する時,最もテンションが上がりました!
できましたが,格好良いです↓
完成まで22分30秒というのは,ちょっと自分的には多くかかってしまった印象ですが,その分,完成の喜びは増すものです。
タテガミクローは1回折り曲げて,あえて隠してしまう仕様となっています。
秘すれば花といったところでしょうか。
クロー部分は結構繊細な作りになっているので,うまくロックされない場合は,31番の作業を見返してしっかり差し込めているかを確認してください。
横から見た時,流れる感じのデザインが秀逸です↓
軽くエヴォブラストするのが第一段階となり,赤い爪によるタテガミクローになります↓
そして,そのまま動かしておくだけで第2段階へと移行します!
シャキーン!
黄金の爪が攻撃範囲を二倍以上に拡大してくれるというわけです。
ワイルドライガーとの比較
折角ですので,今回のビーストライガーをZW01ワイルドライガーと比べてみましょう!
こうして並べてみると,カラーリングは似ていますね↓
ただし,この2体を見せてどちらが後発組か尋ねれば,多くの方がビーストライガーだとわかるのではないでしょうか。
ボリュームの差が結構ありますし,上から見ると,ビーストライガーの方ががっしりしていて強そうです↓
カラーも3原色の赤と青となっていて,正統な進化を遂げている感がありました↓
まとめ
以上がビーストライガーのレビューでした。
アニメ「ゾイドワイルドZERO」の主役機に相応しい貫禄を備え,ワイルドライガーと比べて,よりボリューミーに進化した体型から繰り出される2段階のタテガミクローは,見た目的にかなりの破壊力があるように感じました。
25作目ということで,パーツ類も外れにくく進化しており,動作も安定してきているようです。
なお,アニメの方で本機に搭乗するのは,ゾイドの改造を得意とする少年レオ・コンラッドですが,同じ運び屋をするバズ・カニンガムを兄と慕い,途中廃墟で出会ったサリー・ランドという謎の少女と共に地球を救う旅に出ることになります。
彼らが生きる世界は,共和国軍・帝国軍が兵器で争う乱世。
第1話では,帝国軍が誇るキャノンブルの前になすすべもなかったライガーでしたが,そのときサリーは意を決してペンダントの力を使います↓
まばゆい光に包まれた後,そこから姿を現したのは全くといってよいほど姿を変えたライガーでした。
ちなみに上のプロトビーストライガーは2021年10月にゾイドワイルド列伝商品として発売されています。
現在は在庫も少ない機体ですので,中古店やオークションで購入してください。
最後までお読みいただき,ありがとうございました!