今回は「キュボロスタンダード(現スタンダード50)」についてレビューしていきたいと思います。
キュボロにはかなり多くのシリーズが展開されていますが,遊ぶのに必須とされる「スターターセット」に属していながらも,最多のパーツ数を誇り,スタンダードながら究極のキュボロと言えるのがこちらのセットです。
エキストラセットを別に買わずとも,キュボロの王道を行く楽しさを味わえるので,大は小を兼ねるという言葉が最もふさわしいのが当セットだとも言えるでしょう。
ちなみに,藤井聡太棋士繋がりでキュボロを知った方は,当時と今とでモデルが異なっていることに心配を覚えたかもしれません。
ですが,後でも触れているように,キューブはプレーンなもの(穴や道のないもの)が4つ少ない以外に構成に差はなく,後は箱の形が違うくらいです。
それでは以下で,セット内容や遊んだ感じについてみていきましょう!
キュボロスタンダードについて
キュボロのスタンダードですが,旧版は「48cm×33cm×6cm」の直方体からなっており,重さは5kgほどですが,新版のスタンダード50は「28cm×28cm×11.4cm」と立方体に近い形になっています。
中を開けると,全部で54個(新版は50個)の立方体の形をしたブロックがきっちりと収められていました。
キューブの一辺は5cmの長さで,手に取ってみると,コロンとした可愛らしいサイズです↓
よく見るとわかりますが,角にはやすりが丁寧にかけられており,歪みのない正確な作りになっています。
メーカーによると,使用している木材はスイス産のブナ材のみであり,誤差は0.1mmまでしか許容していないそうです。
これこそが「キュボロが一生もの」とされる理由で,何世代にもわたって楽しむことを可能にしているものでしょう。
いつの時代にも必要とされる,知育玩具のスタンダードがまさにこの知育玩具です。
続いて,このキュボロに同梱されているキューブの種類について詳しくみていきますが,全部集めると100種類近くもあるとされるパーツのうち,スタンダードには13種類が含まれていました。
なお,プレーンで全く加工がされていない立方体やゴールは,パーツの種類としてカウントされないとも聞くので,厳密には要確認です。
コースの溝や穴が掘ってあるものを始め,他のセットにはジャンプしたり加速するものもありますが,キュボロスタンダードにはオーソドックスなパーツのみが含まれます↓
全部1種類ずつ並べてみましたが,これらキューブの特性についての理解が深まっていくと,次第に独自の道を作れるようになるわけです。
なお,旧式のキューブに種類ごとに番号を付けてみましたが,スタンダード50は①のキューブが4つ少ない以外は同様のセット内容になっています↓
サイズに違いはありません。
なお,①~⑫の数字は各パーツの部品番号を表しており,メーカーのものと一致させています。
繰り返すと,スタンダード50は①のパーツのみ4つ少ない構成です。
ところで,①のプレーンなもののうち,いくつかにはロゴが印刷されているものもあってオシャレですし,ブナの木目が1つ1つ異なっているのが自然で気に入りました。
ビー玉は5色(赤青黄緑白)入っていて,精度の高い日本製のものが採用されているところに親近感を覚える方も少なくないでしょう。
さて,残り31個のブロックに目を向けてみると,色々な道が掘ってあったり,MKと呼ばれるものは特殊なもので,ゴールとビー玉入れを兼ねた仕様になっています。
それでは次章で,これらのブロックに慣れ親しむための遊び方について紹介しましょう!
キュボロスタンダードの遊び方
表面のみで玉の道を作る
まず最初は立方体の表面の溝(レール)だけを使って,レーシングの8の字コースみたいなものを作ってみます。
推奨されている3種類のキューブ(計7個)を並べてみると,以下の通りです↓
これらの表面にある溝を上手につなぎあわせて,一つのコースを作りましょう!
完成形はこのような感じになります↓
上部にある溝をつなげて遊ぶだけですが,プラレールのコースを作る感覚に近いと言いますか,小学校のプログラミング教育を行っているような感じを覚えるはずです。
上のコースが作れるようになった暁には,他のパーツも交えて,もう少し長いコースに挑戦しましょう↓
まずは目で見える範囲だけで動かして遊ぶ。
これくらいでしたら小さい子どもであっても難なく作れそうです(より初期の段階には積み木として遊ぶでも良いのでしょうが)。
玉が中を通って出てくる感覚を学ぶ
キュボロの第2段階の遊び方においては,ビー玉がキューブの内部の道を通る感覚を学びます。
まずは,3つのパーツをつなげたもので基本動作を習得しましょう↓
上からビー玉を落とすと,中を通って出てきては,また別のキューブの中を転がって,下から出てくるコースです。
このとき,外からは中の様子が見えないわけですから,一体どのような経路でゴールに達するのか,想像力を働かせない限りはわかりません。
この能力を鍛えるのが第2段階の肝なわけです。
次に,12個のパーツを使って3つの大パーツを作り,これらをうまく組み合わせることで小さな塔を作ってみます。
こちらが3つの大パーツで↓
これらを組み合わせることで,例えばこのような塔が出来上がってくるというわけです↓
こちら側からは見えないところもあり,ややわかりづらいかと思いますが,見えないコースを長々と通って,最後に手前から出てくるところが面白かったです。
実際の動きの方は,以下の私のtweetから確認してみてください↓
キュボロの小さな塔を作って基本動作を学びます。 pic.twitter.com/cEvqIjqM5h
— さんくす (@thanks_redo) June 4, 2020
このような感じで,以下にある6つの基本パターンを全て作り終えたら,オリエンテーションが終了です↓
これで大きな塔を作るための準備が完了しました。
ところで,ここまで触れていませんでしたが,キュボロのスタンダードに付属している説明書には,これまでの内容に加え,この後,挑戦できる作品例が5つほど収録されています。
ちなみに,それらはあくまで一例に過ぎませんので,自分だけのオリジナルの塔づくりにも挑戦してみましょう!
なお,どうしても参考例が見たいという方のために,キュボロ社から問題集が3冊ほど発売されていましたが,それらはスタンダード50に対応したものではないので(多くは作れますが),注意してください。
また,販売店によっては独自のレシピ本を特典として付けてくれるところもありますので,探してみてください↓
まとめ
以上が,キュボロのスタンダードのセット内容と,遊び方の基本手順となります。
今回は基本となる部分だけを紹介してきましたが,上の画像のようなものまで,このスタンダードのみで作れてしまいますので,基本動作を覚えてからの学びは,それまでとは比べものにならないくらいに深いです。
余談ですが,将棋の藤井聡太さんのご家庭では,このキュボロスタンダードを複数買ってきて,それらを組み合わせて遊んでいたということですから,さすが極める人は違いますね。
なお,先に紹介した問題集の他にエキストラセット(補充セット)も販売されており,坂道や分かれ道,二列走行やより複雑なコースを可能にする特殊パーツも追加することも可能です。
キュボロのシリーズ展開に興味がある方は,以下の記事も参考にしてください↓
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