今回は,くもん出版が販売している「こどもえんぴつ」についてレビューしていきたいと思います。
本商品は形や材質に特徴を持たせており,文字を書くことが好きになる人気商品です。
特に,これから鉛筆デビューするお子さまにおすすめしたいと思います。
なお,こどもえんぴつ以外にも,姉妹品である「こどもいろえんぴつ」や「えんぴつけずり」さらには「もちかたサポーター」などの関連商品についても同様にレビューしていますので,贈りもの選びに悩んでいる方は是非参考にしてみてください!
こどもえんぴつについて
くもんのこどもえんぴつは,初めて鉛筆を手にする子どもから小学校に入学する前後の子どもまでを対象とした,使いやすくなる工夫が施された特殊な鉛筆です。
主な特徴として,鉛筆の形が独特であることと芯がやわらかいことの2つが挙げられます↓
今回は3歳の子どもに,6Bのこどもえんぴつを買ってみました。
早速中を開けてみましょう!
全部で6本入りで対象年齢は2~4歳となっています(幼児用とのことですが,あくまで目安とのこと)↓
外観はお菓子のトッポみたいな感じで,ついつい食べたくなってしまいました。
温かみのある素朴な木の色合いは,一本一本異なっていて自然な感じです。
同メーカーが作ったスタディ将棋のレビューをしたときにも感じましたが,プラスチックや金属仕上げに慣れた私にとって木が持つ魅力というのはただただ新鮮で,子ども向け商品の価値というものを改めて認識できたように思います。
鉛筆の長さですが,スマホや通常の鉛筆と比べてみるとこの通り↓
こどもえんぴつ独特の短さが書きやすさにつながるとのことで,以下でサイズについてまとめておきましょう↓
- 6Bは12cm
- 4Bは15cm
- 2Bは17cm
- 大人用は18cm
さらにこの鉛筆は三角形をしており,通常のもの(左)と比べるとこれだけ違います↓
ステッドラーやLAMYのペンにも見られる形状ですが,人間工学に基づくと,最もストレスフリーに持てる形が三角形だという結論に行きつくようです。
私が購入したのは6Bでしたが,他にも4Bや2Bのものが売られており,用途別にまとめると以下のようになります↓
- 6B:初めて鉛筆を持つ子ども用
- 4B:平仮名や数字を書き始めた子ども用
- 2B:小学校入学前後の子ども用
上記した6Bとか2Bといった文字は,芯のやわらかさと濃さを表しています。
芯がやわらかいと黒鉛部分がはがれやすくなり,結果として,書いた文字の黒味が強くなるというわけです。
以下の図をみると6Bは枠外ですが,とにかく濃くてやわらかいことは伝わるでしょう↓
市場に目を向けると,特に子どもが初めて書くときの鉛筆としては6Bを採用しているものが多く,2Bともなれば速記用として,大人向けのシャープペンでも普通に採用されています(余談ですが,プラチナ万年筆の「プレスマン」は大人の方におすすめです)。
まとめると,こどもえんぴつは持ちやすい形状とやわらかい芯を採用していることにより,弱い筆圧でも濃く書くことができるので,子どもはとても書きやすいと感じるのでしょう。
こどもえんぴつを使ってみた
それでは,こどもえんぴつを早速使ってみましょう!
まずは芯を削りますが,ここで一つ注意点があります。
こどもえんぴつは普通の鉛筆とは形状が異なるため,専用の鉛筆削りが必要だということです↓
色は2色あり,自分は赤を買いましたが他に青色もあります。
専用とあるので勘違いしがちですが,パカっとふたを開けると2つの穴があり,くもんのこどもえんぴつだけでなく通常の鉛筆も削ることができる2-WAY仕様です↓
30回くらい回したら,きれいな感じに仕上がりました!
まさに子ども向けという感じがしませんか。
鉛筆削りの上部を取り外して,簡単にゴミ捨てが可能です。
実際にノートに文字を書いてみましたが,太くて濃いしっかりとした線が引けました↓
漢字や数字といった細かい文字を書くには不向きですが,鉛筆で線を引いて書く練習をするにはこれ以上の鉛筆はないでしょう。
通常の鉛筆と書き比べてみると,鉛筆を持ったときの安定感に優れ,正しく持ったときに鉛筆がより手にフィットする感じがします。
こどもえんぴつの独自形状で,持ったときに手と鉛筆が触れる面積がより大きくなるからでしょう。
トータルの長さが通常の鉛筆の3分の2と短くなっているのも扱いやすさの一因になっていると思いますね。
こどもえんぴつの関連商品
くもんのこどもえんぴつには,先の鉛筆削り以外にもいくつかのアクセサリー(関連商品)が売られています。
これらはこどもえんぴつを使う際に必須ではありませんが,気になるものがあれば買い揃えてみるとよいでしょう。
こどもいろえんぴつ
まずは「こどもいろえんぴつ」です。
こちらは「茶・青・赤・緑・黄・橙」の6色が入っていて,長さや形はこどもえんぴつと同じ仕様となっています↓
こどもえんぴつと同様に,表面は丁寧にやすりをかけたかのようにツルツルで,発色も明瞭です。
裏面には,形を三角形にした理由が書かれていました↓
鉛筆を支える3つの指が作る形が三角だから,楽に持てるわけなんですね。
子どもが持つ位置に迷わないよう短めになっていて,太いのは持ちやすさにも影響しているとも書いてあります。
「さんかくくれよん」も出ていますので,クレヨン派の方はそちらをどうぞ。
もちかたサポーター
正しい鉛筆の持ち方にこだわる方のために,「もちかたサポーター」という商品も出ています↓
こちらは2個入りでしたが,女の子用にウサギ,男の子用に車の形が用意されているのでしょう。
使い方ですが,まずはサポーターを鉛筆に取り付けます↓
このとき結構,力を使うので,子どもにはやらせず,親の手でしっかり装着しましょう(簡単には取れなくなり安定します)。
人差し指を本体から少し出るように入れて,他の手を添えます↓
なお,左右兼用です。
三角えんぴつキャップ
他のアクセサリーとして,「三角えんぴつキャップ」と「三角えんぴつホルダー」があります。
えんぴつキャップは削った鉛筆の芯先を保護する専用のキャップで6本入りで名前シールが付いてきました↓
半透明なので,芯先の減り具合も確認ができます。
鉛筆の三角の形状は転がり防止にもなるわけですか。
6本あるので,1セット全部に付けられますね↓
なまえシールはキャップに貼って使うことができます。
三角えんぴつホルダー
三角えんぴつホルダーは,短くなった鉛筆に取り付け,無駄なく最後まで鉛筆を使い切ることができるようになるものです↓
はめ込むと,1cmくらいのところでストップするようになっていて,全長が約6cmくらい伸びたでしょうか↓
物を大切にする心が育つといいですね。
くもんのすくすくノート
くもん出版では「すくすくノート」という,ワークブックみたいなものも売られています↓
はじめての鉛筆の練習には,この「はじめてのえんぴつ」というタイトルの本が役に立ちます。
中にはシールや表彰状が入っていて,褒めて伸ばせるように工夫されていますし,
60ページを超える問題量は,結構なボリュームです↓
いたずらに線を引く練習を重ねるのではなく,段階的にレベルアップしていくところに「公文式」の真髄が見て取れます↓
真面目にやってくれる子だと着実にステップアップできますし,「頑張ったら,偉いねって褒めてもらえるんだ」ということも,子どものうちに教えておきたいですね。
現在はNEWシリーズになっています↓
筆箱
最後に,くもんえんぴつをしまう筆箱についてですが,通常の鉛筆を入れる仕様のものや,収納力の小さいものだと入り切りません。
ですが,鉛筆を挿す部分がゴム製の筆箱であれば,太い鉛筆でも以下のように収納することができます↓
私は今回,レイメイ藤井の「トップライナーペンケース」に入れてみましたが,このように全部収納することができました(鉛筆削りを入れるとややきつめですが)↓
まとめ
以上,くもんのこどもえんぴつとその関連商品のレビューでした。
子どもの安全に配慮し,Made in Japanの品質と考え抜かれた使いやすさが光る,誰にでもおすすめできる良い鉛筆だったと思います。
えんぴつの持ち方は,それ1つで大きくその人の印象を変えてしまうこともあるので,できるだけ正しい持ち方を覚えさせたいものです。
折角初めてえんぴつを使う機会なのですから,すくすくノートなども用いて子どもの知育に幼少期から働きかけ,セルフエスティーム(自尊感情)を高めましょう!
褒めて喜ぶ素直な子どもが,勉強でもなんでもいちばん伸びるように思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。