今回は、ゾイドワイルドの第5弾から「ハンターウルフ」をレビューします!
発売されたのはクリスマスの2日後ということで,あまり良いタイミングではなかったようにも思いますが,その後まもなく在庫が少なくなり高騰してしまった人気ゾイドです。
その意味では,前回レビューしたデスレックスと入手度は同等だと思います。
ハンターウルフの機体紹介
名称:ZW16 ハンターウルフ【オオカミ種】
本能開放技名:ソニックブースト+ハウリングシャウト
発掘地域:ワイルド大陸 砂漠地帯
機体説明:音速のスピードと内なる力を秘める中型ゾイドで強い脚力を持つ。本能解放は2つの形態があり,第1形態は背中のソニックブースターから出る衝撃を推進力に変え,高速移動し爪や牙で攻撃する。第2形態は前方に向けたソニックブースターと喉からソニックシックル(音波鎌)を発生させて敵を切り刻む。
スピードに特化したゾイドのようで最大スピード270km/hというのは,確認されている機体の中でも最速です。
といったわけで,「孤高の音速狼」という通り名は見事にこのゾイドを言い当てているように思います。
ソニックブースターという背中の大型衝撃波を発生させる器官の使い方次第で,本能解放はなんと2段階で発動するという仕様で,敵に合わせて戦い方を選ぶことができる,なんともスマートなゾイドです。
頭も良さそうに見えます(この見た目で間抜けな子だったら嫌です)。
なお,遠吠えをした後,喉奥から超音波を出しては敵を混乱させるという攻撃方法もあり,脚力に加えて巧みなサポーターを行う独自の立ち位置を確立させているように思われます。
「オオカミ型ゾイド」と聞くと,ついつい旧ゾイドの「コマンドウルフ」という機体が真っ先に浮かんでくる私ですが,あちらはゼンマイ式の最高峰といった位置づけと言えるでしょうか(カラーバリエーションも豊富です)。
一方,このハンターウルフは単4電池を使用してモーター駆動します。
サイズは中型ゾイド,つまりワイルドライガーと同サイズですので,地位的にはコマンドウルフが格上げされた感じがしました。
それでは早速作ってみて,2段階の本能解放の様子やサイズ感について確認していきましょう!
パッケージ外観とセット内容
パッケージのイラストでは,ハンターウルフが雪山を颯爽と駆けぬける感じと機体の青と雪の白がきれいに映える色使いになっていました。
パッケージ裏側はこのような感じです↓
こちらは宇宙空間というかゾイドらしい景観ですが,月にいるイメージが近いでしょうか。
セット内容を確認してみると,程よい量のパーツ類が飛び出してきます↓
発掘パックA・B・S,メカユニット,そして復元の書というのは,おなじみのセット内容ですね。
個人的にはオオカミ型にモーター搭載というのが新鮮に映ります。
それではストップウォッチ片手に組み立てていきましょう!
組み立て手順
今回も上のような組み立てサポート動画が用意されていますので,適宜作業前に目を通してみてください。
超大型ゾイドのデスレックスを作った後ですので,中型ゾイドはなんだか作りやすそうに思えてしまいます。
最初に作ることになったのは,ハンターウルフのメイン武器であるソニックブースターです↓
「のせるだけ」という指示が多く,ややもやもやした気持ちで復元を進めていきますが,ギアを組み込む際のメカメカしさがひたすらに好印象です。
尻尾は薄べったく1パーツでした↓
ゾイドだと、恐竜型以外のイヌ・ネコ系の尻尾は大体がこんなふうに薄めのパーツ1個になっています。
以下のようなパーツは特に装飾が凝っていてカッコ良かったです↓
これまでのゾイドでは見なかった,明るめのクリアーイエロー色のキャップがこちら↓
のせる指示があったパーツは首元にも及びます↓
色々な部分が連携して動くことになるので,パーツ同士のかみ合わせは重要です。
凝ったパーツは再三登場してきました↓
見た目がカッコ良いパーツは,見ているだけでわくわくしてきます。
のせる以外の組み立ては別段難しいところもなく,13分30秒で骨格形態の復元が完了しました↓
全体的にスリムで,造形的には頭部がどう猛かつ勇敢そうに見えて特にお気に入りです。
続けて発掘パックBを開封し,完全形態まで一気に復元してしまいましょう↓
「装甲」という名のコートでしっかり包まれている感じ。
アーマーの取り付けも特に難しくなく無事に完成です↓
組み立てにかかった時間としては「19分4秒」ということで,気軽に作れるボリュームだったように思います。
前から見ると「かいけつゾロリ」っぽい感じがしますが,横顔はスリムで洗練されたものです↓
最近,ケモミミについて学ぶ機会があったのですが,耳はやや斜めにして前方を向けるのが自然なようで,こちらの造形も注視してみると,まさにそうなっています。
ハンターウルフの写真集
ハンターウルフのサイズですが,同じM型ゾイドの覚醒ワイルドライガーよりも大きく見えました。
本能解放させてみましょうか。
1段階目の形態にするためには,レゾカウル(青いパーツ)とソニックブースターを少し上げるようにします↓
口の開け方からオオカミが遠吠えをする様子がはっきり伺えてカッコ良いです。
そう考えていると,キャップの色が月の光を模しているように思えてきました。
次にワイルドブラストの2段階目にしてみますが,上記2パーツをこれでもかというくらい前方に倒し,加えてレゾカウルは外側にも展開させることでさらにボリューミーな仕上がりになります↓
この状態での動作は,
- ソニックブースターが回転
- レゾカウルは上下動
- 口を開閉しながら歩行
という3つのアクションが取れるようになります。
アニメでの活躍
ハンターウルフがゾイドワイルドのアニメに初登場したのは第28話のことです。
クワーガ3体を一瞬で倒すという衝撃のデビューを飾ったわけですが,ライダーであるソルトというキャラはいわゆる賞金稼ぎのゾイドハンターで,アラシを狙う側の立場でした。
まだまだ第1段階しか本能解放しませんが,最初にウルフをポンポンする仕草が優しかったです↓
アニメではやたらとギョーザとぶつかったり,強いものに興味がない様子のソルトでしたが,アラシにわくわくするものを感じたため,結果的にフリーダム団に入ることとなります。
第2段階目となるセカンドギアのシーンは第29話のドレイク戦で初披露です↓
「叫べ,ハウリングシャウト!」
というセリフが見事に決まりましたね。
実際,ここからチーム内でワイルドライガーと並ぶ実力機と認められ,味方の窮地を何度も救うことになるわけで,並行して機体人気もどんどん高まっていったように思います。
ハンターウルフ警視庁仕様について
先ほど,コマンドウルフがカラバリに優れていると書きましたが,2023年のゾイド博で機動警察パトレイバーとコラボした警視庁仕様のハンターウルフが発表されました。
会場内にはサンプルが展示され予約もできました(先行受注ではポストカードも貰えました)が,一般予約もその後開始されるとあって安心できました。
気になる発売日は2024年6月とアナウンスされました。
パトレイバーは35周年,ゾイドが40周年を記念したモデルです。
デザインは天神英貴氏で監修を出渕裕氏,世界観には伊藤和典氏の手が入っています。
上のPVを見れば,すぐそのストーリーに引き込まれることでしょう。
カラーリングは赤・黒・白のパトカー仕様で,目の部分に取り付けるOSバイザーが真新しく,機能としては指揮官からの指示を受けるためのもののようですが,これはゾイドワイルドZEROの世界観も取り入れた感じがありますね。
機体データをみると最高速度が通常のものと比べて10km/hほど落ちていますが,装備がやや重厚なせいでしょう。
それでも現場に駆け付けるには十分なスピードのようです。
まとめ
以上,ゾイドワイルド第5弾から16作目となるハンターウルフのレビューでした。
スリムながらボリュームアップされた見ためは,この機体に対する期待感の表れだったのかもしれません。
本能解放は2つの形態を取るのが特徴的で,最終形態では色々なパーツがガシガシ動くので傍から見ていて楽しかったです。
アニメでも突如現れ,颯爽と主役機レベルに躍り出た当機ですが,みなさんのハートを最終的に射貫くことになる子はライオン型かオオカミ型か,はたまたこの後に販売されたトラ型のファングタイガーでしょうか。
いずれにせよ,どれもカッコ良い機体であることに疑いはないので,買ってもらった子どもは大満足だと思います。
オリジナルのムービングキットはすでに廃番となっているので,中古で状態の良い物を買うようにしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。