今回は「大人もはまる知育パズル」との呼び声が高い「はずる」についてレビューしていきましょう!
具体的には,中級者向けのスターと,上級者向けのマスターソードを用意しました。
なお,難易度別に6つのグループに分けられるはずるですが,それぞれのレベルにおいて,遊んだ人はどのような感想を抱くものなのでしょうか。
当記事を書くにあたって色々と調べている中で出会った面白い口コミについても,合わせてみていきたいと思います。
はずるの特徴
「はずる」とは株式会社ハナヤマが発売している知育パズルの商品名で,「はずすパズル」という言葉を短くしたものです。
ハナヤマといえば,ゲームロボットをレビューしましたが,こちらも脳を活性化させるもので,特にお年寄りや子どもに人気でした↓
思っていた以上にその歴史は古く,前身にあたる「キャストパズル」が誕生したのは1983年となるので,根強いファンだとその時代から多くを集めていたりします。
独特な楽しみ方ができる
さて,はずるの特徴ですが,ふつうパズルといえば,未完成のパーツを組み立てて完成形にするジグソーパズル的なものを想像する方が多いでしょう。
ですが,はずるは知恵の輪系に属するパズルであり,バラバラにする楽しみ方と戻して1つにする楽しみ方の2通りが楽しめます。
適当にいじっていて偶然にうまくはずせることもあるでしょうが,その場合,今度は元の形に戻すのに苦労するはずです。
なお,はずすのと戻すのとどちらが難しいかは一概に言えず,難しいはずるの口コミでは,「ずっとバラバラにしたまま」という方も一定数見受けられました。
その他,時間が長く経つと一度解いたものであってもはずし方を忘れてしまうもので,これはこれまでに解いたはずるが多い方の方がより経験することになるでしょう。
とはいえ,こちらはまた楽しめるのでむしろ嬉しいことなのかもしれません。
ところで,はずるには答えにあたる「解答図」が商品内に入っておらず,そのせいか,苦しんだ分だけはずせたときの嬉しさが大きくなるのも特徴です。
ただし,こちらについては,メーカーのHPで専用フォームに記入すると送付してもらうことが可能になることを覚えておきましょう!
秀逸なデザイン
日本人を含む全世界のクリエイターが生み出したパズルに,ハナヤマ社の精密鋳造技術がプラスされてめでたく製品化となるわけですが,単なる知恵の輪でとどまらない理由は,その洗練されたデザインと機能美にあります。
世界パズルデザインコンペティションにおいては2002年から10を超える作品が受賞を果たしており,その美しさは世界的に証明されている他,2018年にはクラウドファンディングへの挑戦も行われ,見事,ネックレスが商品化されました↓
ちなみにこのネックレスはキャストラブという名前で,通常のはずるにも登場することになりました。
幅広い難易度設定
はずるには実に6つもの難易度が存在し,数字が小さい方が簡単になりますが,パッケージを見ると色分けされているのでよりわかりやすいです↓
灰・黄・緑・青・黒色の順に難しくなっていきますが,難易度の5と6だけはどちらも黒色になっています。
2023年7月現在,確認できるものだけでも79種類が存在しますが,これからもどんどん増えていくでしょう。
多種多様なコラボも
はずるはコラボ商品も多く作っています。
例えば,先に紹介したネックレスつながりで言えば,JAM HOME MADEとのコラボ商品がありますし,テレビに登場した過去もあり,例えば2016年に放送の「ドクターX(シーズン4)」では,米倉涼子さんが演じる大門医師がオペの前にやっていました。
それを観て,はずるを知ったという方も少なくないでしょう。
ちなみに,作品内に登場したのは,エス&エス・ハーモニー・ホース・ギャラクシーの4つです。
この他,2023年の6月にはゼルダの伝説とコラボが実現し,争奪戦が繰り広げられたのは記憶に新しいでしょう。
キャスト スターのレビュー
それでは,はずるの一例として,まずは難易度としては中級者向けの「スター」をレビューしていきたいと思います!
こちらは私がはずると初めて出会ったときの作品で,場所は百貨店の知育玩具コーナーになるのですが,自由に触れられる場所に置いてあったのを手に取ったことがきっかけです。
大人2人でその場にいたのですが,両人ともその不思議な魅力にハマってしまい,ちょっと時間を潰すはずのつもりがかなり熱中してしまいました。
「いかんいかん。ここで買ってしまっては,おもちゃ屋さんの思惑通りになってしまう!」
などと,その場はとりあえず離れることにしたのですが,その時のはずれそうではずれない悔しさが後になっても忘れられず,数日後購入する運びとなりました。
なお,後になって知ったのですが,このスターはキーやABCと並んで,一番最初に出たはずるの1つとなります。
なんだか運命的なものを感じますが,難易度は3ということでパッケージは緑です↓
本体部分の写真はつるっとした見た目になるように加工されており,開けた中にはずる本体に加え,全種類がわかるリーフレットが入っていました↓
リーフレットは地味に嬉しいですね。
これまでに発売されたすべての作品が載っていて,難度についても記載されています(とはいえ,先に紹介した公式ページからも,全種類をレベル別に確認することが可能です)。
なお,先述した通り,解答図は入っていません。
本体は亜鉛合金製でかなりずっしりとしており,ずっといじっていると手に金属の臭いがやや移ってしまうのがデメリットと言えるでしょうか。
ところで,はずるの一つ一つに作者の思いが込められた文章が添えられるのが通常で,本作では「蛇から捕らわれの星を解放する」ことがテーマになっていました。
さりげなくループが付いているので,紐を通して持ち運べるようになっています↓
ピースをはずす際には力が必要ないところも,はずるの大きな特徴です。
特に初めて取り組む際には力づくでどうこうしようとしてしまうものですが,力の込め具合ではずれる作品はありません。
あくまで,知恵の輪であることに注意しましょう。
ゼルダ マスターソードのレビュー
値段が普通のはずるよりも高いゼルダの伝説シリーズですが,今回レビューするマスターソード(難易度6)の他に,ハイラルの紋章(難易度4)とトライフォース(難易度5)も同時に販売されています。
オンラインストアでは即日に完売となり,特にこのマスターソードは入手難易度が高めでしたが(発売当初は数分以内),何度も再販されたこともあって,私も1ヶ月遅れで購入することができました。
箱からは高級感が漂います。
残念ながらリーフレットは入っておらず本体のみでしたが,剣自体はほどよい重さがありながらも,わかりやすく輝いていて,土台部分はどっしりとした作りです。
なお,はずす際には「ソード部分を回すことはせず,あくまで円柱のピースを回転させるように」という但し書きがあったので注意してください。
ちょっとずつ引き抜いていく感じが楽しいですが,私はスターの時よりも早くはずすことができました。
とはいえ,戻すときも一筋縄とはいかず,スターと違って,迷いなくはずしては戻してを繰り返すことはまだできていません。
ちなみに,剣自体は先端部分が通常の剣とは異なる形状をしているので,引き抜いた状態で飾ろうと考えている方は注意しましょう↓
三角の形状をした突起物が表と裏にあります。
はずるの口コミ
最後に,はずるの口コミを難易度別にみてみましょう!
調べてみるとわかったのですが,はずるが知的な玩具だからでしょうか,他の商品に比べ,面白い口コミが寄せられる率が高いのも特徴といえるかもしれません。
難易度1
代表作
ラブ,フラグ,ループ,ダイヤモンド,ABC,ウルトラマン科学特捜隊流星マーク
難易度1の口コミ
- 美しい動きなので,答えがわかっても何度も触りたくなる
- 輪投げが狙ったところに1回で入ったような感覚でクセになる
- 入院生活で暇にしている母に差し入れたら喜んでくれました
はずるは,時間を持て余しがちな,お見舞いに持っていくと良いかもしれません。
私が普段利用している美容室にもはずるは置いてあります。
難易度2
難易度2の代表作
ホース,スノー,キーII,フック,ボックス,ハーモニー,ドット,キーリング
難易度2の口コミ
- 簡単に解けたが,デザインが可愛く手触りも良いので全く後悔なし
- 酒の場で酔った同僚相手に反応をみるのが面白い
- あっという間にはずれたが元に戻せない
精密だからこそ,絶妙なサイズバランスでパズル足るのですが,デザイン的にも優れているということで,置物としてもチープな感じがしないで済みます。
元に戻せないというのは,はずるの意外な特徴で,はずしてからが実は本番だったりもするわけです。
難易度3
難易度3の代表作
スライダー,ダイス,アローズ,スター,エス&エス,ケージ,ドルチェ,オーギア,ビオロン,ジー&ジー,ギャラクシー,シフト,ベーターカプセル,クロス,ヘックス
難易度3の口コミ
- パズルを解いた後は文鎮として机の上に置いています
- 遊んでいると良い音がなります
- やり方がわかっても,何度もやり直せるので楽しい
中には簡単なものもあるようですが,難易度3あたりから,作品数が充実してくるように感じます。
しかし,難易度にはばらつきがあるようです。
難易度4
難易度4の代表作
リング,ハート,バロック,レフ,コースター,コイル,ドーナツ,シリンダー,ツイスト,ユー&ユー,キーホール,ヘキサゴン,メビウス,ケーキ,ダイヤル,UFO,バルブ,プラネット
難易度4の口コミ
- テレビを見ながらやってます。何度も楽しめると思いますよ
- はずすのに4日かかりました。面白いパズルです
- 仕掛けや内部構造を知るほどに興味が沸いてきます
難易度レベルが4ともなると,簡単ではないゆえの楽しみが感じられてくるようです。
作品数もほぼ最大で,純粋に作品の素晴らしさに感動しやすくなるのもこのレベルからでしょう。
難易度5
難易度5の代表作
サイクロン,エルク,アムール,デビル,スパイラル,ラディックス,デュエット,エクア,マーブル,ヘリックス,スクエア,エイチ&エイチ,ラトル,パドロック,ラビゴールド&シルバー,チューブ,メダリオン
難易度5の口コミ
- 友達にプレゼントとして3個買いました。この感動をもっと広めたい
- 小学生の息子が解いてしまった
- インテリアとして良く,女子ウケもGood
もうここまで解ければ上級者の仲間入りでしょう。
ますます作品としての磨きがかかり,できた人は周りに称賛されるはずです。
実際,なんらかの驚きがあったことを報告する口コミが多かったように思います。
難易度6
難易度5の代表作
アワーグラス,ローター,チェーン,ニューズ,エニグマ,ナットケース,カルテット,ヴォルテックス,インフィニティ,トリニティ
難易度6の口コミ
- この値段で買える最高の芸術品
- 5時間かけてはずせたものの戻せません。無人島に持っていこうと思います
- ポケットに入れてたら自然とはずれてました
はずるの最高レベルがこのレベル6です。
是非解いて,そのときの感想をレビューとして書き込んでください!
良くない口コミ
良くない口コミとしては以下の3つの内容が目立ちました↓
- 簡単すぎる
- 強く力を加えないとはずれませんでした
- 解き終わった後の使い道がない
秒速で外れてしまって,秒速で戻せるようではパズルとしてはつまらないでしょう。
解くまでの楽しさがあるのも事実です。
その他,解き終わった後にそのはずるの見た目を楽しめないようであれば,使い道に困るかもしれません。
おわりに
以上,ハナヤマ社からはずるのレビューと,口コミを難易度別にまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
難易度はあくまで目安なので,個人によって設定された難易度と体感上のそれが一致しないこともあるようですが,星の数が2つも違えば確実に違いを感じ取れるように思います。
「これからはずるを購入しよう!」という方が,何を基準にお気に入りの一品を選ぶべきかについて,私なりの結論にはなりますが,以下の通りです↓
- まずは難易度3か4のものから始めて,次に買うときは5か6を選ぶ
- 見た目が気に入ったものや運命の出会いがあればそれを優先する
なお,2019年7月における,年間通しての売上ランキングTop5は,
- マーブル(難易度5)
- ハーモニー(難易度2)
- ニューズ(難易度6)
- エニグマ(難易度6)
- カルテット(難易度6)
の順となっていました。
ハーモニー以外は難しめの黒箱が上位をほぼ独占していたのが特徴的で,難易度1だとダイヤモンドが13位にようやく確認できたくらいです。
参考までに,1位のキャストマーブルは,YouTuberのHIKAKINさんも動画で取り上げていました↓
どんなものについても言えますが,現在は利用者の便を考えてか,解答を事細かに伝えてきてくれるものが多く,そうでなくても少しネットで調べればすぐに答えがわかってしまう時代です。
ですが,そんな中,解答図を隠され自分で答えを出さなければいけない経験は,なんだかすごく新鮮な感じがしました。
口コミを調べてみてわかった意外な利用方法としては,子どもの好奇心を満たしたり,誰かの手土産に贈ったり,ちょっとした空き時間に遊んでいる方が多かったということです。
「高難易度のものを何年もかけて完成させてみる」なんていう乙な使い方も,現代だからこそ価値を持つ行為になるのかもしれませんね。
「はずるではなく,はずれを買わされました」などというマイナスの口コミもありましたが,不具合があった場合はお客様センターに相談を,そして,できるだけ難易度が高めのものを購入するようにしてください。
基本的には精密にできていますし,遊ばない時もインテリアとしても楽しめるはずるですので,興味を持たれた方は,是非購入をおすすめします!
最後までお読みいただきありがとうございました。