今回はDOLCHUさんが原型を担当するchuchu dollから「白うさアリスHINAちゃん」のレビューをしたいと思います。
本記事を通してドールの魅力を再発見していきましょう!
chuchu dollとは
chuchu dollは,ドール作家のDOLCHUさんがヘッド原型から衣装デザインまでを担当したドールのことで,ホビージャパン社のDollybirdという雑誌オリジナルの商品です。
特徴としては,あえて衣装を未完成にしているところが挙げられます。
そのため自分の手でドール服を作らないといけないのですが,こういった機会でもなければ滅多に味わえないですからね。
一度頑張って作ってみると,手芸の楽しさに目覚めるかもしれません。
それに衣装は一から作るわけではありません。
印刷された布キットが同梱されているので,購入者がすることは基本的にハサミで切ってボンドで貼るだけでよく,難しい技術を必要とする衣装については縫製済みのものが入っているという親切設計です。
例えば今回レビューするHINAちゃんは「ケープ・ペチコート・タイツ」の3点がすでに縫製されていました。
もっとも,ほとんどの皆さんが魅力的だと感じているのは,DOLCHUさんが関わったドールが誰でも安価で手に入ることでしょう。
今回のchuchu dollよりずっと大きいサイズにはなりますが,DOCHUさんのドールがいったんオークションに出品されると,落札価格は数十万円するのが当たり前ですからね。
私自身,DOLCHU SHOPの方に登録して衣装を買おうと頑張ったこともありましたが,あえなく瞬殺されてしまったという苦い思い出があります。
同じような経験をされた方は,かなりいらっしゃるのではないでしょうか。
加えて私の場合,このchuchu dollの第1弾(ミリタリーセーラーとクラシックセーラー)が発表されたときには全く気付かず,予約締め切りの日に間に合わなかったことがあったので,今回の第2弾についての発表があったときは大変に心躍りました。
そんな第2弾ですが「メルヘンエプロンドレス」がテーマで,白うさアリスと赤ずきんのHINAちゃんがラインナップされています。
アリスver.については次章でレビューするので省略しますが,赤ずきんver.の方は髪形がダークブラウンの内巻きボブで,ダークグリーン×ミントのアイカラーをしています↓↓
こちらも実に可愛いですよね。
白うさアリス開封時の様子
それでは早速,白うさアリスHINAちゃんのレビューをしていきましょう。
欲しい人にはまるでティファニーブルーのようにも見えてしまう素敵な箱。
注文から到着するまで半年以上待ったんですが,長かったです。
衣装と色を揃えたカラフルなボックスを開けると,そこには小さな姫様がちょこんと座っていました↓↓
ONE PIECEのマンシェリー姫かと思いましたよ。
こんなかわいいヘッドが量産されるなんて,ベガパンクもビックリでしょう。
しかもこの状態にアリス衣装がプラスされるわけですからね。
可愛さのパロメーターがどこまでいってしまうのか,さっぱりわかりません!
続けて付属品を紹介すると以下の画像のようになります↓↓
ボディーはオビツ11で,ハンドパーツと首のアタッチメントなども付属していますし,付属のシューズは磁石内蔵ですので,オビツの何かを買ったときについてくる金属製のベースにくっつきます↓↓
プリント済みの布キットには面ファスナー(マジックテープ)やワイヤーの類も見えます。
完成済みのウサギ耳ケープを見ると,衣装のデザインが市販品と全く違うことに気づくでしょう。
そんな衣装を作成するときの様子については,やや長くなるので次章にまとめたいと思います。
chuchu doll衣装の作り方
chuchu doll の衣装を作成するには布用ボンドが必須です。
私は,取扱説明書に写りこんでいた「裁ほう上手」というものを購入しました↓↓
この他に針と糸が必須ですが,さらにアイロンと手芸用ハサミがあると便利です。
手順については,以下の画像のようなものが詳しく載っており,全部で36ある工程はまるでプラモデルを組み立てるようでした↓↓
どのくらい時間がかかるのか見当もつきませんが,ストップウォッチで最初から最後までの時間を測ってみましょう(参考までに,私はこれまでに手芸を経験したことがありません)。
衣装の布ですが,この見開き分だけですので,そこまで大変ではなさそう。
ここで早速の入刀式です↓↓
ハサミは用途が正しいことよりサイズの方が重要だろうということで,小さめのハサミに変更しています。
ボンドを伸ばして,アイロンと当て布を使って15秒。
最初からなんだか歪んでしまいましたが形になりました↓↓
とはいえ,こんな小さなパーツに15分がかかっています(大体1つの動作5分くらい)。
針と糸はなるべく細いのが良いのでしょうか↓↓
こ,これでいいのかなと思いながらも,なんだかそれっぽい感じに!
以下は「くし縫い」という技だそうです↓↓
取り扱い説明書の用語としては,他に「しつけ縫い」が出てきました。
どちらもネットで検索して,なんとかやり方を学びます。
なんだかんだで,1時間経ってトップスが完成しました↓↓
さて,一番難しかったのがワンピースとスカートの貼り合わせです。
ボンドを塗っても初めは全然くっつかなかったのですが,根気を入れてなんどもやると少しずつくっついていきます↓↓
ドレスの背中にはマジックテープを付けます↓↓
ドールの洋服ってこんなふうに作るんですね。
大変ですが,学ぶ楽しさがあります。
ちなみにスカートの先のレース部分の飛び出ているところは「スカラップ」って呼ぶそうな。
2時間ちょっとでエプロンも完成しました↓↓
この後カチューシャも作りましたが,スカートとワンピースのつなぎ目やリボンの付け根など,隠したいところが隠れるように綿密に設計されているのがすごかったです。
完成したHINAちゃんの様子
結局3時間ちょっとかかって完成しました。
休憩を挟まず一気に作ったので結構へとへとになりましたが,完全体となったHINAちゃんの前ではそんな疲れは一気に吹き飛びます!
なんたるかわいさ!
こんなデザインのドール,市販品で見たことがありません↓↓
これが世界に誇る日本のドール作家,桜英さまの実力です!
まとめ
以上,chuchu dollの紹介と,代表例として白うさアリスHINAちゃんのレビューをしてきましたが,いかがだったでしょうか。
衣装の作成も道具さえ揃えてしまえば想像よりもずっと簡単で,何よりも,完成した衣装デザインは市販品にはない温かみと可愛さを兼ね揃えていました。
苦労して自分で作ったことで,愛着もひとしお。
この度の「アリス+オビツ11」という組み合わせは私にとっては結構思い出深く,オビツ製作所のデビュー作であるチビアリス(11DL-001)がコーヒーカップに入っている写真には,当時かなりの心を射抜かれたものです↓↓
そんなアリスが,この度「DOLCHU」の素晴らしい作家さまの手で,こんなにも素敵なドールとして生を受けたことにとにかく感謝しています。
今回の購入を機に,ドール熱が再燃しそうです(笑)
Dollybirdの雑誌で良さそうな衣装があったら,これからは買って作ってみようと思います。
是非,気になられた方は作者さまのHPやtwitter,インスタグラムなどをチェックしてみてください!
参考
素敵な写真に癒されること間違いなしですよ!