何をいまさら当たり前のことをと思われるかもしれませんが,「ドールと花」というのは最高の組み合わせの1つです。
SNSのアイコンなどで人と花が一緒に写っているものを見かけることがありますが,それと全く同じ効果があります。
小さな花でも大きな花でも,夏の花でも冬の花であろうと,被写体の魅力を何倍にも高めてくれることになるわけです。
もちろん,花が葉っぱや果実に代わったところでその効果は変わりません。
最近の私は購入した花束に入っていたヒペリカムの実に驚かされたばかりなのですが,まるで造り物のような見事な赤色が,周りを華やかに飾り立ててくれていました。
とはいえ,自然由来の植物なだけに,この良い状態を長く維持することは困難でしょうから,しばらくすれば黒くなって異臭を放つことになってしまうでしょう。
それに比べると,造花(ここでは花以外の葉や実なども含むものと定義します)というのは実に便利なものです。
以下は本物と造花を並べてみたものですが,どちらが本物かわかりますか↓
正解は左で,右が造り物です。
確かに最盛期を迎えた本物に比べると質は落ちるものの,最近の造花は実に良くできていて,カメラで背景をぼかして撮る分には本物と見分けはつきません。
また,普段は自宅に飾っておいて必要に応じてドールの傍に持ってくるといった使い方もできます。
そこで今回の記事では「造花を使ってドールを飾るための方法やその魅力」についてみていくことにしましょう!
造花はドールの魅力を高めてくれる
花がドールの持つ魅力を高めてくれることを理解するには,花畑の写真を開いた画面の前にただドールを置いてみるだけで十分ですが,顔に花を近づけようものなら,その破壊力に悶絶することになるはずです。
緑や赤に黄色といった鮮やかな色がドールと一緒に目に入ってくると,元々ドールが持っていた魅力が何倍にも高められたように感じます。
なお,花の魅力は人物の周りを彩ることだけにとどまりません。
季節に応じた花を飾ることができれば季節感までもが演出できてしまうでしょう。
特にこれが生花でなく造花であれば,枯れずに長く取っておけるものなので,あらかじめ四季を代表する造花を揃えておくだけで色々と捗りますし,日常的に使えるような花まで色別に揃えておけば完璧です。
造花なだけに季節外れの段階から徐々に揃えておくことができます。
気分や季節に応じてドールの衣装を変えるように,造花も一緒に取り替えてみませんか?
造花はドールの背景に使える
さて,造花をドールに使うシーンは複数考えられますが,まずは背景として使う場合からです。
といっても花瓶などに入れて背景に映りこむところに配置するだけなのですが,このとき色違いのもので日常的に使える花を用意する他,季節を代表するものまで揃えておくと季節を先取ることもできるようになります。
その花が咲き乱れるタイミングより少し前に登場させるというのは,服選びにも通じる考え方です。
以下に季節ごとの花で,代表的なものをまとめておきましょう↓
四季を代表する花の例
春:桜,桃,ミモザ,チューリップ,スズラン,ヒヤシンス,ムスカリ
夏:ヒマワリ,アジサイ,キキョウ,ユリ,朝顔
秋:コスモス,リンドウ,彼岸花,ダリア,菊,ナデシコ
冬:クリスマスローズ,パンジー,スズラン,サザンカ,ツバキ
今日はスーパーに行く途中にパンジーを見かけましたが,冬に咲く花は少ないだけに貴重です。
もちろん,秋のすすきやどんぐりなど,花以外にも季節を表す植物は多くありますし,造花とひと口に言ってもリースやピックのような形でオリジナルアレンジが施されたものを手に入れられる可能性もあります。
冬に関してはクリスマスと正月を別に考えることもあるようです。
確かに,クリスマスの衣装のドールに門松や椿が背景として写っていると違和感がありますね。
造花のサイズは小さすぎなければOKで,必ずしもドールの縮尺に合わせる必要はありません。
特にカメラ撮影時の背景として使うのであれば大きくても問題ないです。
旅行先にドールを同行させて写真を撮ることがまさにそれを物語っていて,遠近法も影響しているのでしょうが,ドールが現実に存在するという2.5次元が展開されている状態では不思議と違和感はありません。
室内で造花を使うとなれば,ドールとの配置にこだわることができます。
時間をかけて撮影ができるというのは部屋撮りならではの魅力でしょう。
このとき,造花の品質はそこまで高級なものにする必要はなく,それこそ色合いだけ言えばレゴブロックで作ったブーケやチューリップでも事足りるはずです↓
余談ですが,レゴのボタニカルコレクションはヒマワリに観葉植物など,ラインナップは充実する一方となっています。
なお,空気が循環しないディスプレイケースの中に造花を飾るような場合,ちょっと値の張る光触媒機能が付いた造花を選ぶようにすれば安心が買えるかもしれません↓
造花をドールに持たせて使う
ドールサイズの造花を用意すれば,手に持たせたり顔の近くに置いたりして使うことができます。
花束を手にしたドールの魅力に打ちひしがれることは避けられませんが,変わった使い方として,例えばモンステラのような大型の葉を持つ植物を傘のように持たせてみても可愛いでしょう。
背景に平坦な布や写真を用いていたとしても,手持ちに造花を使うことができれば2次元の中に3次元が加わった効果でリアル感がプラスされます↓
この場合,背景用の造花よりも良質なものを使うのがポイントで,できるだけ造花に見えないものを選ぶようにしてください。
もしもドールに使う頻度が少なくなってしまっても,上等な造花であれば自宅の玄関やテーブルの上を飾ることができるでしょう。
不安な方は,手持ちの造花を選ぶ際,自分が好きな植物や年中使えるグリーンを選ぶようにするとあまり失敗しません。
造花はドールの台座にも使える
ドールを撮影するでもディスプレイするでも構いませんが,台座の方にも気を配っておくのがおすすめです。
背景のときと同様,必ずしも造花で埋め尽くす必要はありませんが,芝タイプの造花であれば公園や草原で座っているような演出が可能になります。
このとき意外とドールに密着することになるだけに,尖っていたり色移りしそうな素材は避けましょう。
どのような種類の造花を買うかですが,例えば100円ショップのオンラインストアで「芝」と検索してみてください(例はダイソー)↓
すると,シートであったりランチョンマットであったり養生用の芝生だったりが出てくるかと思いますが,もう少しグレードが高いものとして,厚みがあって壁に飾れるグリーンマットのようなものが見つかるかもしれません。
台座を造花で埋め尽くす以外に,ドールの傍にそれらしいものを1つ添えてみるだけでも雰囲気はガラリと変わってきます↓
この場合,ガーネットやピックのような形で,複数種類が適度にアレンジされた造花の方が省スペースで色々な楽しみ方ができて使いやすいかもしれません。
造花をきっかけに趣味が広がる
ドールを通して別ジャンルに興味を持つことが結構あります。
造花の場合,季節感やカラーコーディネイトについて考えることが多くなるので,結果的に行き着くのは,生け花の世界になるかもしれません。
モンステラとヒマワリの造花を例にみていきますが,前者は植木鉢に挿して春~夏の期間に恒常的に使い,後者は1輪挿しで夏の演出用にピンポイントで別々に使っていたとします↓
ですが,このとき生け花の知識があれば,他にミリオンバンブーの造花を買ってきては以下の動画に出てくるような感じでミックスして飾ることができてしまうわけです↓
生け花の知識はドールを飾るだけにとどまらず,自宅や職場を飾る際にも生かすことができるでしょう。
ドールをきっかけに他の物に興味を持つことは,そもそもドールを趣味としていなければ起こり得なかったことです。
なので,こうした出会いは大切にしていくに限ります。
造花を購入するなら
ここまで,造花をドールに使う魅力と,実際の使い道に関して背景・手持ち・台座の3つを解説してきました。
その効果について納得されたのであればあとは購入するだけですが,季節ごとに植物の名前をネットで検索し,取り扱いがあるかどうかわからない店舗を巡っていくようでは芸がありません。
先に示したように,今や100均ですらオンラインショップでラインナップが確認できてしまう時代です。
ゆえに,ここはオンラインストアでまとめて購入してしまいましょう!
造花は生花と比べると圧倒的に丈夫で,取り扱いに優れています。
ちなみに私がよく利用しているお店は「mintcafe(みんとかふぇ)」というところで,これまでに15年以上の営業実績があって信頼が置けますし,そこそこ品質が良い造花を扱っているのでおすすめです↓
上のページをチェックしてみれば,今回の記事で紹介した造花のほとんどがmintcafeで購入できることに気が付くでしょう。
季節ものの取り扱いも多く,在庫もそこそこ潤沢にあってすぐに発送してくれます。
極めつけは送られてくる時の様子で,さながら生花店で購入したかのようです↓
私も最初利用した際は大変驚きました。
こうしたサービスは100均では味わえないものです。
今回紹介した物の中だと,ミモザの評価数が多く評判も良いので万人におすすめできます(1束だと物足りないので2束以上を推奨しますし,ガラス瓶にグリーンと併せて飾ると大変に映えます)。
我が家の近くには100円ショップもあり,品質的に両者がどっこいどっこいだったりするときもありますが,基本的に価格が多少高くついているmintcafeの方が良質で使いやすいです。
確かに値段の差分の満足度があるかと言えばそのようなことはないでしょうが,私は概ね満足しています。
先ほど触れた光触媒加工を施した造花は特許を取得したものが売られている他,グリーンマットの扱いもあるので,時間をかけて色々とチェックしてみると楽しいですし,新しいアイディアも得られるというものです。
良い物を見つけたら是非教えてください。
ここまでお読みいただき,誠にありがとうございました。