レゴで花といえば「フラワーブーケ」がコロナ禍の時期を中心に人気を博していましたが,2024年に何とも使い勝手が良さそうなバラのブーケが登場したことによって,ボタニカルコレクションの一番人気の座が揺らいでいます。
レゴのバラシリーズとしてはブーケ以前にも簡単なものが1つ存在していて,そちらは2本しか入っていないこともあり,別売のチューリップと一緒に組み合わせてブーケにすることが推奨されていました。
そこで今回の記事では「レゴのバラから2つとチューリップの計3種」についてレビューしていきたいと思います。
併せて花瓶についてもどんなものが良いのか考えてみましょう!
レゴのバラのブーケ10328をレビュー
バラのブーケ(品番10328)は2024年元旦から新しく,レゴのボタニカルコレクションに加わりました。
対象年齢は18歳以上ということで,パッケージの写真を見ると実にリアル感が強い出来栄えです。
ピース数は822ということで,別記事でレビューしたフラワーブーケ10280のそれ(756ピース)を上回っています。
なんとも固く閉じられた箱でしたが,底部に指のマークを確認できることから,下を押し開けて開封するのが正解のようです(それでも固かったですが)。
大きな袋が全部で6つありますが,説明書が3冊に分かれていることから想像が付くように,2袋が1つの説明書に対応します↓
また,最初は同じように見えていたバラも実際は3種類あることがわかってきました。
開花度合いを中心に違いがありますが,それについてはおいおい紹介していくことにしましょう。
強度を増すための工夫に感心したりひっくり返すのを忘れて違う部分にパーツをはめ込んだりなどの経験を経てようやく1本目のバラが完成しました。
費やした時間は8分30秒で,思ったよりはかからなかったなという印象です。
「同じものをあと3つ作れ」という指示が続きますので,小さな子どもであっても親が1本見本を作ってみせてあげれば真似するのもそれほど難しくはないでしょう。
最初に2袋を一気に開けず,「1」と書かれた袋だけをまず開けるようにして,2本完成したら初めて「2」の袋を開けて3~4本目に取り掛かるのが良いかと思われます(もちろん4人で一気に取り掛かってみるのもありです)。
いずれにせよ,最初の1本を作って感じさえ掴んでしまえば残りは簡単です。
結局残りすべて5分/1本を切るハイペースで作ることができました(計22分47秒です)。
私は花びら部分の艶やかな丸みが特に気に入っています↓
こちらはまだつぼみの段階のバラでしょうか。
ハートのレゴも特別に1つだけ入っていました。
続いて「3」と「4」の数字が書かれた袋に取り掛かっていきますが,今度は黄色の軸パーツがある他,葉っぱがあるのが特徴的です。
棘パーツもありました。
しかし,先に作ったものとこれまた作業内容が全く異なるのは特筆すべき事柄です。
きれいに重なり合った花びらが美しく,21分32秒で作り終えることとなりました↓
こちらは5分咲きという説明です。
あえて2本目以降は説明書を見ないようにして作ることで記憶力を試すこともできるでしょう。
いよいよ最後の説明書を読んでいきますが,袋の「5」と「6」で作れるのは満開のバラだけでなくカスミソウまでもが含まれます。
クライマックスに向かうに従って,内容も徐々に豪華になっていくのは大変盛り上げ上手ですね。
本数は多くなりましたが,それでも26分35秒での終了となりました。
蚊取り線香みたいなパーツは花びらの中央部に位置しており,葉っぱこそありませんが,長さ的にはこれまでで最長となる31cmです↓
全部で1時間11分ほどのリラックスタイムでしたが,最後に行くに従って「もう終わってしまうのだなぁ」という寂しさが募りました。
とはいえ,全部揃うと圧巻です。
花瓶ですが,全長21.5cmで口径8.5cmのものがぴったりか何ならギリギリでした↓
なお,子どもも遊べるレゴなだけに,地面に落っことしても割れないハンマーガラスを用いた花瓶にしています。
デザインや色も色々存在するのでバラのブーケにおすすめです↓
黒い花瓶やクリスタルっぽい花瓶にしても良さそうでした。
ちなみにこれより短い花瓶を使う場合には,バラの茎を短くして飾る方が良いかもしれません。
レゴのバラ40460をレビュー
次に対象年齢が8歳以上となっているバラ(品番40460)についてレビューしていきましょう!
こちらは値段が安くなる分,内容量は少なく,長さとしては25cmのバラを2本ほど作ることができます(ちなみに前章のブーケはバラが12本のカスミソウ4本でした)。
箱の中には大きめのパーツが入った袋と小さめパーツからなる袋,そして説明書が入っていました↓
工程は全部で17個のパーツ数120だったので,短時間で作ることができるのかと思いきや,意外と時間はかかります(後述)。
説明書の最初のイラストにあるように,似たようなパーツごとにまとめておけばもっと組みやすかったのかもしれません。
とはいえ,左右対称なパーツが多く,どんどんパーツを消費することが出来てサクサク進むので,適当に組み始めても進行自体は大変にストレスフリーです↓
花びらの数は8つなので一般的には「二重咲き」に相当するのでしょうが,がくの数が4つしかないので(実際は5つあります)現実世界のバラとはわずかに異なります。
折り紙ではないですが対称性を優先した結果でしょう。
確かに上からみたときに4分割するのと,5分割するのとでは組み立てやすさが大きく異なります。
茎はこちらも短いものを繋げていく形式なので,好みの長さに調節することが可能です(前章のものと互換性もあります)↓
花瓶の高さに合わせやすいのがレゴのバラの強みですし,トゲが刺さる心配もありません。
なお,上の2本のバラは同じように見えて,片方は棘が付いていて曲がっているなど,ここでも随所にレゴならではのセンスが光っています。
葉っぱを取り付ける部分の軸は灰色のものを使用することと,花の部分の作り方を間違えるとうまく茎が挿し込めないことに注意してください。
正しく作れてさえいれば,力を込めることなく組み立てられるはずです。
私は2つ目の花を作る際,赤いパーツを1つ取り付け忘れていて,軸のパーツを深く挿し込めずに焦ってしまいました。
葉っぱ部分は簡単に回転してしまう仕様ですが,飾ると気になりません。
といったわけで,3つのパーツを余して1時間足らずでの完成です↓
こちらはClayというメーカーの11cmの花瓶に生けてみましたが,十分鑑賞に耐えます(口径2.5cmの一輪挿しなだけに挿し口は狭めですが)。
デフォルトの完成形だと互いの葉っぱが同じ位置に来て干渉してしまうので,茎部分を一部組み替えて高さを変更してみることにしました。
造花のバラと比べてみるとこのような感じです↓
この造花は意外と気に入っていて長い間部屋に飾っていますが,レゴにはレゴなりの味があります。
レゴのチューリップ40461をレビュー
それでは最後にチューリップ(品番40461)を作ってみましょう!
番号をみると,バラの1つ次の作品ということになります。
チューリップの全長は24cmということで,バラとほぼ変わりません。
番号に加えて,パッケージや取扱説明書からもバラと組み合わせて飾ることが想定されているように感じましたので,約1cmの違いはもしかするとわざと生じさせているようにも思われます(バラの茎の長さを1cm程度短くして合わせることももちろんできますが)。
セット内容もバラと似た感じです。
チューリップを組み立てる流れも,花びら→茎ということで同様となります。
ただし,チューリップの良いところは花が3色あってカラフルなところでしょう↓
花弁は自然物は6枚のところが,レゴ版だと4枚です。
ちなみにチューリップのがくというのは自然物にも見られません(厳密には,花弁のように見えるがくが3枚存在します)。
葉っぱはバラと同様,1本あたり2枚が付いてきました↓
茎パーツをギュッと組んでみても,葉っぱは完全には固定されずどうしても回転してしまうのはご愛敬でしょう。
高さ7cmの小さ目な花瓶に生けてみるとこのような感じです↓
値段が前章のバラより安いこともあり,フラワーブーケの方にちょい足ししてみるのにも向いています。
それにあちらには,バラは色違いのものが数本含まれていますが,チューリップの姿は見られません。
まとめ
以上,レゴのバラ2種類とチューリップを組み立てたときの様子を中心にレビューしてきました。
バラは個人的には一番好きな花でして,庭に植えている他,先述した通り,造花も長く部屋に飾っているほどです。
レゴのバラは当然ながら枯れることがないため,鮮度や運ぶ方法を気にせずに贈ることができ,ブーケくらい本数が増えると見事に映えて,誕生日やクリスマスなどのおめでたい日を盛り上げてくれます。
ブーケがなかった時代は,2つ目として紹介した2本のバラを4~5箱くらい大人買いしてバラの花束にしていたものです。
一方,最後に紹介したチューリップはカラフルな色合いがかわいらしく,数本でも飾ってみると部屋の雰囲気が明るくなります。
どれも製作時間は1時間程度で気楽に作れましたし,長く飾って埃を被ってしまってもブロアーやエアダスターを使ってすぐにきれいにできるため,特にケースに入れなくても問題ありません。
花瓶は高さが低いものでも,茎を短くして合わせられますが,誤って倒してしまったときに割れないガラスを使った花瓶は使いやすいです。
値段が高かったこともありますが,今回紹介した中では特に最初のバラのブーケの満足度が高かったので,気になっている方は是非購入してください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。