前回,私の世界の見方をレビューしましたが,最近,大喜利的なカードゲームが自分の中で流行っています。
今回は有名どころから「キャット&チョコレート」を購入してみたので,遊んでみた感じについてまとめていきましょう。
なお,○○編と名の付くバージョンがいくつか出ているのですが,中でも変わり種となりそうな「オカルト編」を選んでみました。
これから本作を購入しようか迷っている方の参考になれば幸いです。
キャット&チョコレートとは
キャット&チョコレートは大喜利系カードゲームの元祖とも言われる存在で,指定されたアクシデントを様々なアイテムを使って回避するゲームです。
ネコとチョコを組み合わせて回避できるシチュエーションと言われてもすぐには浮かばないですが,自由な発想と思いつきが勝利の鍵となります。
メーカーによれば「試されるのは想像力と心の反射神経」ということですが,あくまでゲームなので楽しむことを忘れずにやってみましょう!
購入する場合ですが,主にコザイク社のものと幻冬舎のものが出ており,ルール自体は同じですが扱っているテーマに次のような違いがあります↓
- コザイク社:幽霊屋敷編,ビジネス編,学園編,オカルト編
- 幻冬舎:日常編,非日常編
このうち,同じ会社が作ったものであればカードの規格が合うので混ぜて使うことが可能で,コザイクのカードは黒,幻冬舎はピンク色をしているのが特徴です。
逆に言えば会社が違うと混ぜては使えません。
なお,先に発売されたのはコザイク社の方で,シリーズが若干多いので拡張性に優れるように思われます。
最近ではコンパクト版が売られて出ていますが,過去の通常版の箱だけを小さくしたものなので,中身は変わりません。
先に示したラインナップは発売された順番通りに並べていますが,幽霊屋敷編は2010年の日本ボードゲームの投票部門で大賞を受賞しており,シリーズ累計で25万部を突破しています(2020年調べ)。
さて,そんな中,4作目として発売されたのが今回レビューする「オカルト編」なわけですが,こちらはオカルト系のWEBメディアであるTOCANAとのコラボ作品となりました。
20代後半から30代向けにかなり攻めたニュースを扱っているので一度みてみてください↓
参考
プレイ人数は3~6人で,対象年齢は8歳以上が基本ですが,このオカルト編に限っては内容が内容なだけに15歳以上となっている点には注意が必要です。
プレイ人数は20分とされますが,こちらに関しては進行状況によって変わってくるので目安として考えておきましょう。
オカルト編のカード紹介
キャット&チョコレートには4種類のカードが封入されています↓↓
- 派閥カード6枚
- 終末カード1枚
- イベントカード30枚
- アイテムカード39枚
幻冬舎のものですと,最初の2つはチームカードとENDカードと呼ばれていてよりわかりやすいのですが,要するに,各プレイヤーは最初2つのチームのどちらかに分けられ,なるべく多くのイベントカードを獲得するように努力しては,終わりのカードを引いた時点で決着するというものです。
なお,枚数についてはシリーズごとに若干の違いがあります。
以下が派閥カードとなり,見た目的にはオカルト編らしいデザインで,裏にはAllegiane(忠誠)と書かれていました↓
これらはチーム分けするために使いますが,最後まで自分がどちらに属しているかはわからずじまいなので,厳密な意味ではチーム戦ではありません。
あくまで,ゲームを公平に進めるためのものだということです。
次に終末カードとイベントカードをみてみましょう↓
例えばこれが「学園編」であれば,突然の持ち物検査とかカツアゲになるのですが,オカルト編は対象年齢が高いだけあって,なかなかに攻めた内容のイベントが出てきます。
なお,終末カードはイベントカードの1種として扱われるので,裏面は両者とも同じデザインです。
そして最後に残ったのがアイテムカードですが,こちらはまさにその名の通り,道具が1つ描かれているにすぎません↓
とはいえ,これらのアイテムを組み合わせて使うことになるので,今後の運命を左右する重要なカードです。
それでは次章でこれらのカードを使いながら,遊び方についてみていくことにしましょう!
キャット&チョコレートの遊び方
遊び方はシリーズ共通ですので,一度覚えてしまえばどのバージョンでも対応可能です。
チームは今回光と闇に分かれますが,奇数の人数で遊ぶ場合は闇が1枚少なくなるように分けてください(3人で遊ぶ場合は,光2枚,闇1枚を配る)。
もちろんこのカードはゲーム中ずっと伏せたままで,自分が光なのか闇なのかは最後までわかりません。
続けてアイテムカードを3枚ずつ配り,残ったカードは山にして置いておきます。
最後にお題となるイベントカードをこれまた中央に置くのですが,終末カードを山の真ん中あたりに差し込むことをお忘れなく。
このカードが終わりを告げるものですので,長めに遊びたいのなら気持ち後半部分に入れるなどして調整するとよいでしょう。
スタート時の様子はこのような感じになります↓
スタートは,最近不可思議な体験をしたプレーヤーからということで,これもオカルト編っぽい味付けですね。
まずはイベントカードから1枚をオープンし,アクシデントを読み上げます。
その後,手札のアイテムカードを1枚ずつオープンし,どういうふうに使ってそのアクシデントを回避するか述べてください。
ここで1つ難しいのは,使うアイテムの枚数がランダムに決められてしまうところです。
残った山札の上をみてください↓
2という数字が確認できたでしょうか。
よって,この場合,「ベッドの下に誰かいる」というアクシデントを「裁縫道具・スプレー・若返る薬」のアイテムから2つを選んで回避することになります。
回答例としては,「おもむろに裁縫道具から針を手に取り,見えている足を突き刺し,驚いてベッドから出てきたところに今度は催涙スプレーで攻撃します。」ということでどうでしょうか。
その後,残りのプレイヤーが投票を行いますが,上の宣言内容でアクシデントを回避可能かどうかで判断します。
全員が一斉にGoodかBadを作って投票してください。
同数は成功扱いとします。
成功した場合はイベントカードを獲得しますが,失敗の場合,捨て札として山の横に積み上げますが,どちらの場合であっても使ったアイテムカード分を新しく補充してください。
以降は時計回りに手番が移ります。
終了は先述した通り,終末カードが出てきた時になり,ずっとこれまで伏せてきた派閥カードをここでオープンしましょう↓
整理すると,光チームが2人で獲得枚数は6枚+4枚=10枚でした。
一方,闇チームは1人で5枚でした。
偶数の場合は足すだけでよいのですが,奇数の場合は計算が必要になります。
計算は以下の方法で行ってください↓↓
- 3人:光チームは合計枚数,闇チームは2倍に
- 4人:各チームの合計枚数
- 5人:光チームは最高と最低の合計,闇チームは合計
- 6人:各チームの合計枚数
上の勝負は3人でしたので,どちらも10枚ということで引き分けということになります。
まとめ
以上,キャット&チョコレートの概要と遊び方について,オカルト編を例にレビューしてきましたがいかがだったでしょうか。
大喜利と言うことで笑いを取ることに専念するのかと思いきや,周りのプレイヤーが納得すればよいというのがポイントで,意外とダメ元で言ってはみたものの,周りの賛同が得られてカード獲得となったケースが多々ありました。
はったりをかまして強気で言ってみたときも,自信なさげに弱気に言ってみたときもどちらも同じようにカード獲得のチャンスがあるので,諦めずに何とか答えを作って見るようにしてみてください。
結局はチーム戦ですので,自分だけの責任になる場面が少ないところもキャット&チョコレートの魅力です。
なお,上では紹介しませんでしたが,その他のアイディアとして,
- 宣言に詰まった際,スリーカウントで答えられなかったら失敗
- アイテムカードが尽きたら捨て札をシャッフルして山を作る
- パスを可能とし,そのイベントは次のプレイヤーが引き継ぐ
- 無地カードにオリジナルのイベントとアイテムを書いて足す
ようなものが紹介されていました。
遊んでいて,また別のアイディアが浮かぶかもしれません。
みんなでわいわい楽しく遊んでみてください↓