くもんの玉そろばんのレビュー!使い方をわかりやすく解説

今回は,くもん出版の「玉そろばん」をレビューしてみようと思います。

120までの数を唱えることで数の理解が深まる知育玩具に分類されますが,対象年齢は3歳以上と言うことで,思っていた以上に早い時期から使うことができるものです。

よく耳にするのが,導入時期が遅れてしまったために「もっと早くから与えておけばよかった」と後悔したという感想で,そうならないためにも,本記事で玉そろばんの使い方についてしっかり学んでいってください。

くもん出版の玩具らしく,詳しいガイドブックも入っていますので,基本的にはその内容に沿ってみていくことにしましょう!

玉そろばんのセット内容

玉そろばんのパッケージ

今回購入したのは「くもんの玉そろばん120」という商品です。

レビューするにあたって,楽天株式会社様より資金提供をしていただき,ハピネットオンライン楽天市場店を利用させていただきました↓

大きなパッケージの見た目とは裏腹に,中を開けると意外とすっきりとした風貌の本体と,ガイドブック,本体にセットするボードらしきものが出てきました↓

玉そろばんのセット内容

水色の定規のような「仕切り板」と呼ばれるものも1枚入っています。

これは本体に取り付けて使うものですが,後で具体的な使い方を説明しましょう。

本体を包む封を切ると,早速木の良い香りが漂いましたが,こちらはスタディ将棋のときと同じ感じです↓

ちょっと玉を動かしてみましたが,かなりしっかりと動くので,とにかく安定している印象を受けます。

子どもが動かしやすいように工夫されているのでしょう。

なお,本体の幅が「幼児の肩幅サイズ」に調整されている点も,この知育玩具の特徴です。

子どもに与える玩具については,危害を及ぼす要素はとことん除き,子ども視点で使いやすいものが求められます。

ちなみに,私はそろばんの経験がないので,上手く教えられるかどうかが心配でしたが,その点についてはご安心ください。

そろばんの繰り上がりといった専門知識は必要ではありません

なお,毎回教育的価値の高いくもんのガイドブックなだけに,今回も分厚くて読むのがきっと大変なのだろうなと覚悟をしていましたが,実際はページ数が少なく薄い冊子にまとまっていました。

くもんが推奨する遊び方については,わずか3ページにすべて収録されているようです↓

玉そろばんの遊び方

概要について理解したら,玉そろばんで育つ能力についてみていくことにしましょう。

 

 

玉そろばんで育つ能力

玉そろばん120のパッケージ裏面

玉そろばんは知育目的で開発された玩具ですので,目標とする能力がパッケージに大きく書かれていました。

大きな目標としては,どうやら3つがあるようですね。

 

数の規則性に気づけるようになる

大人の私たちが当たり前だと思っていることほど,子どもに説明するのが難しいものはありません

「なんで11の次は12なの?」といったシンプルな質問に対しても,「1の次は2だから」という説明はできたとしても,「それならどうして十の位が同じままなの」と続けて聞かれれば,上手く説明できそうにないです。

こういったことに対する気づきというのは,大人の方でアプローチを色々変えながら粘り強く教えていくとともに,子ども自身が数の法則めいたものにピンとくるまで辛抱強く待つしかないのでしょう。

以前にも「56の前や次の数は?」と尋ねられたことがありましたが,答えが55や57であることを理解するのは,子どもにとっては難しい様子でした。

そういったことを身をもって理解してもらう際に,この玉そろばんが役立つというわけですから,是非とも期待したいものです。

 

数に興味を持ちことばの世界が広がる

算数だけかと思いきや,「多い・少ない」や「長い・短い」といったことばを理解させることも,本玩具の目標の1つとされています。

確かに,算数では単位の取り扱いが大事ですし,正しく問題文を読めないことには,問題に正しく答えることは不可能です。

上のようなことばは「助数詞」と呼ばれるそうですが,「個・本・枚」などの単位を使って身近な物を数えていくことにより,子どもは数に興味を持ち,ことばの世界を広げることに繋がるのでしょう。

封入されている「数シート」にはニンジンや犬の絵が描かれていますが,この目的で使うことになります(詳しくは後述)。

 

指先の運動機能が高まる

指先の動きと脳の発達には密接な関係があるということは大人の世界でも話題になっていて,指を使う機会が多い音楽家(ピアニストとかギタリストとか)には認知症の人が少ないという話もよく耳にします。

加えて,子ども時代に指先を器用に使わせることは色々な面での発達を促してくれるとも聞くので,この玉そろばんで長く楽しんで遊んでくれれば,きっと脳にも良い影響を及ぼしてくれることでしょう。

解説書には書いてはありませんが,2人以上で遊ぶこともできます。

もちろん,親が子どもと一緒になって遊ぶでも良いのですが,コミュニケーション能力も育ってくれることを期待しましょう。

それではいよいよ次章から,具体的な使い方についてみていきます。

 

 

玉そろばんの使い方

玉そろばんには全部で6つの遊び方があり,具体的には「玉はじき・数唱・助数詞・かぞえていくつ・二人で数唱・合わせて10になる数」です。

 

玉はじき

まずは「玉はじき」と呼ばれる使い方ですが,ここに数の概念は関係なく,純粋に玉の動きを楽しむためのものです。

確かにこの方法であれば3歳児でも遊べますし,先の目標で言うところの指先の運動になる感じが伝わってきます。

自分の幼少期を思い返してみると,そろばんの玉がぐるぐる回るのを見るだけでも楽しかったもので,このとき玉そろばんを使うと,なんだか面白い音がしますね。

また,本体を横にして,玉を上に持ち上げてから少しずつ落としていくような遊び方もできるようです。

こちらはなんだか縦に玉が揃うので,数学的な感じがぐっと強まります↓

玉はじきの様子

もっとも,子どもはこれを「雨みたい!」などと喩えるのでしょう。

純粋に玉と玉をぶつけて攻撃するような素振りをみせても,子どもは喜んでくれますよ!

 

数唱

使い方の2つ目からは,数の概念が登場してきます。

ところで,この玉そろばんを購入する目的で一番多いのは,足し算・引き算の概念を教えるためだという話を聞きました。

ゆえに,数唱という遊び方にお世話になることが多くなるでしょう。

ここでは120までの数字が書かれた数シートを使用します↓

120までの数シート

小さい数から始めることになりますが,3つの段階を経て大きな数へと広げていくのがセオリーです。

第1段階は「1~10の数唱」となり,玉を全部右側に寄せ,指で1つずつ左に動かしながら数を数えてもらいます。

なお,このとき赤や青の球が目的の数字の上に行くことをしっかり印象付けることがポイントになるということで,10まできちんと数えられるようになったら,第2段階として50を目指しましょう。

こちらは35を数えるときのワンシーンです↓

玉そろばんで35を数えるときの様子

なお,数シートは水をはじきそうな固めの材質でできており,本体の溝に差し込んで使います。

そして50まで数唱できるようになったら,最終段階は一気に120まで,その範囲を拡大するわけです。

ここまで来ると,子どもは121以降の数唱にも応用できるルールを自然と体得していることでしょう。

玉そろばんの玉の数が100ではない理由がいまいち理解できていなかったのですが,今は120まである理由がなんとなく分かった気がします。

この余分な20個が,100以降の数え方を教えるのに重要だからなのですね。

 

助数詞

続いて,数に対する興味とことばの世界を広げるために「助数詞」を用いて数えていくのが,3つ目の遊び方となります。

全部で12種類のものを数えていくようです↓

数シートBと玉そろばん

イラストはすべて10までの数しかありませんが,リンゴなら〇個,猫なら〇匹,ニンジンは〇本といった具合に,使うべき単位は物ごとに変わります。

助数詞についてはガイドブックで確認できるので,自信がない方はみておきましょう↓

助数詞の一覧

「日常に存在する可算名詞は,助数詞を付けることで数えることができる」ということに子どもがぼんやりとでも気づくと,スーパーに出かけた際などに,物の数を数えられるようになります。

なお,ここにもくもんの教育理論を垣間見ることができ,目的とするもの以外の要素に関しては,なるべく簡単にすることが指導のポイントで,32匹の犬や鳥を78羽まで数えたりしないことの裏にはそういった理由があるわけです。

数字よりも,あくまで単位の方に集中させることを心がけてください。

なお,みなさんは牛をどう数えるでしょうか。

私は無意識に「頭」で数えるものだとばかり思っていましたが,「匹」とどのように違うのかと問われれば上手く説明ができません。

そこで調べてみたのですが,馬や牛のように,抱きかかえられないサイズの動物は「頭」と数えるのが普通のようです。

もっとも,匹や蹄(てい)と数えてもよいとの回答でした。

当たり前の感覚というのは,教える際には頼りにならないものですね。

玉そろばんを通して,「自分が日本語のネイティブである」という感覚が少しわかりました。

ところで,子どもに厳しく単位を教えてやる気を失わせてしまうようでは困りますから,もし子どもが知っているような単位があれば,そちらを優先してやりましょう。

場合によっては「1ワンワン,2ワンワン」と最初は教えても良いのではないでしょうか。

なお,先の一覧表をみるとわかりますが,「個・匹・本」以外にも,「杯・枚・両・軒・台」などの沢山の単位が登場するように工夫されていることを最後に付け加えておきます。

 

数えていくつ?

4つ目の遊び方では,それ専用の数シートを用いますが,確かに3つ目のものよりも発展した内容であることがわかるはずです。

なんと,書かれているイラストの個数がバラバラになっています↓

玉そろばんと数シートDの例

ここでは「全部でいくつあるのか」という概念について教えることができるようですが,数え終わりの数(一番右の玉が示す数)こそが全部の数を表していることに気づかせられれば目標達成です。

上手く教えられるのか心配でしたが,最後の玉をぐるぐると回して,印象付けてみるようにしてはいかがでしょうか。

 

二人で数唱

5つ目と6つ目の遊び方では,仕切り板を使用します。

ここでは赤と青の玉を分けるように真ん中にセットし,60までの数を2人で数えていくことにしましょう(1人用では120まで対応ですが,2人で使うと最大で60までの数字を数えることになります)。

2人での玉そろばんの遊び方

これは2つ目の使い方で紹介した「数唱」のときにも導入できる使い方で,兄弟や友だち,または親子で遊ぶことで,数え終わるまでの時間を競い合うこともできますし,姉が妹に教えながら一緒に数えていくような姿は,なかなかに心温まるシーンとなりそうです。

意外と,子どもの方が大人よりも上手く教えられることがあるかもしれません。

なお,教えることで,教わる側だけでなく教える側の理解まで深まるというのは確かです。

 

合わせて10になる数

最後は,足し算・引き算の概念を教える高度な遊び方になりますが,このように適当に玉を散らして仕切り板を差し込みましょう↓

玉そろばんで足し算を教える

そして仕切りの左側に位置する玉の数を数え,「右側の」玉の数を当てるというのがポイントです。

上の写真の最上段の例で説明しますと,仕切りの左にある玉の数が2ですので,そこから「8」という数字を導き出すことになります。

2段目の例ですと,左にある玉の数が6ですから「4」と答えるといった具合です。

こうした考え方ができるようになると,8+7をするときに,後ろの7を2と5に分けて,8+2+5のように見て10+5と考えられるようになります。

10-6を計算する場合には,2段目の例が直で応用可能です。

また,青の玉が上に来るよう寝かして使うこともでき,今度は仕切り板の上にある玉の数(例えば1番左の例ですと8)を数えて,下の数を言うようにします(この場合は「2」と答えます)↓

玉そろばんを横にして使う場合

2と8,3と7,4と6,5はどちらも5ですが,そういった兄弟のような数字のペアに自然と慣れていくことで,大きな数の引き算にも対応できるようになるのでしょう。

余談ですが,ゼロの概念も大切かと思い,何もない状態を作って,0と10というペアについて教えてみようと試みたのですが,うまく仕切り版がはまらないようになっており,きっとこれは時期早々なのだなと理解した次第です。

今考えると,確かに0の裏が10であるというのはなんだか変な感じがしますね。

 

 

まとめ

玉そろばん120の外観

以上,くもん出版から玉そろばん120のレビューでした。

3歳から遊ぶことができ,数を通して身近なものに興味を持ち,子どもの世界を広げられる知育玩具ということで,数の法則性に関する大切な気づきにつながるのであれば,たえず子どもの近くに置いておきたいものです。

ぶっちゃけてしまえば,数唱の大切さについては私はよくわかっていません。

ですが,お風呂から出るときやかくれんぼなどでは決まって数を数えますよね。

まさにこれは,数唱をしていることに他なりません。

実際,私も数を数えた経験はありますし,昔から引き継がれてきた事というのはそれだけ大切であることが多く,その裏にはきっと大きな理由があるのでしょう。

といったわけで,3歳以上のお子様にこの玉そろばんを買い与えてみるというのは十分ありな選択だと思っています。

玉そろばんを通して,子どもが成長していく過程を一緒に楽しんでみてください↓

最後までお読みいただきありがとうございました。

-くもん

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