小学校でもプログラミング教育が始まるからでしょうか。
最近は知育玩具に注目が集まっているようで,親子一緒にコミュニケーションをはかりながら遊ぶことは,子どもの成長に大変良い影響を与えます。
今回は「くみくみスロープ」という玩具を使って,いったいどのように子どもの創造力を育むのか,その遊び方についてまとめてみました。
もちろん各種パーツの紹介もしているので,これから購入しようと考えている方も参考にしてください。
沢山のピースを組み合わせてコースを作り,転がしたボールの行き先を見守るのが基本のルールとなるわけですが,完成したとき,子どもの目にはいったいどのような景色が広がるのでしょうか。
くみくみスロープについて
今回レビューする「くみくみスロープ」ですが,製造元はくもん出版になります。
同社の知育玩具としては,「スタディ将棋」や「日本地図パズル」などをすでにレビューしてきましたが,教育に力を入れている企業らしく,知育玩具はお手の物です↓↓
今回の商品名にある「スロープ」とは「坂;傾斜」のことですので,色々なパーツを組み合わせて坂道を作っていくことを目的としています。
そして仕上げのチェックとしてボールを転がし,上から下までの流れを観察するというわけです。
途中で止まるなどしてうまくいかなかったら,その原因を自分なりに考え分析し,パーツを組み替えて対応する。
こういった動作が,「試行錯誤」や「PDCAサイクル」といった教育改革用語に代表される基礎的な資質能力を育くみます。
もちろん,子どもの創造力の思うがままに作ったり,親が一緒に遊ぶことでコミュニケーションも図れることでしょう。
育めるとされる能力
手先の器用さ・考える力・創造力・集中力・コミュニケーション能力
シリーズ展開について説明しますと,「くみくみスロープ(18種類57個)」と呼ばれる必須セットを筆頭に,パーツ数をさらに拡充するための「ボリュームアップセット(9種類14個)」や「ジャンプ&大車輪セット(12種類16個)」などが存在します↓↓
ボールは基本セットにのみ12個入っていますが,くもん出版に問い合わせると,ボールは別途購入することもできるそうです。
なお,「次はジャンプ台が欲しい!」などと言いだす子どもは稀だと思うので,様子見で必須のセットだけ買い与えた後に,興味を示すようなら,追加パーツをあるだけ買って帰るというのが1つお決まりのパターンになるのではないでしょうか。
とはいえ,ボールを転がす迷路的なものを毛嫌いする子どもには,いまだかつて出会ったことがありません。
「大は小を兼ねる」ということわざがよく当てはまる玩具だと思うので,「くみくみスロープたっぷり100(31種類100個)」をいきなり買い与えてみるのも十分に考えられる選択でしょう↓↓
上の詳細を見ていただくとわかるように,各セットの人気パーツをすべて備えた満足度の高い一品に仕上がっています。
なお,ボールは通常のもの以外に蓄光タイプのものも12個(計24個)封入されているのも特徴です。
今回,楽天様にポイントをいただきましたので,こちらの方,購入させていただきました。
次章では,実際に詳しい遊び方について説明していくことにしましょう!
くみくみスロープの遊び方
いきなり自由に遊ばせるのはいただけません。
くもんの教育方針らしく,まずはスモールステップ(15ピースくらい)から始めて,徐々に使用するパーツを増やしていくのが遊び方の基本です。
「たっぷり100」を購入された方は作例集が付いているので,そちらを使って真似をするのが良いでしょう。
このような,いわば制限付きの中で,子どもは各パーツの特性について理解していきますが,その後それらをどう組み合わせていくかというところで,プログラミング思考が育まれ,さらには創造力を発揮できることになります。
もちろん学校の勉強ではありません。
あくまで楽しむことが大切ですので,難しそうなら親が手を貸してやり,各段階において飽きるまで存分に遊ばせてやってください!
まずは少数のピースから始める
最初は少数のパーツ,大体15~20ピースを限度に始めましょう。
「たっぷり100」にはちょうど台座が付いていますので,それも利用して,1段1段上へと組み上げていきます。
簡単に組み上げられます pic.twitter.com/EuOQM2Y1n6
— さんくす (@thanks_redo) April 25, 2020
数段ごとに,完成したらボールを転がしてみて,「やったね!できたね!」と褒めていくのもいいでしょう。
ただ高さを調節するだけのパーツもありますが,色々な形をしたスロープが楽しく,くるくる回る車輪もインパクトが強いです。
カラーも豊富で,交互に組んでいくと見た目にもきれいです。
なお,単純に見えてもなかなかに難しく,スロープには表裏はもちろん,落ちてくるボールを受け止める部分(写真左)と,下にボールを送り込む部分(写真右)の2種類があります。
これらを逆に組んでしまうとボールは途中で止まり,うまくいきません。
35ピースの例
続けて35ピースの例を見てみましょう。
ここでは,あらゆる子どもが大好きになるであろう,ジャンプ台が出てきます。
必須セットには入っていない,目玉パーツの1つです。
ジャンプ台は1番気を使いますが、1番楽しいです。 pic.twitter.com/KwMJ6LnzvG
— さんくす (@thanks_redo) April 25, 2020
受け皿をどう構えるかによって,ボールがコースから外れてしまうこともあって,うまくいくかドキドキするところも楽しんでください。
また,経路は1つとは限りません。
投入口を分けるだけでなく,白い分岐パーツを使うことで,等確率で別のコースへと誘導することも可能です↓↓
結果的に上の作品では3つの経路が存在しています(投入口は緑と橙の2つ)。
作品例の真似をしただけですが,もしこのくらいのコースを1から作れたら,もう十分にすごいです。
42ピースの例
この例では,一回転したりガタガタ言うスロープに加え,渦潮のようなパーツがでてきます。
渦巻パーツはゆっくり時間をかけて通過します。 pic.twitter.com/j5GC2CLdu5
— さんくす (@thanks_redo) April 25, 2020
漫画カイジの沼攻略のときのような挙動がみて楽しめますが,音もまた独特です。
ここまでで大体のパーツが出そろったことになりますが,これでまだ半分のピースしか使用していないので100ピースだとかなりの大きさになることがわかっていただけるかと思います。
100ピースの例
最後に全100ピースを使った例を見てみましょう。
余すことなく使うので,作例集をみながらだと,逆に作りやすいかもしれません。
なお,見た目はまったく同じでもコースを間違って作ってしまう可能性が高いです。
完成したコースが正しいかどうか簡単に確認する方法ですが,8個のボールを投入した結果を調べてみてください。
4つの投入口があると思いますが,
- 右上:2つのジャンプを行い,真ん中に8個すべて集まる
- 左上:2つの渦巻きを通り,半数の4個は左下の小さい出口に集まる
- 右下:半分は渦巻を通り右下に。残りは緑スロープから真ん中へ
- 左下:ガタガタ言う青スロープを通り,真ん中にすべて集まる
まとめ
以上,くもんのくみくみスロープの使い方と各パーツについて紹介してきましたが,いかがだったでしょうか。
もともとの箱が収納BOXにもなります。
各パーツの作りは頑丈で見た目にも楽しく,遊んでいるだけで「21世紀型能力」が自然と育つ知育玩具ですが,ボールを使って,自分のコースがうまく設計できたかを検証できる点が特に優れていました。
パーツのおすすめはやはりジャンプ台でしょう!
うまく受け皿を配置しないと,ボールが飛び出してしまうので悩みの種でもあるのですが,それだからこそうまく行ったときは嬉しいものです。
ピースの数はやはり100くらいあるとよいと思います。
是非子どもの記録として,完成品と一緒に写真に残してみてはいかがでしょうか↓↓
私はトイザらスの楽天市場店で購入しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。