今回は「1/6ドールの魅力」について語ってみたいと思います。
私が最初に購入したのはママチャップトイのこなたでしたが,その発売が2008年だったので,ドール歴は15年ほどになるでしょうか。
なお,1/6ドールの有名メーカーとしてはタカラトミー(リカちゃん)が一番に挙げられるかと思いますが,私がこれまでに購入してきた数十体の顔ぶれをみるに,アゾン製のもの(ピュアニーモ)が大半を占めていることにご注意ください。
とはいえ,同じ1/6ドールであれば他社製の衣装を使いまわせることが多いため,それこそ,リカちゃんの衣装をアゾン製のボディに着せてみることもありますし,オビツ製のカスタムヘッドを購入してピュアニーモボディに取り付けるようなこともしています。
ゆえに,以下の記事内容としては,アゾンやオビツドールを中心に,どのような魅力があるのか考えていくのがテーマになっていると述べておくのが無難でしょう。
具体的には,ドール本体を入手するところから,衣装や小物などを調達して飾るまでを順々にみていきたいと思っています。
オークションで買えるカスタムヘッドやドールハウスに興味のある方も是非お読みください!
1/6ドールとは
1/6ドールは,本来あるべき身長を6分の1に縮小した人形のことで,大体25cmを中心としたサイズとなります。
実身長にして150cmというのは,日本人の平均だと小学校高学年くらいに相当するので,ラインナップにそれ以降の年齢を想定しているものが多いことにも納得です。
タカラトミー製のリカちゃんを筆頭に,アゾン製の各種ドール(キャラクタードールやえっくすきゅーとなど),ニューヨーク生まれのバービー,韓国生まれのプーリップやブライス,ボディで有名なオビツドール,その他,パラボックスやママチャップトイなどが含まれます↓
なお,1/6ドールの下には1/12ドール,上のサイズとしては1/3ドールがそれぞれ存在するわけですが,それらと比べると,1/6ドールは程よい存在感がありつつも飾りやすいのが魅力です。
1/3ドールだと,サイズは50cmなどと巨大になるため,たくさん集めると置き場所に困ってしまいますし,予算的にも1/6ドールの2倍以上(本体価格に10倍くらいの差が生じてもおかしくありません)が必要になるため,気軽に手を出しづらい問題があります↓
子どもに大人気のリカちゃんは除いて考えますが,オークションなどをみていると,今は1/3ドール市場が盛況だと感じますし,落札価格が数十万円以上になることも当たり前です。
なお,手元に30万円持っているとしたとき,1/3ドールであれば2~3体しか購入できないですが,1/6ドールであればその10倍くらいの数が買えてしまいます。
一方,1/12ドールはというと,1/6ドールと頭の大きさはほとんど変わらずで,値段的にも大差なく,ねんどろいどのようなデフォルメされたキャラクターの魅力をそこに感じ取れるという方も少なくないでしょう。
その点,1/6ドールは実際の人の頭身に近く,アゾンのキャラクタードールであれば,TVなどでおなじみのキャラクターがドール化されていることもあって,より手を出しやすいように思います。
可動できる部分が少ないフィギュアとは異なり,アゾン製やオビツ製ボディのドールであればポージングの自由度が高めで,衣装を交換して雰囲気をガラリと変えることも容易です。
後述するように,たくさんの洋服やアクセサリーが装着できたり,手に物を持たせることも簡単にできます。
自分の好みというのは年代の変化に応じて変わるものなので,より長い時間,鑑賞に耐えうる存在であると見なすこともできるでしょう。
服装やボディーを変えて,ガーリッシュなドールをボーイッシュに変えることもそれほど難しい作業ではありませんし,置き方1つで違った表情を見せてくれます。
目線をこちらに向けて飾る際も,ドールならば頭の向きを変えるだけで済みますが,フィギュアだとそう簡単にはいかないわけで,目線の高さや光の当たり方までを考えながら上手く飾る作業は想像以上に骨が折れると言えるでしょう。
1/6ドール本体を購入しよう
さて,1/6ドールを購入してみようと思いたったら,まずは本体を手に入れるところから始まります。
本体は予約して購入することが多いことと,発売日が予定より数ヶ月遅れることはざらにあることを覚えておきましょう。
特にキャラクターものはアニメ放送中に予約が開始され,発売になる時にはアニメも終わっていることが多いので,それまでに熱が冷めてしまわないか,推しキャラが1クールごとに変わるような方は気を付けてください。
価格は付属品の充実度に左右されるものの,大体は1~2万円の範囲に収まり,ヘッドとボディ(+服)をセットで購入できることが多いです。
とはいえ,ヘッドだけを購入してきては好みのボディに取り付けることも可能で,オークションサイトを利用するような場合にはこちらの方法を行うことになります。
よほど人気のあるヘッドでない限り,数千円で入手することができるでしょう。
キャラクタードールのヘッドがばら売りされている他,何も書かれていないのっぺらぼう状態のヘッドに,クリエイターの方が筆とアクリル絵具で顔を描き足したカスタムヘッドなるものも売られていて,後者はこの世に1つしか存在しない大変貴重なものです。
なお,実際に有名メーカーのマスクデザインを担当しているような方が個人でカスタムヘッドをオークションに出していることもありますし,才能溢れる金の卵的なドーラーを新しく発見するのも楽しい作業のように思います。
「1/6 カスタムヘッド」などで検索してみてください。
私自身,これまでにたくさんの良い出会いがありました。
このとき,ヘッドの穴とボディから伸びているアダプターがサイズ的に合わないような場合は,アダプター部分を紙やすりで削る作業が必要になることは頭の隅にでも留めておきましょう。
無理にねじ込むと,ヘッド部分はソフビですので嫌な広がり方をしてしまいます(同一メーカーのヘッドとボディであれば問題ありません)。
なお,ボディサイズをどうするかによって,その1/6ドールの見た目を大きく変えてしまうことも簡単にできてしまうわけです。
例えば,同じヘッドのボディをピュアニーモフレクションのSとXSに変えてみただけでも雰囲気はこのように変わります↓
ピュアニーモのボディは肉感があり,シルエットが実際の人に近くなっているのですが,やや扱いづらいところがある(重めで倒れやすかったり,パーツが外れやすかったりする)のが特徴です。
もっとも,実際の人を模っていて左右をあえて非対称にするなどのこだわりで,その造形美は高く評価されています。
リカちゃんのボディに不満を感じる方がピュアニーモ2エモーションSに交換するのも鉄板となりました。
一方,オビツボディは華奢でプラスチック感が伝わりやすいですが,その分ポージングが取りやすく,ドール本体や交換パーツの入手がしやすいです。
着せられない服の数も少ないので,迷ったらオビツ一択だと思います。
もちろん,ピュアニーモよりもオビツボディの方が似合うドールもあるので,一通り揃えておくのが理想です↓
もっとも,衣装の着こなしもボディの選択によって変わってくるものですし,ナチュラルやホワイトといったボディとヘッドパーツの色合いが異なったりもするので,こればかりは実際に合わせてみないとどうにもわからないように思います。
カラーはナチュラル(フレッシュ)とホワイト(ホワイティ)が主ですが,メーカーによって同じ白色でも多少の違いがあったり,素材の違いで違う色にみえたりする他,それぞれに胸サイズが別のものが複数種類あったり,男の子ボディが別に存在するものもあるなど複雑です。
服で肌が隠れるような場合はほぼ気になりませんが,露出の多い服装だとある程度の妥協が必要になってくるかもしれません。
ここでは,最初はヘッドとボディを同じメーカーで揃えるのが無難であると言っておくに留めましょう。
とはいえ,先の画像で示した通り,ボディとの比率でドールが別人のように見えてくることも確かなので,自分の好みのサイズ感を追求することにはそれだけの価値があることを覚えておいてください。
ピュアニーモのラインナップ的にみれば,XSボディは小学生,Sは中学生,Mが高校生などと区別されていることもありますが,例えば本章の最初に示した明日ちゃんは,中学1年生でありながらもMサイズのボディがデフォルトだったりするので,そこまで厳密に区別する必要はないように思います。
余談ですが,上記ドールのマスクペイントやアイデザインはChuchuドールなどで有名なDolchuさんが担当していますので大変おすすめです↓
着せたい衣装が対応しているボディを選ぶようにするのも一理ありますが,小さ目であればオーバーサイズが逆に似合うこともありますし,きつくて着せられないことになってしまう結末を迎えてしまうよりかは,精神衛生上,圧倒的により良い選択だと言えるでしょう。
XSにピッタリサイズの服をMサイズに着せようとしたり,オビツボディにジャストな服をピュアニーモに着せようなどとしない限りは大丈夫だということです。
1/6ドール衣装を揃えよう
1/6ドールの本体が用意出来たら,次に衣装を購入します。
衣装1つで雰囲気は大きく変わってくるものなので,各自の好みに合わせて好きなものをチョイスするのが良いでしょう。
とはいえ,欲しい衣装がようやく見つかっても,それが過去に発売されたものであれば,現在でも在庫が残っているお店を見つけることは困難です。
特にアゾンの服は1度タイミングを逃すと再販されづらく入手もしづらいため,オークションや駿河屋さんなどで高値で買うか,ひとまずリカちゃん服に目を向けてみるのが良いかもしれません。
というのも,リカちゃんの服は在庫が豊富で安価だからで,小物類も充実しています。
昔は子どものおもちゃ感が漂っていましたが,ここ数年で大人のリカ活が活発になったことで,質の高いアウトフィットも出てくるようになりました。
私の経験上,欲しい衣装を中古市場を頑張って探しても,5年も経てば今度は服の劣化が気になってくるものです。
例えば,靴やカバンに使用されている合皮や接着剤の劣化や,金属部のサビやゴムのへたりが気になることが多いように感じています。
なお,衣装に関しても各種作家様が販売するオリジナル作品を利用することができる場合があるので,オークションサイトやドールのイベントを覗いてみるのがおすすめです。
その他アイテムを集めよう
本体と衣装を揃えるだけで,1/6ドールの魅力は十分に引き出されますが,その他のアイテムがあることで,さらに魅力的にすることができます。
まずは,手に持たせたりドールの横に添えたりする小物類が挙げられますが,ハンドパーツとポージングを変えるだけでも,受ける印象がガラリと変わるわけですから,ドールというのは大変奥深いものです。
ところで,今やドールハウスまでもクリエイターにオーダーできてしまう時代になっています。
メルカリなどで「ドールハウス ハンドメイド」などと検索してみてください。
小物類も含めて検索結果に出てきます。
ご自身の抱く世界観に合わせて背景にこだわってみるのは楽しいものです。
お気に入りの1体をLEDで照らせるショーケースに入れてみても良いでしょう↓
座らせた状態であれば不要ですが,立てて飾る場合はドールスタンドも必要になります。
この他,髪型を整えるために櫛(コーム)やドールオイルミストまたはワックスがありますし,ケース無しでドールを飾る方であればブロアーやクリーニングブラシがあると,埃が簡単に除去できます↓
ドールの髪型を整える際は,「お湯パーマ」や「セルフカット」についても学んでおくのが良いでしょう。
アゾンスタッフりんごさんのドールブログなどを読んでみると,学びを深めることができます。
まとめ
以上ここまで,1/6ドールの魅力について,本体の購入方法や衣装・その他アイテムの紹介と合わせて語ってきました。
本体はヘッドとボディのそれぞれで,サイズや入手ルートについて考える必要があるというのが結論の1つでしたが,これらは衣装含めて物や時期によっては入手が難しいことに注意してください。
いずれにせよ,その他アイテムである小物や背景,さらには置き方にまでこだわることで,1/6ドールの魅力をより引き出すことができます。
個人的な意見ばかりだったかと思いますが,少しでもこのサイズのドールに興味を持ってもらえたら幸いです。
1/6ドールの扱いですが,私はケースに入れず,なるべく自分の近くに飾るようにしています。
確かに,完成度の高いドールであれば,遠くや角度を変えて見ても良い見た目をしているものなのですが,それでも近くで見れば見るほどにその魅力が増すものだと思っているからです。
是非,購入したドールは目に入りやすいところに配置して,1/6ドールライフを楽しんでください!
最後までお読みいただきありがとうございました。