すでにねんどろいどの基礎的な内容の記事は書きましたが,今回は自分でカスタムしてオリジナルのものを作ってみようと思います。
とはいえ,自分で顔にメイクをしたり衣装を縫って作ったりすることはしません。
これらは素敵な個人ディーラー様がすでに数多くの作品を販売されているので,それらを有難く利用させてもらい,自分のオリジナリティはあくまでパーツ選びのところにのみ発揮させてもらいましょう!
具体的にはメイクとアイ,そしてウィッグと衣装はディーラー様の助けを借りて,ヘッドパーツとボディはメーカー製のものを調達してくるイメージです。
オリジナルねんどろいどの作成方法
ねんどろいどをカスタムしようと思ったら,以下の3つを揃えなければなりません↓
- ヘッド
- ボディ
- 衣装
なお,ヘッドに関してはメイク済みのかすたむフェイス,アイ,かすたむヘッドとウィッグ(場合によっては既存のヘッドパーツ)などとさらに細かく分けることができますし,ボディにオビツ製のものを使う場合には接続用のパーツが別途必要です。
パーツを集めるのに時間が必要になることも多く,特にメイクの施されたヘッドは一点物になることが多いため運命にも左右されがちですが,揃えてしまえばあとは難しくありません。
ねんどろいどのカスタムに関しては規約が2023年11月に公表されたこともあり,これからますます活気づいていくことが予想されます。
今のうちにパーツを買いためておいたり,めぼしいカスタマー様に目を付けておきましょう。
次章から上で紹介した3点について,実例を用いながら説明を加えていくことにしますが,かすたむフェイスを購入する際の注意点についてもまとめてみたいと思います。
オリジナルヘッドの作成
オリジナルのヘッド作成に関して,ウィッグを使用したいのであれば
- カスタムヘッド
- メイク済みのかすたむフェイス
- アイ
- ウィッグ
が必要です。
かすたむヘッドにも顔は付いてきますが,のっぺらなノーメイクのものなのでメイク技術がなければ残念ですが無駄になってしまいます(先に示した画像のように,顔のないモブキャラのようなものは作れます)。
カスタムヘッドはグッドスマイルカンパニー(グッスマ)製のものが購入できる他,個人ディーラー様の作品も利用可能です↓
市販品には見られない凝ったメイクであることはもちろん,アイホールを埋めたり,削りやソフビ盛りなどの加工がされていたりもします↓
サイズが小さい中でのちょっとした工夫は大きな感動に繋がるもので,届くまでのワクワク感はひとしおです。
かすたむヘッドを購入した最大の目的はウィッグを被せられるようにするためでした(もちろん,既存のねんどろいどのヘッドパーツを利用する場合は不要です)。
ちなみにウィッグのサイズは5インチでギリギリですが,そもそものヘッドサイズが小さいだけに1インチ違うだけでも頭が大きく見えたり小さく見えたりしてしまうので,ウィッグキャップは無しでおとなしく使うことにしています↓
また,アイのサイズは10mmが基本です(8mmでねんどろいど用に調整されたものもあるので絶対ではありません)↓
ひっつき虫やブルタックを使って取り付けましょう。
しかし,今回利用したどのディーラー様も大変スムーズに取り引きができ,連絡から発送まで淀みなく進んで驚きました。
なお,値段についてですが,かすたむフェイスパーツはグッスマ製のものは800円で買えますし,先ののっぺら顔を自分でカスタムすれば別に買う必要もありませんが,人の手が入ったものは数千円で販売されることが多く,人気があるものだと1万円を超えることもあります。
ウィッグは3000~4000円,アイは500~1500円くらいの価格帯が中心です。
ボディの作成
オリジナルねんどろいどのボディには通常のねんどろいどはもちろん,ねんどろいどどーる用のボディ,さらには接続用のパーツを購入して11cmオビツボディが使えるようにもなります。
そうしてできあがった合いの子は「オビツろいど」などと呼ばれることもありますが,一般的にオビツボディは軽さと可動力に定評があり,グッスマのものは造形に優れているのが特徴です。
なお,ねんどろいどのヘッドは重くなりがちなので,軽いオビツボディを用いる場合,安定度にやや欠けるように感じました。
また,ヘッドとボディの色合いについてもオリジナルに軍配が上がるでしょう。
とはいえ,頭身を変えることができるので,より好みの見た目のものが誕生するかもしれません。
以下は左がねんどろいどWoman(cream),右が11cmオビツボディ(ナチュラル)になります↓
なので,オビツボディを使った方がやや細身に見えますが,逆にねんどろいどどーるだとむっちり感が出せるとも言えます。
後者にはさらにKidsやBoyといったバリエーションもあるため,幅広い見た目に対応できるでしょう。
ちなみに,上記画像におけるヘッドの色はalmond milkとあえてすべて別々だったわけですが,確かによく見れば全部が違う色に見えますが,服を着せてしまえば違和感はなくなります(もちろん同じ色に揃えるのがベストです)。
今回の記事ではできるだけオリジナルから離れたものを作りたいので,オビツボディを採用してみることにしますが,オビツボディの色はナチュラルの他,サンライトにホワイティ,さらにはスーパーホワイティとピュアホワイトの6色が存在します。
ヘッドとの接続も考慮しなければならず,接続用のアダプターを購入しなければ取り付けることができません↓
こちらも複数の個人ディーラー様がそれ用のパーツを販売しており,上のものは以下で言うところの2のタイプです↓
- ボディ側に加工を施す:一度交換してしまえば安定する。ただしオビツボディを開くことになり,その後ずっと緩くなってしまう可能性もある
- 首側の軸を交換する従来のパーツを別の物に交換する。同じ形状に加工したものを使うが,ワッシャーなどのサイズの関係上,多少すき間があくことも多い
もっとも,前者に関してボディ加工しなくてもオビツボディは緩くなってしまうこともあるので,致命的なものとは言えませんし,後者においてはすき間が空いたところでウィッグやヘッドパーツで隠せるため,通常ではありえない角度から凝視しない限りはわからないでしょう。
パーツの外れやすさや重心を取る難しさはどっこいどっこいなので,やはり見た目の違いを最優先に選ぶのが良いように思います。
次点としてはボディの入手しやすさでしょうか。
値段はボディが2000~3000円で,接続用パーツの方は1000円以内で買えます。
衣装の調達
最後にボディに衣装を着せたら完成です。
オビツボディとねんどろいどボディ用の服はどちらでも着られることが多く,オビツ用の衣装をねんどろいどどーるに着用させるのも,はたまたその逆であっても多くの場合において問題ありません。
先ほどはボディの色合いを中心に語りましたが,ここではサイズを比較してみましょう↓
ねんどろいどどーる | オビツ | |
全高 | 100mm | 102mm |
肩幅 | 25mm | 19mm |
胸囲 | 61mm | 60mm |
袖丈 | 32mm | 45mm |
ウエスト | 52mm | 60mm |
ヒップ | 65mm | 69mm |
股下 | 38mm | 50mm |
太腿 | 36mm | 37mm |
足裏 | 14mm | 18mm |
赤字にしたところが主な違いで,オビツボディの方が華奢で手足が長いモデル体型をしていると理解しておきましょう。
購入先としてもちろんグッスマの販売しているものも使用できますが,個人ディーラー様の作品にも魅力的なものは多く,例えば今回紹介したドールが着ている服はメルカリやAmazonで購入することが可能です↓
どちらも海外のディーラー様ですが,国際郵便ながらも比較的早く届いたのでまた利用したいと思っています。
日本ではあまり見られないデザインが新鮮ですね。
一般的な値段はそれこそカスタムヘッドのときと同じ感じで,数千円のものが中心ではあるものの豊富な付属品があったり人気がある方の作品だと1万円を超えるようなこともあります。
オリジナルねんどろいどを作成する際の注意点
個人ディーラー様の作品を購入する際は規約に注意してください。
グッスマから以下の内容で公開されています↓
基本的には販売する側が遵守すべき内容が書かれていますが,購入側も違反しているものを買ってしまえば気分が悪いでしょう。
いくつか抜粋しますが,例えば商品名に「ねんどろいど」と入っているものは購入してはいけません。
これはグッスマのオリジナル商品のように誤認される恐れがあるからで,景品表示法など,最近は別業界でも厳しくなってきています。
版権ものに似せたメイクや衣装を作成して販売することも,使用料を払っているなどの特別な理由がない限りはNGです。
それでは好みの顔パーツを一体どのような言葉で検索すれば良いのかというと,私は「かすたむフェイス」で検索するようにしています(グッスマの規約では「フィギュア用顔パーツ」という例が示されていましたが,現状それだと上手くいきません)。
例えばメルカリの検索結果は以下のようになり,魅力的なヘッドが見つかるでしょう↓
運が良ければオリジナルドールの作成に対応しているカスタマー様に巡り合えることがあるかもしれません。
人気のディーラー様の作品だと販売開始直後に売り切れるので,偶然出会って購入することはまず不可能でしょう。
私が遭遇したのは支払いのためのカードの暗証番号を入れている最中に売り切れました。
入力後にエラーが表示されたので最初は何事かと思いました(その間わずか1分です)。
なので,次回の販売に備えるため,ディーラー名のチェックに加えて販売終了までの時間にも注目してみてください。
アイも同様に,「ねんどろいど 10mm アイ」で検索すると,ねんどろいどに合わせたアイが見つかりやすいはずです↓
ちなみに今回紹介しているかすたむフェイスはあーちゃ様の作品で,アイはぽぽこ様のものでした。
なお,完成したカスタム品ですが物凄く魅力的である反面,通常の完成品と比べると取り扱いがより難しいように感じています。
色移りにもやや弱く,濃色のヘッドでしかも発売から年数が経っているようなものは特に注意しましょう。
私自身,エタノールを使って念入りに拭いてから取り付けたものが,ものの数日で色移りしてしまいました。
直接目で見える部分ではありませんが,多かれ少なかれ凹むことになります。
特に高額なヘッドを購入したような場合,まず最初に安価なヘッドで試してから使用するようにしたり,ヘッドパーツは単色にするか,密着するソフビパーツは避けてウィッグを用いることがおすすめです(体感上,ウィッグの方が色移りしにくいように感じています)。
最悪カスタムヘッドは買い替えられるので,メイクされた顔パーツは死守しましょう(とはいえ色移りしたところで,同じパーツを使い続ける限りは目立りません)。
まとめ
完成した子は上の写真のような感じになりました。
オビツろいどはサイズが小さいので自宅では場所を取らないので飾りやすいです。
外にも持ち歩きやすく,知らない人がみても可愛らしく思ってもらえることが多いので,ぱっと取り出すことができます。
大型のカスタムドールと比べると,値段的に手を出しやすいでしょう。
とはいえねんどろいどどーるの持つ可愛さは大型ドールと比べられるものではなく,唯一無二の可愛さです。
ウィッグも使えばヘッドの重さがさらに重くなり,頭身が高くなると重心も同様に高くなってしまって倒れやすくなります(イーゼルでの自立も難しいです)。
なのでスタンドが必須ですが,オビツボディを使ったときであってもねんどろいどどーる用のスタンドが使えるので直立ポーズであればほぼ困らないでしょう。
既存のねんどろいども良いですが,是非ねんどろいどどーるのカスタムにも挑戦してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。