今回は,楽天市場で「モルック」を購入してみたので,その遊び方を中心にレビューしてみたいと思います。
天気が良い季節は野外に持って行けば,子どもや他の家族たちとも楽しく遊ぶことができ,傷を恐れなければ室内でも遊んだりもできるモルックはフィンランドが発祥地です。
北欧のおもちゃとしては,当サイトでキュボロを紹介したことがありましたが,モルックも木製で頭を使って遊べるところがよく似ています。
こちらのルールは,ダーツで言う「ゼロワン」の逆バージョンとでも言えるでしょうか。
ゼロワンでは特定のスコアをどんどん減らしていって0にすればよいのですが,モルックは0から得点を積み上げていき,ピッタリ50点になった人が勝利となります。
まずは,モルックのセット内容からみていくことにしましょう!
モルックのセット内容
私が頼んだところのモルックは,軽くシュリンクされた状態で段ボールに入って届きました。
その他には,おまけのスコアノート(得点を書き込めるもの)と,そのノートの最初のページに書かれていた説明書部分を日本語に訳した紙が1枚入っただけのシンプルなセット内容です。
本体は以下から構成されます↓
モルック本体
- モルック1本
- スキットル12本
英語でskittleといえば,木製のボールや円盤を転がして9本の木柱を倒す遊びのことを指すのですが,Tactic社のものではモルック(英語だとthrowing skittle)という投げる専用の木柱を,12本のスキットルに投げ当てて倒すというのが基本ルールです。
なお,モルックは円柱の形をしていて,スキットルは円柱の上部を切り取った見た目をしていて,切断面には1~12までの番号が振ってあります↓
木材の素材は天然もので,木の良い香りがしますが,将棋の藤井聡太に続け!キュボロという積み木おもちゃを入手せよで語ったように,木材にミリ単位で調整が施されているようなことはありません。
太陽に晒され,土の汚れも付着するであろう野外において,木と木がぶつかり合うわけですから,精密さはモルックにおいては必要ではないということでしょう。
ゆえに,全体的な作りはやや粗いです。
重要な場所にはやすりがかけられてはいますが,細かいところを見れば,何かしら気になるところはあります。
例えば,取っ手となるロープが付いていてモルックを持ち運べる木箱も,ややささくれがあったり,スキットル自体の数字の印刷位置が多少ずれてたりと,ここらへんは了承した上で購入しましょう(他には木の節や割れなどの報告もあります)↓
なお,一般的に言われていることとしては,GWや夏休みが近いタイミングなどにおいて,大量に注文が入るような時期は,生産ペースが上がるせいで不良品に出会う確率が増えるということです(それこそ,母の日近くのカーネーションなどと同様に)。
最近はテレビやYouTubeで取り上げられることも多くなりましたので,火が付いて一気に在庫薄になることも無きにしも非ずです。
とはいえ,そういった繁忙期を避けたとしても不良品に当たる可能性は残されているわけで,少なくとも,高評価の割合が多いお店で買うのが無難な選択でしょう。
なお,今回私は以下のショップで購入しました↓
モルックの基本的な遊び方
それでは,モルックの基本的な遊び方について確認することにしましょう!
対象年齢は6歳以上となっており,考えられる事故の可能性としては,木を投げたときに誰かにぶつかってしまうことくらいなので,周りに気を配れる年齢であれば大丈夫です。
ちなみに,モルックは子どもたちだけの遊びではなく,実際,お年寄りや女性であっても楽しむことができ,世界大会も行われています。
なお,モルックの日本代表である「さらば青春の光・森田」さんの言葉を借りると,「代表ってのは上手さじゃないんです。世界大会までの旅費があれば誰でもなれる」ということですが,実際,彼の上手さは相当なもので,後で紹介する動画も是非みてください。
本章では基本的なルールを紹介しますが,2人で遊んだ場合の目安時間は15分です。
準備をしますが,12本のスキットルを以下のように並べてください↓
手前から奥に向かって,
「いちに(1・2),さとし(3・10・4),こいつら(5・11・12・6),なくわ(7・9・8)」
などと覚えるとよいでしょう。
その場所から3~4メートル(6~8歩くらい)離れたところに線を引き,その位置からモルックを投げます。
何らかの方法で順番を決めてください。
実際のところ,圧倒的に先手が有利です。
ところで,このとき下手投げをしなければいけません。
モルックをスキットルに命中させて倒すことを狙いますが,他のスキットルに乗っかった状態のものは倒れたことにはならないことに注意してください。
例えば,以下の状態は投げたモルックに寄り掛かった状態になっているので倒したことにはなりません(あまりこのような状態にはならないですが)↓
また,得点の計算方法にやや癖があります。
1本だけ倒したときと,複数倒したときで得点方法が大きく変わり,特に後者についてはしっかりと覚えておきましょう↓
モルックの得点方法
1本:スキットルの数字がそのまま得点になる
複数:数字ではなく,倒した本数が得点になる
例えば,あと5点が欲しいというとき,5の数字が書かれたスキットル1本を狙って倒すか,なんでもよいので5本倒すかの選択が可能となり,こういったものがゲームとしての戦略性を高めています。
なお,ターンが変わる際に倒したスキットルを元の状態に戻しますが,立たせる位置は倒れたところとなる関係で,最初のように整った状態にはなりません。
むしろ,徐々に広がっていくのが正常です。
プロ曰く,高得点のピンはなるべく外に出さないことを心掛けるべきだと言います。
また,立てる際は,スキットルがプレイヤーに向くようにしましょう!
毎回ピンをきれいに直してもらえるボーリングとは,この点は大きく異なります。
プレイヤーごとに得点が50点ぴったりになることを目指し,一番早く達成できた人が勝者です。
さらに付け加えるべきルールとしては,3回連続でスキットルを倒せなかった場合は脱落となること(得点係に回る)と,50点を超えてしまった場合は25点に戻ることの2つを覚えておきましょう。
ここまでの内容の復習として,以下の動画を観ておいてください↓
モルックのその他遊び方
モルックの遊び方は,上で紹介した基本ルールだけではありません。
それこそ,自分なりのマイルールを作って,みんなが楽しめることが大切です。
ここでは他の遊び方について,いくつか紹介します。
チームを組んで遊ぶ
当てることさえできれば,運の要素も絡んでくるところがモルックの魅力です。
例えば4人で遊ぶ際に,1人ずつ別に遊ぶ代わりに,2人ずつの2チームに分かれたり,複数家族で遊ぶような場合に家族ごとのチームを組むなどして遊ぶことで,連帯感を感じながらプレイすることができます。
運動会ではないですが,親が良いところを子どもに見せたり,友だちが意外と頼りになって見直すことに繋がったりするかもしれません。
目標スコアを小さくして簡単に遊ぶ
50点という数字は意外と大きく,上で紹介した場合などにおいて,子どもがグループとして大人と同チームだったりすると,どうしても50点ピッタリを狙うのが難しくなることがあります。
また,大人数でやるとなるとどうしても時間がかかりすぎてしまうことも,時と場合によっては問題です。
その場合,目標点を30点にし,オーバー時は15点に戻すなどとすることで,よりスピーディーに遊ぶようにしましょう。
1人で練習する
厳密には地形によって倒れ方は異なりますが,少なくとも,モルックを投げてスキットルに当てるまでの動作については練習で上手くなります。
どういった投げ方をすると的に当たりやすいのかだったり,複数の的を倒せるかだったりを,とにかく数をこなして経験値として蓄えましょう!
モルックに役立つグッズ
ホワイトボード
セットに含まれていたノートを参考に,自分でホワイトボードを買ってきて,それに得点を書き込むと忘れたり混乱することなく遊べます。
書き方はセット内容に含まれていたノートのフォーマットを参考にしましょう(Tactic社で紹介されていたモルック用のアプリも試してみましたが,あえて使いたいと思えるほどの出来ではありませんでした)。
100均で複数枚購入する方がわかりやすいです。
チョーク
こちらは庭などで遊ぶ場合に使いますが,野外であれば木の枝を使って目印にするなどで事足ります。
昭和時代の人間からすると,アスファルトにチョークで文字を書いて遊ぶことに並々ならぬ懐かしさを感じるもので,ここでちょっと紹介させていただきました。
ケア製品
野外においてモルックで遊ぶと,手やスキットルは確実に汚れます。
ゆえに,手を吹くための除菌シートであったり,スキットルを洗うためのブラシやぼろ布は用意しておきたいものです。
また,ケガ防止という観点からも,手の保護となる軍手などをはめた状態で遊ぶのもよいかもしれません。
木の箱にあるささくれなどを,うっかり子どもが直で触ってしまうと痛いと感じるはずです。
その他,もっと稀な確率になるでしょうが,モルックとスキットルがぶつかった際に損傷して,そこを触ってケガをすることも考えられます。
まとめ
以上,Tactic社のモルックのセット内容から遊び方,さらにはちょっとしたお役立ちグッズの紹介までしてきましたが,いかがだったでしょうか。
コロナ禍で野外でのアクティビティーが注目され,BBQや公園散策などに出かける家庭も多いかと思われます。
そんなとき,モルックを車に積んでいけば(手で持っていくには重さが4kg以上あるのでおすすめしません),ちょっとした空き時間で大人数を巻き込んで楽しめる点が魅力です。
一度購入すれば長く遊べますし,内容的にもそう簡単に飽きるようなものではありません。
値段的にも数万円するようなものでもありませんので,市場に在庫の余裕がある内に(インフレの影響を受けて変に値上がりする前に)購入しておくのがおすすめです↓
最後までお読みいただきありがとうございました。