今回ですが,グッドスマイルカンパニーのチトセリウムから,ネコのプラモデルである「XXII-tanio」を買ってみたので,その感想についてレビューしていきたいと思います。
ちょうどネコのフィギュア的なものを探していた際に知ったのですが,ネコのプラモデルというのは数が少ないです。
小さなフィギュアやガシャポンは見つかったのですが,自由に稼働させてポーズを取れるものとなると見つけることがさらに困難で,このターニオは唯一無二な価値を持った商品だといっても過言ではありません。
なお,組み立てにかかる時間は30分もかからないのでこれまでのプラモデル歴は問われませんし,出来上がったものは自由にポーズを変えて飾ることができ,ドールやフィギュアなどと一緒に並べたときの相性も抜群です。
それではパッケージから見ていきましょう!
チトセリウムとターニオについて
そもそも,チトセリウムは人型をした組み立て式プラスチックモデルがメインであり,動物の形を模した商品というのは今回のターニオ以外には見当たりません。
なお,詳しくはシロネコの方が「アルブ」,クロネコが「アトル」と言う名前になります。
ゆえに,私のように初めてのチトセリウムでネコを購入するというのはかなり特殊なケースになるわけで,実際,私の購入動機は,自由に動かせて遊べるネコプラモが欲しかったからです。
柴ネコや鯖ネコのようなミニチュアは見つかったのですが,可動はできず固定されたポーズでしたし,シロネコやクロネコという品種も珍しく,顔が凛々しいというのもこれまた珍しいように感じました。
上のPVを観ても,メインとなるアルベラとエフェルが主役のようで,それらに寄り添う形でターニオが登場してきています。
このように独特の世界観を持ったチトセリウムですが,「~リウム」などと聞いて,「なんだか高校の化学の時間に出てきた物質名みたいだな」と思われた方は大変勘が鋭いです。
例えば第5弾として発売されたチトセリウムのXCII(92番)のキャラクター名はユラニア(urania)と言いますが,元素記号の同番目はウランということで,これは偶然ではないでしょう。
ただし,今回のターニオに関してはXXII(22番)となっており,同一番号の元素記号であるチタンとの関係を説明できずに困っていたのですが,後ほど紹介する動画に出会えたことで,ネコだけにニャンニャン(22)とかけていることがわかってホッとしました(笑)
そんなチトセリウムの素体を設計するのは浅井真紀氏で,武装神姫やfigmaに代表される可動フィギュアの原型師の方です。
可動に並々ならぬ情熱を注ぐことで知られ,これまでにない可動範囲というのはチトセリウムでも確認することができます。
また,デザインワークはhuke氏ということで,こちらはブラック★ロックシューターやメタルギアソリッド,さらにはシュタインズ・ゲートのデザインを担当された方だと言えばイメージがしやすいでしょうか。
今回紹介するターニオですが,黒と白を基調に緑や青が挿し入れられ,降り注ぐ光が見事に調和している見事なパッケージです↓
なお,交換用のパーツや六角形の形をした箱に収納できる点もチトセリウムの特徴とされています。
これらについては次章で詳しくみていきましょう。
2020年にリニューアルした公式サイトは以下となるので,是非是非チェックしてみてください↓
チトセリウムのターニオを組み立ててみた
セット内容は取り扱い説明書と全部で30個ほどのパーツです。
1つ1つが小さく,1cmに満たない長さのパーツばかりなのですが,不器用な手先でうまく組めるのか心配でしたが,結果的にはなんとか組めました↓
いきなり結論になってしまいますが,作っていてランナーから切り離す場所を間違えたり,折れたりするようなことはありませんでした。
降り扱い説明書をよく見ると,紛失したり破損した時のためにパーツの購入も可能になっていたので,大変親切な設計だと思いました。
組み立てるにあたってはニッパーまたはクラフトナイフ,そして,本当にわずかなところに接着剤を使うとより安心な箇所があるのですが,頻繁に動かさないようであればなくても大丈夫です↓
私はクラフトナイフを使って組みましたが,六角形の箱のパーツを切り離す際に1ヶ所だけ硬いところがあり,爪切りを使いましたが,少なくとも本体を組み立てる際に問題は生じませんでした。
とはいえ,パーツが小さいので無くさないようにご注意ください。
左画像のようにやや余裕を残して切り取ってから,きれいに切り取ります(右画像)↓
胴体の前側から,後ろ側,最後に頭と尻尾を取り付けでできあがりです。
時間にしては30分もかかりませんでした。
パチパチっと球体が小気味よくはまり込むのでストレスなく作れましたし,尻尾がやや緩いので接着剤で補強した以外は遊んでいて簡単に外れるようなところはありません。
2パターンある顔のうち,黒目がある方の一部がややずれていたので,ガンダムマーカーで少し塗ったくらいでしょうか。
ちなみに尻尾は8パターンあり,現実世界になさそうなハート形や星型などをしたものも6種類ほど入っています。
なお,自立は余裕でできますが,台座に片足をはめ込むことで,立ちポーズのまま飾ることも可能です(さすがに立ちポーズでの自立はできません)↓
こちらの目は眠り目になります。
シロネコ以外にクロネコも同時に組み立てましたが,どちらも甲乙つけがたい出来栄えでした。
それでもなお,白と黒のどちらが良いかと問われれば,白の方を勧めておきます。
これはパーツが艶々していてきれいなことと,見た目的に映えるからです。
不要なパーツともども,箱の中に収納できます↓
浅井真紀氏の動画のすすめ
さて,私から伝えられることはこの程度でしたが,先ほど述べたニャンニャンの事実を知った際に出会ったのが,設計者である浅井真紀氏の動画です。
こちらはターニオが発売される直前に公開されたもので,実際にプロが組み立てる様子が見られる他,氏の可動への情熱の伝わる充実した内容になっています。
ニッパーさばき以外にも,シロネコのボディをやすりでこすってマットな感じにカスタムできるという情報や,パッケージを開ける際のこだわり(左側から開けるのがベター)など,視聴することでターニオをより楽しめること間違いなしです。
なお,動画の中で,浅井氏は接着剤の使用を強く推奨されていました。
最後まで全部観てしまいましたが,このように制作陣の声が加わることで,景色の良い中で食べるお弁当のごとく,ターニオがより魅力的に見えてくることは純粋に驚きでした。
なお,出来上がりは実際のネコとして遜色なく遊ぶことができるので,チトセリウムのキャラとの絡み以外に,自宅の机に飾ってみたり,出先に持っていて,何かと一緒に写真を撮ってみたりと活躍する場所は広そうです。
何より,冒頭でも述べたように,自由にポージングできるネコのフィギュアというのは大変数が少なく,ターニオは重さも軽いため,色々な場所に登場させることができるので,末永く重宝していけるように感じています。
まとめ
以上,独特な世界観を持つチトセリウムから,普通のネコプラモとしても活用できるターニオ(アルブとアトル)のレビューでした。
チトセリウムに出てくるキャラクター自体は12cmほどの身長だったりするので,1/6ドール(22cm程度)だとやや物足りないサイズに感じてしまいますが,1/12(11cm)ドールやねんどろいどなどと組み合わせるとなんとも縮尺的にピッタリです。
チトセリウム自体はまだまだ新作が登場し,これからも盛り上がっていくものですから,願わくばこのネコちゃんたちがいつまでも販売され,さらには別の動物(個人的にはウサギやシロヒョウを希望)ややや大きなサイズのものが登場すると良いなと思います。
プラモデルの組み立て自体も久々でしたが,ストレスなく楽しい時間を過ごせました。
興味がある方は,在庫があるうちに是非購入してみてください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。