藤井聡太さんの大活躍で将棋ブームに火が付き,自分の家の近所でも将棋教室ができたり,文化センターで将棋関係のイベントが行われることが多くなりました。
そんな将棋ブームによってニュースで耳にしたのが,鳩森八幡神社(はとのもりはちまんじんじゃ)です。
調べてみると,どうもプロ棋士を目指す人々が祈願に訪れる神社のようで,藤井聡太さんの活躍により,勝負事に強くなる「王手守」の売れ行きが好調とのこと。
飛躍の1年を過ごしたい方は,是が非でも手に入れたいお守りだと思いますね。
今回はそんな鳩森八幡神社の紹介と,王手守の詳細についてです。
鳩森八幡神社とは
鳩森八幡神社のある地は,昔,仏教でめでたい兆しとされる瑞雲(紫色や五色の雲で「彩雲」ともいう)がよく目撃され,ある日,白雲が降り立ち,村人が見に行くと多くの白い鳩が西に飛び立ったことから「鳩森(はとのもり)」と名付けられたようです。
ご神体が欲しいと村人が願ったので,円仁が応神天皇・神功皇后のご尊像を作り,八幡宮として奉られるようになりました。
稲荷神社に次ぐ数を誇る八幡宮は,武運の神さまが祭られているイメージです。
なお,瑞雲というのはこんな感じの雲です↓↓
確かに何かが起こりそうな感じがしますね。
なお,私が鳩森八幡神社に向かったのは,年末の昼過ぎでした。
ちょうど新年の気運を高めたいと思い,頑張る誓いをしたいと思ったわけです。
アクセスとしては,将棋会館のある千駄ヶ谷駅の他,国立競技場駅や北参道駅が最寄り駅になります。
すべて徒歩5分ということで,どこの駅が特に近いということはありません↓↓
自分は千駄ヶ谷で降りましたが,ちょうどバスケットボールのウィンターカップがやっていました↓↓
そんな東京体育館を左に見ながら,歩くとすぐに鳩森八幡神社が顔を出します↓↓
年末の昼下がりということで人はまばらでしたが,外国の方が多かったです。
写真を境内でとるのはちょっと気が引けてしまったので,以下の境内の画像は,鳩森八幡神社HPからの引用となります。
境内の様子
神社の中には小さな社(末社と呼ぶ)がいくつもあり,一体どこにお参りしたらよいのか迷いましたが,一番奥に札所があり,そこで無事に王手守を買い求めることができました。
お参りもすぐ横でできます。
二礼二拍手一礼との記載もありました。
将棋堂は残念ながら閉まっていましたが,横に吊るしてある絵馬には,「将棋が強くなって沢山勝てますように。」などといった願い事がたくさん書かれています。
実際に勝ち上がらないと後がない奨励会の方のものと思われる絵馬もあり,彼らの熱い気持ちが伝わってきました。
実際に扉が開くとこのような感じになるようです↓↓
なお,私が言った2週間ほど前には,まさにこの将棋堂で祈願祭があったようで,「永世七冠」を達成した羽生善治竜王も参列されていたとのこと。
なんというか,静かな雰囲気が,浮かれ気味な頭を引き締めてくれたように感じる神社でした。
王手守のレビュー
ここからは,鳩森八幡神社のお守りの方,いくつかレビューしていきたいと思います。
2017年3月20日に発売された上の「王手守」は,藤井聡太さんの活躍と共に買い求める人が増え,7月25日に再販売がされるまで,一時在庫切れだったこともありました。
「棋力が向上し様々な局面で差し勝てるよう」に祈願されているようですが,実際は勝負事(受験でも仕事でも)において勝利を求める人がよく買っていくそうです。
なお,このお守りには将棋盤が描かれていますが,9マス将棋を使ってに並べてみるとこの通り↓↓
「2三と金」で王手がかかっていますが,これですでに詰みの状態ですね。
裏面には神社の名前があり,ひもはオレンジ色で,全体としては優しい印象に仕上がっています↓↓
さて,鳩森八幡神社には他にもたくさんの種類のお守りがありますが,「比較的新しくラインナップに加わった」という受験合格のお守りもついでに買ってみました↓↓
青い色がとても深くてきれいなお守りでした。
カラスの羽のように,傾けると色合いが変化します。
こちらは「合格鳩守」というもので,2017年の5月に仲間入りしたものです。
そして,あともう1つ購入したのですが,当時最新のお守りとなります↓↓
その名も「王手勝守」。
といっても本体は木箱に入っていますので,上の写真はまだ外観です。
なにやら将棋盤のような縦横の線が入っているのがわかりますでしょうか(「黄金の王手守」とも書かれているのですが,HP上では王手勝守となっています)。
箱の中から取り出されてきたものは,まさに黄金色!
眩しいほどの金色を纏ったお守りは,最初に紹介した王手守と同様,ただ勝つことだけを祈願したものです。
並々ならぬパワーを感じる表面に加え,裏面には,鳩森八幡神社の名前の由来にもなっている白い鳩の羽がデザインされているのも印象的でした↓↓
大空に翼を広げ,飛びたつ鳩からは数枚の羽。
たいへん力強さを感じさせるデザインです。
HPによれば,「勝利へと向かう思い,勝利へと向かう力の向上」といった願いがこめられているそうです。
お守り全体の配色についてもこだわりが見られ,様々な黄色系の色が選ばれています。
そして,このこだわりは局面の内容にまで及んでおり,以下の形は実は2手詰みの形です↓↓
この配置は,左右対称で美しいとされる形ですが,この局面が実現されるためには,桂馬が2段跳ねることが必要となるそうで,人々はこの桂馬の動きを次のように呼ぶそうです。
天使の跳躍
と。
・・・いい話じゃないですか!
一つのお守りにこんなストーリーがあるなんて,久々に感動しました。
まとめ
以上,鳩森八幡神社から,2017年の藤井フィーバーと同時期に登場した「王手守・合格鳩守・王手勝守」のレビューでした。
神社自体はとても落ち着く反面,境内から出ると,静かに燃える決意のようなものが湧き出ているのを意識させられた神社だったように思います。
なお,値段についてですが,最初に紹介した2つのお守り(王手守・合格鳩守)は500円でしたが,最後の王手勝守に至っては1000円しました。
ですが高価な分,木製の箱に入れられ,金色に光るその様子は見ていて大変美しく,特別なご利益がありそうな気がしてなりません。
私は大変気に入りましたので,これを机の目に留まる位置に飾り眺めながら,今年一年勝ち進んでいきたいと思います。
是非,勝負事を控えている方は,鳩森八幡神社の方,参拝なさってみてはいかがでしょうか。
参考
最後となりましたが,藤井聡太さんの活躍があったからこそ,このような神社を知ることができたことも忘れるわけにはいきません。
同じ時代を生きられることに感謝しながら,今後も応援の方,続けさせていただきたく存じます。
最後まで記事をお読みいただき,大変ありがとうございました。