少し前の話にはなりますが,かつてAmazonで「知育・学習玩具大賞」というものが発表されていたことがあります。
途中で打ち切りにはなってしまいましたが,3回の実施において2回入賞を果たした玩具が,今回レビューする「ローリーズストーリーキューブス」です。
今でも販売は継続されており,いくつかのバリエーションが入手可能ですが,ここでは,最も売れているスタンダード版(オリジナル)を用いて,遊び方を中心にレビューしてみたいと思います。
知育・学習玩具大賞とは?
まず最初に,ストーリーキューブスが高く評価されていることを理解するため,冒頭で述べた,知育・学習玩具大賞について説明しましょう。
これは,Amazon.co.jpが2016年に設立した賞で,「子どもの知的発達や好奇心を掻き立てる遊びができるおもちゃ」にのみ与えられるものです。
一次審査と二次審査があり,前者では,Amazonのカスタマーレビューを参考に,約50点のおもちゃが選ばれます。
続く二次審査では,教育や脳科学の専門家による審査が行われ,複数の賞が与えられることになるわけです。
2018年になると,英語に精通したAmazon社員の意見も審査に加わり,サイエンス部門賞や英語部門賞が新設されましたが,2019年以降は発表自体がなくなりました。
とはいえ,過去に受賞したという事実はその玩具自体の質の高さを保証するものであり,ストーリーキューブスは2016年にAmazon特別賞を,そして2017年には最高の賞とされる知育・学習玩具大賞を受賞したわけです↓

主な選定理由をまとめてみると,
- サイコロの絵を繋げて1つの物語を作るのは,単純だが奥深い
- サイコロの柄がイラストであるため,創造力や順応性が育まれる
- 柔軟な思考と計画性はプログラミング教育に役立ち,英語学習にも使える
となります。
ところで,2016年と2017年において,知育・学習玩具大賞を連続受賞したものは,ストーリーキューブスのみでした。
なので,多くの方が,どれほどの実力を伴った逸品なのか気になったはずで,私もすぐに注文したものです。
実際,世界で遊ばれていて,海外の受賞歴は20を超えていることを知ったのは,その後のことになりますが,次章から詳しくレビューしていきましょう!
ローリーズストーリーキューブスとは

ローリーズストーリーキューブスは,イギリスで生まれた,無限に物語を作り出すことができる,お話サイコロです。
9つのサイコロ(キューブ)のすべての面に何らかのイラストやマークが描かれているため,場面としては54(6面×9つ)個のシーンが存在しますが,それらを組み合わせて使うことになるので,物語のプロットは約1000万通り(6の9乗)が考えられることになります。
加えて,個人が作り出す話はみんな違う内容になるわけですから,結果は無限通りであると言っても過言ではないでしょう。
一般的に「サイコロ」といえば,勝ち負けを判定する目的で使われることが多いものの,ローリーズストーリーキューブスのものは,競い合うためのものではありません。
サイコロ(キューブ)はコミュニケーションを楽しむためにある。
というメーカーの思いを,まずはくみ取るようにしてください。
プレイ人数ですが,グループはもちろん,1人でも遊ぶことができます。
遊びながら,話す力や考える力,さらには聞く力,発想力に論理力など,さまざまな能力を伸ばすことができる知育玩具です。
なお,いくつかのシリーズが存在しており,今回紹介する「オリジナル」の他,
ラインナップ例
アクション,ファンタジー,冒険,マックス,ムーミン,推理,魔法,古代,銀河,病気,スポーツ
などがあり,他のキューブと混ぜて使うこともできます。
ローリーズストーリーキューブスのセット内容

それでは中身の方,見ていきましょう!
まず驚いたのは,その外観です。
高級なチョコレートが届いたのかと思いました。
まるで生チョコのようです↓

子どもが使うことを想定しているので,キューブの角は丸く削られていてやさしい印象です。
白地にこげ茶で墨入れがされていました。
代表者挨拶のようなものが書いてある紙と,遊び方が書かれた説明書が一つ,そして1.8cm四方のサイコロ9個で全部となります↓

紙製ながらも頑丈めの箱には磁石が仕込んであり,パコッと閉まります(缶に入ったものもあります)。
ローリーズストーリーキューブスの遊び方
それでは実際に遊んでみましょう!
遊び方は以下の通りです↓
- 9つのサイコロを振る(初心者は2~3個に減らしてもよい)
- 最初は「むかし,むかし,あるところに」などで始める
- 順番は関係なく,目についたイラストから物語をスタートし,9つのイラストから連想できることを繋げて,一つのストーリーを完成させる
子どもには,
と伝えるだけなので,ルール説明は簡単だと思います。
試しにやってみましょう!
まずは,9個のサイコロを振ってみます↓

実際,以下の作業は必要ありませんが,わかりやすく,話す順に並び替えてみたものがこちらです↓

話は次のようになりました↓
題名:今日の衝撃ニュース
先日,500人を乗せたジャンボジェット機「ローリー号」が,世界で最も古くて一番大きいとされるメタセコイアの木に激突しました。ドーン!メラメラ…。飛行機は大爆発して辺りは火の海となってしまいました。ああ,なんということでしょう!でも,不思議なことに,乗客の誰1人ケガをすることはありませんでした。一体なぜでしょう?後日,助かった機長にインタビューしてみました。「どんな奇跡が起こったのです?」すると,機長曰く,「私は,あの日見た優しい宇宙人のことを忘れません。彼は自分の宇宙船から,乗客みんなにパラシュートを配ってくれただけでなく,私や副機長も助けてくれました。彼は私の代わりにコクピットに座り,『いいから行け』とテレパシーで伝えてきたのです。」「本当に狐につままれたような経験でした。そのパラシュートから降り立った場所は,なんと私の自宅前だったのです。空を見上げると,とてもきれいな三日月が,まるで笑っているように見えました。」
どうしたら相手を楽しませられるかなぁ?
と想像しながら,面白い話を作るようにしますが,矛盾なくストーリーが繋がるようにするためには,後先までを考えて発言しないといけません。
実際に遊んでみた子どもからは,色々なアイディアが浮かんでくることを確認しました。
これは良い!
対象年齢は子どもとなっていますが,中学生の作文練習や,高校生の英作文の練習にも使うことができるように思います。
日本の公式ショップについて

今回,私がローリーズストーリーキューブスを購入したのは,以下のショップです↓
上のお店は日本公式ストアとなっていて,購入特典として「遊び方レシピ」が付いてきた他,レビューを書くと20%の割引券をもらうこともできました↓

これは20ページほどの小冊子ですが,「遊び方のヒント」などもあり,ローリーズストーリーキューブの意外な遊び方について学ぶこともできます。
先述したように,本シリーズは数多くのラインナップが存在しますので,気に入ってキューブを追加注文するときには20%オフのクーポンが役立つでしょう。
残念ながら,現在,遊び方レシピの方は配布が終了してしまったようですが,主に紹介されていたのは,以下の7つの目的でもって本玩具を使うためのアイディアです↓
例えば,2つ目の論理力トレーニングとしては,
キューブを転がし,「変身」ストーリーを作ります。出た絵のどれか1つを選んで主役にして「朝起きたら○○になっていました」とお話を始めます。次にその時の気持ちを想像して「~と思いました」と伝え,その後の行動を「そして~しました」と展開していきます。
と書かれていました。
一部であればAmazonなどで買うこともできるので,都合が良いお店で購入するようにしてください↓
まとめ
以上,子どもと触れ合う際の話題作りにはもちろん,積み木として遊んでも良いですし,純粋にインテリアとして置いてみても雰囲気がある,ローリーズストーリーキューブスのレビューでした。
本知育玩具において一番大切なルールは,「間違った答えはない」ということです。
子どもが話している最中にだんまりになってしまったときこそ,親の腕の見せ所で,使ったキューブを一つ一つ指差しながら,これまでの物語をレビューしてみます。
この後,どうなったんだろうね?
と聞いてあげたり,
このサイコロ,使えないかなー?
などと順番を誘導してあげるようにすると,子どもは頑張ってその先の話を考えてくれます。
このように,自分が子どもと一緒になって考えることで,現在では少なくなってきている,大人と子どものコミュニケーションが可能になってしまう点も,ローリーズストーリーキューブスの大きな魅力と言えるでしょう。
親が仕事から帰ってきてひと振りすることや,寝る前の読み聞かせに振ってみるのも良い方法ですし,わが子の成長を見てみたい一心でひと振りしてみるのも良いと思います。
このように,気軽に知的なやり取りができてしまうのは素晴らしいことです。
実際,子どもの方が大人である自分よりも想像力に秀でていることがわかり,嬉しい気分になることもあります(大人が落ち込まないようにしましょう)。
最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。
