2016年~2018年にかけて毎年Amazonで「知育・学習玩具大賞」というものが発表されました。
そのうち2016年と2017年の2度にわたり入賞を果たしたのが,今回レビューする「ローリーズストーリーキューブス」です。
いくつかのバリエーションがありますが,ここでは最も売れているスタンダード版についてレビューしてみたいと思います。
知育・学習玩具大賞とは?
まず最初に,知育・学習玩具大賞について説明しましょう。
これはAmazon.co.jpが2016年に設立した賞で,「子どもの知的発達や好奇心を掻き立てる遊びができるおもちゃ」に与えられるものです。
一次審査と二次審査があり,一次審査ではAmazonのカスタマーレビューを参考に約50点ほどのおもちゃを選びます。
次に二次審査では,教育や脳科学の専門家による審査があり,いくつかのおもちゃにいくつかの賞が与えられます。
2018年には英語に精通したAmazon社員の意見も審査に加わり,サイエンス部門賞や英語部門賞が新設されましたが,2019年の発表はありませんでした。
今回の「ローリーズキューブス」に話を戻しますが,こちらは2016年にAmazon特別賞を,そして2017年には最高の賞である知育・学習玩具大賞を受賞したというわけです↓↓
主な選定理由としては,
- サイコロの絵をつなげて1つの物語を作る中に潜む,単純だが奥深い点
- サイコロの柄がイラストのため,創造力や順応性が問われる点
- 柔軟な思考と計画性はプログラミング教育にも役立ち,英語学習にも使える点
が挙げられます。
実は2016年と2017年の2年間で,この知育学習玩具大賞を連続受賞しているおもちゃは,この「ローリーズ・ストーリー・キューブス」しかありませんでした。
どんなものか気になりますよね。
私もすぐに注文し,先ほど届きましたので,早速レビューしてみます!
ローリーズ・ストーリー・キューブスとは
ローリーズ・ストーリー・キューブスとは,イギリスで生まれた,無限に物語を作り出すことができる,お話サイコロです。
9つのサイコロ(キューブ)のすべての面にイラストやマークが描かれているので,場面としては54(6×9)シーンが存在するのですが,それらを組み合わせて使うので,物語の指針としては約1000万通り(6の9乗)が考えられます。
さらに,個人が作り出す話はみんな違うわけですから,まさに無限と言ってもおかしくないでしょう。
一般的にサイコロといえば,勝ち負けを判定する目的で使われることが多いですが,このローリーズ・ストーリー・キューブスのサイコロは,競い合うためのものではありません。
「サイコロ(キューブ)はコミュニケーションを楽しむためにある」というメーカーの思いをまずはくみ取るようにしてください。
プレイ人数ですが,グループはもちろん1人でも遊ぶことができます。
遊びながら,話す力や考える力,さらには聞く力,発想力,論理力など,さまざまな能力を伸ばすことができる知育玩具だと言うわけです。
なお,シリーズがいくつか存在し,上の「オリジナル」の他,
アクション・冒険・マックス・ムーミン・推理・魔法・古代・銀河・病気・スポーツ
があり,他のキューブと混ぜて使うこともできます。
セット内容
それでは中身の方,見ていきましょう!
まず驚いたのは,その外観です。
高級なチョコレートが届いたのかと思いました。
まるで生チョコのようでしょう↓↓
子どもが使うことを想定しているので,キューブの角は丸く削られていてやさしい印象です。
白地にこげ茶で墨入れされていました(サイコロの一辺は1.8cm)。
代表者挨拶のようなものが書いてある紙と,遊び方が描かれた,いわゆる説明書が一つ。
あとはサイコロ(キューブ)が9個。
それで全部です↓↓
箱には磁石が仕込んであるので,パコッと閉まります。
遊び方解説
それでは実際に遊んでみましょう!
遊び方は以下の通りです。
- 9つのキューブを振る(初心者は2個や3個に減らしてもよい)。
- 最初は「むかし,むかし,あるところに」などで始める。
- 順番は関係なく,目についたイラストから物語をスタートし、9つのイラストから連想できることを繋げて,一つのストーリーを完成させる。
サイコロを振って繋げて,1つのお話を作ってね。
説明は,ただそう伝えるだけです。
試しにやってみましょうか。
まずは9個のサイコロを振ってみました↓↓
次にそれを自由に並び替えたものがこちら↓↓
そして,この順番で話を作るわけです。
今日の衝撃ニュース!
先日,500人を乗せたジャンボジェット機「ローリー号」が,世界で最も古くて一番大きいメタセコイアの木と激突しました。ドーン!メラメラ・・・飛行機は大爆発して辺りは火の海となってしまいました。ああ,なんてことでしょう!でも不思議なことに,乗客の誰1人ケガすることはありませんでした。一体なぜでしょう?後日,助かった機長にインタビューすることができました。「どんな奇跡が起こったのです?」「私は,あの日見た優しい宇宙人のことを忘れません。彼は自分の宇宙船から,乗客みんなにパラシュートを配ってくれただけでなく,私や副機長も助けてくれました。彼は私の代わりにコクピットに座り,「いいから行け」とテレパシーで伝えてきたのです。」「本当に狐につままれたような顔を私は浮かべていたと思います。そのパラシュートから降り立った場所は,私の自宅前だったのですから。とてもきれいな三日月が,まるで笑っているように見えました。」
「どうしたら相手を楽しませられるかなぁ」と考えながら,面白い話を作りますが,ちゃんと矛盾なくストーリーが繋がるようにと,後先まで考えて発言しないといけません。
実際に遊んでみると,いろんなアイディアが浮かんでくるのを実感しました。
これは良い!
対象年齢は子どもとはありますが,中学生の作文の練習や高校生の英作文の練習のときにも使えると思います。
日本公式ショップ
今回私がローリーズストーリーキューブスを購入したのは,以下のショップです↓↓
このお店は日本公式ストアであり,購入特典として「遊び方レシピ」が付いてくる他,レビューを書くと20%の割引券ももらえました↓↓
これは20ページほどの小冊子ですが,「遊び方のヒント」などもあり,ローリーズキューブの意外な遊び方が学べます。
本シリーズは数多く出ていますので,気に入ってキューブを追加注文するときには20%オフのクーポンが役立つでしょう。
なお,現在は遊び方レシピが配布終了してしまったようで,上記ショップにこだわる理由はなくなりました。
内容としては,以下の7つの目的で本玩具を使うアイディアが載っていました↓↓
参考
例えば2つ目の論理力トレーニングとしては,
キューブを転がし,「変身」ストーリーを作ります。出た絵のどれか1つを選んで主役にして「朝起きたら○○になっていました」とお話を始めます。次にその時の気持ちを想像して「~と思いました」と伝え,その後の行動を「そして~しました」と展開していきます。
のようなものです。
今でしたら,一番安いお店で買うといいでしょう↓↓
まとめ
話題に困ったときはもちろん,積み木として遊んでもいいですし,純粋にインテリアとして置いてみても雰囲気のある,ローリーズストーリーキューブスのレビューでした。
本知育玩具におけるルールは,実は1つだけ。
それは,「間違った答えはない」ということです。
子どもが話している途中で,だんまりになってしまったときには,親の腕の見せ所!
使ったキューブを一つ一つ指さしながら,これまでの物語をレビューします。
「この後,どうなったんだろうね」と聞いてあげたり,「これ使えないかなー」などと誘導してあげると,子どもは頑張ってその先を話始めてくれます。
さらにこのように,自分が子どもと一緒になって考えていくことで,現在少なくなっている,大人と子どものコミュニケーションもできてしまう点が大きな魅力だと思います。
仕事から帰ってきてひと振りしたり,寝る前の読み聞かせにひと振り。
さらには我が子の成長を見てみたい一心でひと振り。
このように,気軽に知的なやり取りができてしまうのは素晴らしいですね。
なお,子どもの方が大人の自分よりも想像力に秀でていることがわかってしまっても,決して落ち込まないでくださいね。
最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。