ここではハンドスピナーの基礎知識についてまとめていきたいと思います。
その他,遊び方や分解方法についても紹介しましょう。
なお,種類についても言及しており,国産ならではの魅力を備えたハンドスピナーの他,赤ちゃん向けのものも最近では人気があるようです。
歴史的にみれば,日本では2017年に大流行し,それから2020年にかけて下火となり,今では形を変えて知る人ぞ知るものとなっています。
とはいえ,またいつブームになってもおかしくないだけの楽しさがあるので,気になっている方はぜひ1つ手に入れて遊んでみてください。
ハンドスピナーの基礎知識
2017年にハンドスピナーがブームとなった際は,どこもかしこも在庫がなかったほどです。
もちろん,それよりもずっと前から存在していましたが,TVでどんどん取り上げられるようになると,amazonのおもちゃランキングは一時期,上画像のような独占状態でした。
売れ筋は数百円で買える安い価格帯のもので,私も楽天で一番安いハンドスピナーをなんとか買うことができました。
ハンドスピナーの外観ですが,点対象や線対象の形になっているものが大半ですが,重心を複雑に調整しているいびつな物もあり,回転させたときにバランスが偏らないようにいずれも調整されています。
海外製の安いものにはバリが見られることがあり,私が買ったものも自分で削る必要がありました。
国産のものとしてはメガハウスのフィンガースピナーが2017年6月に登場したものです(ただし,中国の工場で製造され,あくまで販売元が日本の大手企業だということに注意してください)。
素材はプラスチック(ABS樹脂)がメインで,重りやベアリングは金属製(鉄や真鍮やアルミ)です↓
一般的な重量は20g程度になると思っておきましょう。

とはいえ,ハンドスピナーで肝心なのは見た目よりも「どのくらい回るか」ということを覚えておきましょう。
購入したら,回転時間を測っていただけたらと思いますが,私が購入した物は45秒くらいの回転時間でした↓
なお,粗悪品の基準は「30秒以内に止まる」ことだとされています。
とはいえ,私の感想としては,もっと回ると予想していたので物足りませんでした。

そんな時,
ベアリングを「脱脂」とか「ブレイクイン」することで回る時間を延長できる
というコメントを発見したので,実際にやってみることにしましょう!
ハンドスピナーの分解方法
ハンドスピナーの分解ですが,目的はベアリングを取ることです。
まずはキャップを取りますが,私のものは定規で挟んでやると比較的簡単に取れましたが,定規が折れないように注意してください↓
裏面のキャップはボールペンで押して外しました。
ちなみに,以下の画像で見えている銀色のものがベアリングです↓
取り外すとき,ある特定の方向からしか押せなかったので,どんなに頑張って押しても固くて抜けそうにないと感じたら逆側に押してみてください。
黒い重りのパーツも取れるには取れますが,かなりの力を必要とし,抜き終わった後は指とか痛くなったので,頻繁にやるようなものではないです。
軍手をはめることをおすすめするレベルの硬さでした↓
わざわざはずす必要はないでしょう。
続いて「脱脂」をします。
中性洗剤で洗ったり,灯油とかエタノールに漬けたりすると油分が落ちますが,自分は台所にあった中性洗剤で洗いました。
ちなみに最初,回転を良くしようとシリコーンスプレーなどの潤滑油で試したら30秒も回らなくなって焦りました。
素人判断が良くないことを身をもって体験した次第です。
もっとも,その後で脱脂すると元通りになったので,脱脂では失われた機能を回復させることもできます。
脱脂を終えたので,再計測してみましょう↓
その結果,なんと2分44秒も回ってくれたので,初回に測ったときよりも2分近くタイムが延びたことになります。
なお,このときまでに,このハンドスピナーを数十回は回してきましたが,それも回転時間の延長に貢献するとされていて,それを「ブレークイン」と呼ぶそうです。
スピーカーのエージングではないですが,何度か回転させることでも,多少回りやすくなることを覚えておきましょう。
その他,自分なりの回し方のコツめいたものも徐々に掴めるように思います。
ハンドスピナーの遊び方
ハンドスピナーはただ回すだけといっても,
- デスクスピン
- ハンドスピン
という2つの遊び方が考えられます。
デスクスピン
自分がこれまで専らやっていたのは,机に置いて遊ぶ「デスクスピン」という遊び方でした。
こちらは,長時間回るハンドスピナーを使うと楽しめるでしょう。
その場合,できるだけ重量が重いものを選ぶのが正解です。
金属製のものだとABS製の5倍くらいの重さがあります。
とはいえ,手に金属の臭いが移ったり黒ずんでしまったりするデメリットがあることを覚えておきましょう。
なお,ハンドスピナーがアルミ製のものは,軽さを重視し静音を優先した結果,回転時間をある程度犠牲にしているものの,5分近く回転しました↓
ハンドスピン
デスクスピン以外の遊び方に,手でつまんで回す「ハンドスピン」があります。
こちらには数多のテクニックが存在するので,以下の動画を観てください↓
ここで紹介されていた技と,私が実際に挑戦したときの感想をまとめると以下のようになりました↓
- ハンドパス:こっそり練習して人前で簡単そうに見せてやることにしています。意外と動体視力が必要ですが,練習で上達します。
- レッグスルー:やってみて思いましたが,フリスビーの技と共通点がありそうです。
- 背面キャッチ:レッグスルーと同様,目を離さずにおくのがポイントだと思います。
- リフティング:この技ですが,私はこれまで一度も成功したことはありません。蹴っても回転が止まらないところが理解不能です。
- スピンタワー:テーブルの上などで,フィンガースピナーを回転した状態でどんどん積み重ねる技ですが,これはデスクスピンの技とも言えるかもしれません。
簡単なものだと片手だけで回す技がある他,両手で2つを回しながら,左手と右手のものを反対側に投げては持ち変えるテクニックを披露している方もいました。
遊び方は無限大です。
ハンドパスは入門用として最適で,私も短い距離から始めて,今では10回くらい持ち替えてもハンドスピナーが止まらない状態になりました。
成功した時はとても嬉しい気持ちになったことをよく覚えています。
その後,高くまで投げ上げて,逆の手でキャッチしても回転し続ける状態を目指して練習するようになりました。
落として足に当たるとかなり痛いだろうとは思いますが,幸い,足に落ちてきたことはありません。
値段の安いハンドスピナーは,デスクスピン用途で回転時間を延ばす方向に走るよりも,ハンドスピンをベースとしたテクニックを身に付ける遊びに使う方が良い気がしています。
ハンドスピンであれば回転を肌で感じる(ジャイロのような感覚を味わう)ことができますし,材質が金属でないため持っていて重くないですし,足の上に落とさない限りは痛くありません。
ところで,ジャイロ効果というのは「物体が高速で回転すればするほど,姿勢を乱されにくくなる現象」とのことで「地球ジャイロ」という商品がその最高傑作だと思っています↓
その他のハンドスピナー
最近見ていて面白いなと思ったのが,赤ちゃん向けのハンドスピナーです↓
0歳から遊べるように配慮されていて,回るとガラガラ音が鳴るなどのギミックがありながらも,回転時間は1~2分あるとの説明でした。
吸盤が付いていて,ベビーベッドや床や壁にくっつけられる他,耐水性も備えているので,お風呂場でも遊べるのは本商品にユニークな特徴です。
子どもが遊ぶときに指を使うため,運動能力の開発や創造性にも寄与するでしょう。
カラフルな見た目は子どもの目を引きますし,その形は大人がみても可愛らしいと感じるほどです。
まとめ
以上,ハンドスピナーの基本知識と遊び方を中心にまとめてきました。
回転時間を長くする工夫として,脱脂とブレークインを覚えておきましょう。
ハンドスピナーはデスクスピンでは重くなるものを重視すべきですが,プラスチック製でも良質なものであれば3分くらい回りますし,ハンドスピン用途では重いのは不適です。
最近では赤ちゃん用に,よく工夫された商品も登場しており,ぜひ,自分の目的に合ったものを選ぶようにしましょう↓
最後までお読みいただきありがとうございました。