今回は,タカラトミーから2017年8月10日に発売された「ウーニーズ スタンダードセット」を通して,使い勝手をみていきましょう。

ペレットの完成形がどのようなものか,また,どのくらいの長さ持つのかなど,子どものリアクションを含めた注意点をまとめたいと思います。
なお,当記事は詳細なレビューになっているので,ウーニーズについての知識を大まかに増やしたい方は,以下の記事の方を参考にしてください↓
ウーニーズの取扱説明書について
まずは,ウーニーズに同梱されている中身を確認しましょう。
今回レビューするのは「スタンダードセット」です。
開けると中からこのようなものが出てきました↓
ウーニーズの本体(クリアドーム)に加え,ペレットやデコパーツが入っています。
遊び方は次章以降で詳しく見ていきますが,とりあえず取扱説明書を読んでみましょう!
セット内容の他,各部の名称や遊び方の説明が続きます↓
細かく書かれた手順は,一見大したことがなさそうでも,実は風船の出来に大きく関係しているものも含まれています↓
説明書の裏側には,ペレットをバルーンにした後の遊び方から飾り方までが掲載されていました↓
最後には,様々な動物たちの作り方や,別売の補充パーツの紹介も載っています↓
故障や不良が疑われる場合には,「こんな時は…」を読んでみましょう。
なお,「汚れが付いたときは水で洗えばよい」ことは,このページを読んで初めて知りました↓
ウーニーズの作成手順
それでは早速,ウーニーズで遊んでみましょう!
まずは本体に「底」を取り付けるところからです。
「カチッと音がしてしっかりとはまるまで,本体を底に差し込んでください」と説明書にはありますが,「えいっ」と押すくらいではびくともしません。
あまりにはまらないので一瞬「不良品かも」と思いましたが,壊してもいいやくらいの勢いで体重をかけて押しこむと,
バキッ!!
と音がしてうまく差し込めました。
不安な方は,ドライヤーを使って底パーツを温め,柔らかくしてからやるといいかもしれません(後述していますが,一度はめ込むと,この緑パーツははずせなくなる仕様のようです)。
クリアドームは正しい場所に元々セットしてありますが,アンロック状態なので,上方に引っ張ると外れました。
逆に,写真左のマーク(鍵のかかっているマーク)は「ロック状態」を意味しています↓
ペレットをくぼみにはめて蓋を閉めますが,このときペレットの底を軽く引っ張るのがポイントです。
こうすると,閉めた直後のペレットのヨレやたわみがなくなったような気がします。
写真で見てみると,下のがbefore(ヨレ気味のもの)を表したもので,
下の写真がAfterで,ピンと正したものです↓
まだ少し曲がっていますが,ヨレ自体はなくなっています。
次にゲージを押し下げますが,カチッというまで下げてください。
これでは半ロックの状態です↓
そしてこちらが正しい状態で,スキマがなくなっているのがわかりますでしょうか↓
ロックは出っ張りを合わせるように差し込んでから(分かりづらいですが,写真の位置関係のまま下ろしてから)右方向に回します↓
ロックしたときの爽快感はなく,中途半端な感触が残ります。
目安は,ゲージがこっちを向いてることでしょうか(ゲージのどちらが前とかはないようです)。
続けてロックレバーを下げましょう(このときの「ガコン」という音がします)↓
「これでやっと風船を膨らませられる!」という気持ちになりますが,ここはそれをグッと抑え,5秒間待って,ゲージを上に引っ張ることが重要です。
この作業は特に省きがちなので注意しましょう。
そして緊張気味にハンドルを上下しますが,ゆっくり空気を入れるのがポイントです。
やや鈍い「キュポッ」という音とともに,風船が小気味よく膨らみました↓
実際に膨らませたからなのか,なんとも言えない達成感があります。
ゲージが風船の膨らみに合わせて上がっていきますが,
- 1プッシュすると小
- 2~3プッシュで中
- 3~4プッシュで大
のサイズ感となります。
そしてもう1つの「ウーニーズあるある」ですが,ここで調子に乗って6プッシュもしてしまうと,限界のサイズを超えてしまいます。
取扱説明書の注意書きにもありましたが,膨らませすぎるとバルーンが取り出せなくなったり,破裂してしまう恐れがあることに注意してください。
実際,私も楽しみすぎて,ついつい膨らませすぎてしまいました↓
ここまでは良かったのですが,この1分ぐらい後でしょうか。
突然,バルーンがしぼんでしまいました。
その後,空気をどれだけ入れても膨らみません。
これはどうしたことかと確認してみると,ペレットに0.5mmほどの穴が開いていて,そこから空気が抜けてしまったようです。
折角でしたので中を切り開いてみましたが,スーパーマリオに出てくるパックンフラワーみたいな形になりました↓
割れた状態のパレットに使い道はありません。
その後,2つ「大」で作ってみましたが,表面がきれいに膨らまなかった上に,どちらも1分以内に自然に破裂しました。
破裂といっても,ウーニーズの場合,やわらかなサウンドと共にシュッとしぼむ程度なので,破裂がトラウマになったり,子どもが泣いてしまうほどの威力はありません。
「最大サイズは危ない」と判断し,中くらいのサイズで2つバルーンを膨らませてみると,うまくいきました。
表面は滑らかで美しいです↓
満足いくものが2つできたので,いよいよ飾り付けです!
つなぎパーツを使って,風船をしっかりとつなぎ合わせていきましょう。
なお,バルーンと異なり,これらのパーツ(つなぎパーツ・デコパーツ・ディスプレイパーツ)は何度も繰り返して使えるので,不安なくガシガシ使えます!
ユニコーンとワンコの合いの子みたいな子を作ってみました↓
目は小さい方が可愛いですね。
なお,ディスプレイパーツを使えば,ガラス面に貼り付けることもできます↓
風船を2つ使って,デコパーツてんこ盛りにした上のような状態だと,保持できる時間は2分くらいでした。
長く貼り付けるためには,シンプルな作りで軽くしないとダメなようです。
とはいえ,どんなに軽くしたところで1時間も貼りついてはいられないでしょう。
そういう遊び方はできませんでした。
初期不良・故障について
ここで,ウーニーズの初期不良・故障についてみてみましょう。
「とにかく風船(ペレット)がうまく膨らまない・割れる」というのが多く報告として挙がっており,それは膨らませ方に問題があることが大半のようです。
タカラトミーの方から,ペレットに特化した動画が上がっていますので,まずはこれを見るようにしてください↓
その他,以下のような注意点があります↓
- クリアドームに設置後,ペレットをつまんで歪みをとる
- ゲージをしっかり下げる
- 5秒待つ
- ゲージを一度引っ張って乗せなおす
- ゆっくりポンプする
先ほど記述した内容と被りますが,これらを守ることが,上手に作るためのポイントです。
なお,このウーニーズ,海外の会社が製造元ですので,タカラトミーもすぐにどうこうできるわけではないのですが,ペレットの改良はぜひお願いしたいものです(改良版を出してくれたり,ペレットの値段が著しく下がることを期待します)。

繰り返しにはなりますが,デコパーツを付けると重さで落ちてきやすくなります。
単純なものや軽いものにするか,あくまで撮影用と割り切りましょう↓
これ以外に「しぼむ」という特性があります。
水でちょっと洗うことはできるものの,お風呂場で遊ぶことは不可能です↓
なお,多くの方が気にしているであろう「ペレットがしぼむ速度」ですが,私が作った「中サイズ」のウーニーズだと3日が限界で,4日目にはほとんどがこのような小さな状態に戻ってしまいました↓
一方,デコパーツの方は何度も再利用できて,色々と使えます!
自宅のウーモミニのフィギュアをデコってみたところ,攻殻機動隊のタチコマみたいな感じになりました↓
クリアパーツは子どもが大好きですから,これは嬉しい誤算でした。
プリティーペットのレビュー
上のは,スタンダードと一緒に購入した,ウーニーズ専用ペレットの「プリティーペット」という補充パーツです。
スタンダードと大体同じようなパーツ構成ですが,表情づくりに必要なパーツを中心にスタンダードの2倍程度入っている感じです。
色もスタンダードとは違う感じのものが追加されています。
とはいえ,新しい造形のパーツが入っているわけではありません。
子ども同士でケンカにならずに済むためには,本体セットの他にこういう補充パーツを1人に付き1つ買うことが必要です。
これ以外にもいくつか補充パーツは出ています。
純粋にパレットだけ足す目的で購入するのも良いです。
数年後になりますが,サンリオやミニオンズ,すみっコぐらしのペレットも出ました。
まとめ
以上,ウーニーズのレビューでした。
今回の記事のポイントをまとめますと,
- 風船は膨らませすぎないこと
- 膨らませる際の手順に注意しないとバルーンの出来が変わる
- 触った感触がぷにぷにですごく良い
- デコパーツの配置一つで可愛く見える
となります。
2~3千円程度で買えるおもちゃとしては十分に遊べますが,できることなら補充パーツもいくらか揃えて,風船の残りの数を気にせず遊ばせてやりたいものです。
うまく子どもの期待に添えるように作ってあげると,親の評価が高まります。
最後に,遊んで数日間経った今の自分が評価するウーニーズの感想としては,記念すべき一日を子供と一緒に遊んで飾り付けるのに適したおもちゃでした。
アイスとかケーキと一緒にSNSに投稿するのにピッタリな,あくまで1日限りのシンデレラ的なおもちゃです。
最後までお読みいただき,ありがとうございました。