今回はタカラトミーアーツが2017年に発売した「究極のTKG」をレビューしていこうと思います。
TKGとは「たまごかけごはん」の短縮形ですが,おもちゃが作ったTKGは,普段から食べ慣れているものと比べてどのくらいの違いがあるのでしょうか。
調理玩具を使った経験が今までに一度もない方も,これから私と一緒に見ていきましょう!
究極のTKGとは
究極のTKGとは,やたら凝った動画と共にXの話題を突然さらうこととなった,大人向けのクッキングトイのことです↓
この動画を観たレビューには,
卵かけご飯がクラウド化した…だと!
タカラトミーは最近攻めすぎ!
これを欲しがるのは,よほどの物好きか求道者か。
お菓子作りによさげ!
などのコメントが付き,ヒルナンデスを始めとしたテレビ番組でも取り上げられた結果,人気が広がり,たちまち在庫ありのお店が無くなってしまったほどです。
その後,在庫状況は回復しましたが,発売直後の11月1日からはチキンラーメンとのコラボキャンペーンが始まるほどの熱の入れようでした↓

ご飯にかける以外にも,色々活躍できる場所がある究極のTKGですが,次章ではそのセット内容についてみていきましょう。
セット内容

パッケージの外観にはチキンラーメンのシールが貼られていました。
早速の注意点ですが,左下に小さな字で書かれているように電池は別売りです。
私はてっきり同梱されているものとばかり思っていましたが,単2型のアルカリ乾電池が2本必要であることに注意しましょう。
パッケージの裏側をみてみると,調理例や使用上の注意が書かれていました↓

あくまでTKGがメインということがわかりますが,大人用のクッキングトイということで,対象年齢は15歳以上と高めです。
その他,側面には,究極のTKGの機能と使い方の紹介があります↓

操作をするとなんらかのアクションが起こるあたり,しっかりおもちゃとして仕上げられているなと思いました。
やっぱり機械で割ったタマゴは一味違う!!
というキャッチコピーには,かなりそそられるものがありました↓

私はこの一言で購入を決意したと言っても過言ではありません。
それでは開けてみましょう!
セット内容ですが,
- 本体
- 手入れ用のブラシ
- 取扱説明書
の3つです↓

ブラシが活躍するのは細かいところの掃除用で,具体的には,攪拌ユニットというパーツのバネの掃除(バネを伸び縮みさせないように掃除する必要があるため)と,メカボックスの手入れ(水で洗えないため)に活躍します。
上の画像では,本体が2つに分かれているように見えますが,実際は「フタ・クリアカバー・黄身トレイ・攪拌ユニット・白身トレイ・メカボックス」の6つからなることに注意してください。
究極のTKGの使い方
電池をセットする
まずは電池をセットします。
この時,ドライバーが必要になりますが,結構ネジは小さめでした↓

電池を入れると,メカボックスが重くなって安定度が増しました。
パーツを洗う
かき氷機などを購入した際にも行うとおもいますが,使用前にメカボックス以外のパーツを全部洗うようにしてください。
意識しないと,メカボックスまでうっかり洗ってしまいそうになりますが,洗うことができません!
なお,白身部分の泡立ちは,水分が残っていると上手くいかないそうなので,白身トレイ(一番最後に白身が落ちるトレイ)と攪拌ユニット(バネ付きのパーツ)はタオル等で水気をよく切っておきましょう。
やや難しいのがフタの外し方ですが,以下のように左右のつまみと出っ張り部分を親指と人差し指でつまみ,上に引っ張るようにすると簡単です(画像では左手しか写っていませんが,右手も同じようにしてつまみます)↓

最初はちょっと固めに感じられるかもしれません。
本体の組み立て
メカボックスに白身トレイをセットしますが,溝を合わせるとしっかりハマります↓

次に攪拌ユニットをセットしましょう↓

残りは,黄身トレイ→クリアカバーの順で載せます↓

クリアカバーはメカっぽい機構でした。
卵割り機能においては,針が出てくるわけではありません。
私はてっきり,卵を風船のようなものと勘違いしてました。
完成形がこちらです↓

フタはすぐに外すことになるので,しなくて構いません。
究極のTKGの調理方法
ここから,いよいよ調理へと入っていきましょう!
蓋を外してストッパーを倒すと,タマゴホルダーが開かなくなりました。
そうしたら卵を入れるのですが,「水で良く洗い,ふきんで拭いてね」と書いてあるあたり,かなり衛生面への配慮が見受けられます↓

小さいタマゴの場合,タマゴの向きに注意してください。
変な向きで固定してしまうと,後で殻ごと落下してしまう憂き目に遭う可能性があります。
フタを載せるとチョップボタンが上がっていることに気づくでしょう(英語でchopとは「叩き切る」の意味です)↓

本体を押さえて上からエイっと叩きますが,軽くの力ではビクともしませんでした。
ストッパーを戻してホルダーボタンを押し込むと,タマゴが黄身トレーの上に移動します↓

これにより,白身と黄身が分離されることになりました。
ここで卵割りユニットを外し,残るのは下半分のみです↓

そして,ついにメインイベントであるホイップを開始することになります。
どこまで攪拌するかの目安は3つの候補が書かれていて,時間が経過するほど,白身の泡立ちが濃厚になりますが,自分の好みで泡立ちを変えられる点が魅力的です。
いずれにしても数分間はかき混ぜることになりますが,スイッチは押し込む形になっているので,ずっと押さえている必要はありません。
1分経過した様子が以下です↓

泡が目立ち始めますが,ここで止めると軽い食感で食べられます。
2分経過した様子を見てみましょう↓
かなりクリーミーな泡になりました。
食材と合わせたときの相性が良さそうな見た目です。
攪拌は一定速度で行われるわけではなかったので,動きが多少工夫されているように感じました。
3分経過した状態が以下です↓

最大限攪拌したのがこちらの状態ですが,ここまで膨らむかと驚くほどにクリーミーな状態になりました。
いわゆる,「10分立て」の状態で,ボリュームがあるために麺類にも合わせやすそうです。
ヤマイモのような見た目で,どのような味がするのか気になると思います。
ご飯をよそってきたので載せてみましょう↓

なんということでしょう。
白身の形が,黄身トレーの形そのままになっています↓

浅草駅で見かけるような,どこぞのビールメーカーの泡みたいなものができ上がりました。
この筋斗雲に乗るのは,別に取っておかれた黄身です↓
美味しそうに見えるので,サムネはこちらで決定です。
食べてみた感想ですが,白身はドロッとした感じがあるはずのところが,この白身にはそれがありません。
泡が優しい感じで,とても美味しいです!
買って良かったと心の底から思いました。
後日,TKGのバリエーションとして別のものを使ってみました。
使用したのは,神宗さんで購入した「卵かけご飯がおいしい詰め合わせ」です↓

炊いたご飯に,甘めのだし醤油と「つぶ昆・こな昆」という昆布の旨みを凝縮させた粉末を混ぜ込めば、昆布の旨みたっぷりのTKGができ上がります。
先日に食べたTKGとは滑らかさが大きく異なり,シジミの味噌汁と一緒に食べると,今日の仕事が頑張れそうでした↓
まとめ

以上,一風変わったクッキングトイとなる,究極のTKGのレビューでした。
人力では成し遂げにくい攪拌力により,これまでに味わったことがない,ふわふわでとろとろのまさに究極の白身が簡単に作れました。
忙しいとどうしても白身と黄身を一緒に混ぜてしまいがちですが,おいしい卵かけご飯の食べ方の一つとして,黄身は割らずに殻の中に残しておき,白身だけを先にかき混ぜてから,最後に黄身を載せて食べる方法が良いと聞いたことがあります。
洗い物が必要になるなどの手間は出てしまいますが,新体験ができるとなればお安いものです。
料理に多少の労力は惜しんではいけないことを思い知らされました。
色々とトッピングにもこだわって,自分だけの究極TKGを探してみてください。
家に誰か遊びに来たときはぜひ振る舞ってあげたくなる,そんなおもちゃです。
ちなみに,後発商品として約1年後に「究極のNTO(納豆)」も登場しています。
今ではどちらも販売終了していますが,お持ちの方は是非大切になさってください。
最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。
