今回ですが,毎年のように日本おもちゃショーで入賞してはロングセラーを記録している「アンパンマンおしゃべりいっぱいことばずかんSuperDX」についてレビューしていきたいと思います。
まさに知育玩具の代表格なのですが,私がこの図鑑について知ったのは友人に勧められたからです。
ですが,実際に使ってみると「これは今後も長くヒットし続けるものだ。」と感じるものでした。
一体どんな魅力があるのか,これからみていきましょう!
アンパンマンのことばずかんとは
一つ前のモデルは2014年にまで遡るのですが,その機能をさらに充実させたのが,現在発売されている「ことばずかんSuperDX」です。
そして,最新版がリリースされるときに制作された動画が上のものになるわけですが,親になった人みんなの感動を大いに誘うと評判になりました。
販売元はセガトイズ。
ちなみに日本おもちゃ大賞2017においては,エデュケーション部門の大賞を取るほどの実力を秘めています。
ところで,本商品は箱のサイズが大きく,パッケージを読もうにも文字量が膨大であるため,おもちゃ売り場などで注意点などを一度に把握するのは中々に困難です。
そして本体とも呼んでいいタッチペンですが,私がおもちゃ売り場でサンプルを触ったときは,電池切れでうまく使えなかったことを覚えています。
それでは早速,セット内容について紹介していくことにしましょう!
ことばずかんのセット内容
アンパンマンのことばずかんのパッケージはこのような感じで,先ほども言ったように大きな箱ですよね。
2017年の時点ですでに100万台売れていたり,おしゃべりの数が2,200種類以上という立派な数字が並びます。
なお,ここで特筆すべきは,二語文が350文以上内蔵されたという新機能でしょう。
パッケージの裏面には内容物や実際の図鑑のページ紹介が載っていますが,対象年齢は3歳から6歳までと長く遊べます↓↓
実際の図鑑は見開くとパッケージとほぼ同じくらいの大きさで,セット内容は以下の4つ↓↓
- 本体とペン
- おしゃべりポスター
- 取り扱い説明書
- 保証書
もちろん,本体は閉じて半分のサイズにできます↓↓
図鑑ということでブック型をしていますが,取っ手がついていて持ち運ぶことができるところが可愛らしいです。
1ページ目には,遊び方と目次がありました↓↓
使用する前にまずはペンを取り外して,音量調節の方をしてみましょうか。
取り外す際に少し力が要るように感じたものの,数回つけ外している内にこなれてきました。
しかし,ちょっとここで嫌な予感がしました。
実は電池が別売なのを見落としていたのです。
単4アルカリ電池が2本(加えて小さめのドライバーも)必要なので,購入の際はお忘れなく↓↓
折角子どもにプレゼントしても,開封してすぐ使えないとするとがっかりしますので…。
気を取り直してペンの電源をonにすると,アンパンマンのあいさつと陽気な音楽(アンパンマンマーチ)が流れます。
音質も良好で,期待感が高まるはずです。
早速図鑑をタッチしてみますが,これはすごい!
以下は遊び方のページの例ですが,ここで一体何ヶ所タッチできる部分があると思いますか↓↓
正解は「あそびかた,4枚の写真,おとのおおきさ(バイキンマン),大きくなる,小さくなる,バイキンマン以外の3キャラクター」の実に11ヵ所でした。
しかもそれぞれの箇所において,セリフやキャラクターの声が異なっています。
いやー,早速,このおもちゃの完成度の高さが伝わってきましたね。
これは子どもは喜びますよ!
先の目次にいたっては32ヶ所もタッチできるわけですから。
ここでペン自体について少し説明を加えます。
まず非常に感心したのは,3分経つと「バイバイ,また遊んでね」というアンパンマンの声と共に電源が自動的にオフになるところです。
電池持ちが良くなるだけでなく音量も6段階に調節できるので,大人にとってはうるさくなりすぎず,重宝する機能だと言えますね。
ただし残念ながら記憶能力はないので,いったんペンの電源を落としてしまうと,再び電源を入れた際,通常の音量(小さい方から3番目)に戻ってしまうことには注意しましょう。
参考までにオレンジ色の「復帰ボタン」というのもありますが,私は電源スイッチのオンオフで事足りているので使う機会はありません。
最後になりますが,このペンに初期不良があったら最悪ですので,最優先で確認しておきましょう。
とはいえ保証書の期間は長く,買った日から半年間有効なので,すぐに故障したときでも安心です。
ことばずかんの基本機能
それでは,アンパンマンのことばずかんの基本機能について解説します。
大きく分けて全部で2つあり,ペンでタッチしたものの名前を読み上げてくれる機能と二語文の機能です。
上の写真にある動物の名前をペンでタッチしてみましょう。
すると,表記されている動物の日本語名を,アンパンマンに登場するキャラクターが読み上げてくれました。
よく見ると「ミーアキャット」や「アルパカ」といった珍しい動物も混じっていて,意外と博識になれますね。
ものによっては効果音が鳴るものもあり,例えばブランコをタッチすると「ギーコギーコ」といった効果音が鳴ります。
なお,上のページの左下にある「にごぶん」という場所をタッチしてから動物にタッチしてみてください。
すると,「しまうまが走る」や「キリンがエサを食べる」,さらには「アルパカが歩く」,「アライグマが洗う」などと文を読み上げてくれることになります。
他のページの二語文の例では,「むらさきいろのぶどう」や「新鮮なカブ」,「大きいかぼちゃ」といった修飾語と名詞のようなものもあり,おもちゃ大賞を受賞した際にはこの新機能が教育的観点から大変評価されていました。
もっとも,全てのページに二語文が用意されていることはなく,割合にすると全体の3割くらいでしょうか。
ですが,決して少ないとは感じません。
ことばずかんの遊び方
それでは実際の遊び方について紹介していきますが,全部で10を超える遊び方があります。
クイズ
ほとんど全てのページでできる遊び方は「クイズ」です。
例えば先ほどの動物のページで左下にある同名のマークををタッチしてみると,「キツツキはどこかな?図鑑をペンでタッチしてね」
とアンパンマンが問いかけてきます。
そして正しくキツツキがタッチできると,「正解。すごーーい。」などとキャラクターたちが褒めてくれました。
逆に,間違えてしまうと,「あれれー,違うよ。」と選び直さなければなりません。
そんなこんなで,正解するか3回間違えると次の問題に進みますが,全部で3問の出題が終わるとクイズモードが終了し,通常のタッチペンに戻ります。
似たもので,アンパンマンのキャラクターを探すページもありました。
非常に多くのキャラクターが登場することで知られるアンパンマンですが,2009年には1,768点のキャラクターが存在するということでギネス記録に載ったほどです。
音を当てる
音を聞いて,その音を出す乗り物を選びましょう!
この場合,左下に「のりもののおと」というマークが確認できますので,そこをタッチしてモードを切り替えます。
とはいえ,ことばずかんに描かれているすべての音が収録されているわけではありません。
例えばミキサー車やタンクローリーはありません(大人の私でも音が想像できません)が,バイクや消防車,そしてヘリコプターなど,誰しも聞いたことがある乗り物については,ペンでタッチすると効果音を鳴らしてくれます。
出題数は1問です。
似た内容のものに,動物の鳴き声を当てる遊び方もありました。
こちらは動物の鳴き声を聞き,実際の生き物を図鑑から選ぶというものでしたが,ライオンやヘビやゾウなんかはまだしも,コウモリの鳴き声なんて初めて聞いたような気がします。
生き物を探す
「むし・しぜんのいきもの」ページでは,川や草むらに置かれた「むしめがね」のマークをタッチすることで,そこに潜む生き物の名前を教えてくれます。
4ヶ所タッチできる場所があるのですが,実際は3番目にタッチしたところの生き物の名前を読み上げてくれました(1・2回目のところは「いないよー」と言われる)。
もちろん,子どもはそのようなことを考えず,一心不乱にタッチしていましたが,これも遊び心なのでしょうね。
料理を作る
右ページにメニューが並んでいる料理ページも存在し,一つ選ぶと,左の調理室で材料を見つけるゲームが始まりました。
例えばパフェを選んだとしましょう。
すると,左ページにある「くだもの」と「あわだてき」をタッチするように指示されます。
ちなみに,プリンを選んだ場合だと「あわだてき」+「れいぞうこ」のように多少曖昧な指示になりましたが,言葉を覚えるという観点からすれば,これはこれでよいのでしょう。
買い物をする
ショッピングモールで買いたいものをペンでタッチして買い物(ペンに記憶)をすることもできます。
その後,右上にあるドキンちゃんのレジに持って行くのですが,タッチした商品すべての名前を一気に繰り返し読み上げてくれるところがすごいです。
10個近くクリックしても,または同じものを2回(例えば最初と最後に)選んだとしても,タッチした順番通り読み上げてくれたので感心しました。
同じようなものとして,フードコートのページで食べたい料理をタッチしてみましょう。
その後,出来上がりの合図があるので,お店に受け取りに行きます。
こういったシーンも日常でよく目にするものですから,システムをなんとなく理解しておくだけでも,子どもがちょっと大きくなったときに役に立つのではないでしょうか。
演奏する
上のページでは,好きな楽器をタッチしてから右下の鍵盤をタッチすることで,選んだ楽器の音色で演奏することができます(カスタネットやシンバルなど,音程がないものに関しては音名の違いによる変化はありません)。
その他,鍵盤の上にある「アンパンマンのマーチ」・「ゆうきりんりん」・「アンパンマンたいそう」のいずれかの曲名をタッチすると,そのメロディーが流れてきました。
1コーラス分はあるのでたっぷり歌えますよ。
二語文を作る
イベントをタッチすると,二語文を作るゲームが始まります。
段が上下に分かれていますが,まずは上の段にある10個のことばの中から1つを選び,その後に続くぴったりな言葉を下の段から選びましょう。
上の段で「ごはん」を選んだ場合は「たべる」が正解になります。
二語文が言えるようになったら,このページで慣れていきたいものですね。
電話をかける
こちらは数字を扱うゲームとなり,1から10までの数字から2つが連続で読み上げられるので,それらの数字を順番通りにタッチしましょう。
その結果,電話をかけることになるのですが,どんなキャラクターが通話先に出るのかはやってみてからのお楽しみです。
英語を学ぶ
ことばずかんでは英語学習もできます。
例えば上のページは指定されたアルファベットを探すゲームです。
他にも,タッチペンの「ことばきりかえスイッチ」を日本語から英語に切り替えることによって,ものの名前をすべて英語で読み上げてくれるようになります↓↓
英語はアンパンマンのキャラクターの声ではないですが,ネイティブスピーカーによるものなので教育的価値があります。
マンションは英語だとapartmentだと覚えられたり,mountainとfountainの区別など,細かな英語の音の違いも聞き分けられるようになるでしょう。
「あまざけ」はamazakeでしたが,大人の私でもわからない英単語が結構あり,勉強になりました。
なお,遊び方の最初に紹介した「クイズ」機能ですが,英語での出題にも対応しています。
子どもがバンバン正解できるようになったら,親としては本当に嬉しくなること間違いなしですね。
英語に限らず,世界のあいさつも学べました↓↓
ボンジュールがまったくフランスで通じなかった理由がわかりました。
まとめ
以上,アンパンマンの「おしゃべりいっぱい!ことばずかんSuperDX」のレビューをしてきましたがいかがだったでしょう。
一通り使ってみましたが,アンパンマンのキャラクターの多彩さに加え,ほぼ毎ページごとに遊べる内容が違うので,全然飽きが来ませんでした。
遊び方も多様ですし,二語文ではCMのような感動が訪れる可能性があります。
英語はネイティブによる発音で収録されており,学べる日常単語の中には大人の私が知らないものもあって,大変ためになりました。
ペン一つにこんな沢山のデータが内蔵されていて,一つ一つのタッチに丁寧に答えてくれるところが大変良かったです。
ややペンの認識が甘いところもありました(最も良く反応する角度は,垂直から35度傾ける間にあります)が,それを圧倒的に上回る面白さと教育的な価値がある知育玩具でしょう。
ちゃんと正解できたときにキャラクターが褒めてくれるのは,地味に子どものモチベーションを維持するのに効いてきますし,付属してくるおまけのポスターもタッチすればしゃべるし,実は図鑑の表紙もしゃべるという作り込みに驚きました。
なお,私は楽天のNetBabyさんで購入したのですが,梱包は外から中身が丸わかりで,外装は凹んだり傷ができてしまっていました↓↓
今は改善されているかもしれませんが,通販ではショップレビューをチェックすることをおすすめします↓↓
最後までお読みいただきありがとうございました。