本日は「ブロックス」という名前のテーブルゲームをレビューしてみたいと思います。
最近,私はテーブルゲームで遊ぶことが多いのですが,それは周りの中高生や大学生の子たちと遊ぶ機会が多くなってきたからで,遊びのついでにカラオケに寄った際など,こういったおもちゃを準備しておくと意外と役に立つものです。
みんなで遊べるものは,時間が経っても価値が下がりづらく,年代に関係なく遊べるものであれば,半永久的に使えると言っても過言ではありません。
今回も,最後までお付き合いいただけたら幸いです!
ブロックスとは
ブロックスはフランス生まれのテーブルゲーム(正確にはボードゲーム)で,2000年に初めて登場しました。
日本でも2002年から発売されているので,意外と昔からある玩具です。
それから20年近く経っているにもかかわらず,私がブロックスを知ったのはつい最近ということで,世の中にはまだまだ知らない名作が沢山存在するのでしょう。
ブロックすのプレイ人数は2~4人で,対象年齢は5歳以上です。
1回のプレイ時間は20~30分程度ですから,ほどよい長さで楽しめます。
凄く短いわけでも長いわけでもないということはつまり,多少は頭を使うことになるわけです。
本玩具のキャッチフレーズは,「シンプルだけど奥が深いテリトリー戦略ゲーム」ということで,遊んでみた感想としては,わかりやすいルール(大体1分で理解できる内容)ながらも,戦略が複数考えられ,運要素はほぼ皆無で,より優れた戦略を駆使したものが勝つゲーム」のように思いました。
とはいえ,ルールも知らずに戦略について語るわけにもいきませんので,次章からセット内容や遊び方の理解を深めていきましょう!
ブロックスのセット内容

本商品の外観ですが,27cmくらいの正方形をしていて,結構な大きさです。
持ち運ぶ際はトートバッグを使うことになるかと思いますが,開封してみましょう↓

色鮮やかなクリアパーツというのは,眺めているとテンションが上がってきます。
セット内容は,
- ゲームの説明書
- ボード(プラスチック製で400マスあります)
- ピース(1色あたり21ピースで,全4色は84ピース)
です。
ピースは様々な形のものが含まれますが,例えば,黄色いものを全部並べてみると,以下のような感じになりました↓

白いボードの1マスしか占有しない「すぐに失くしてしまう候補No.1」のような小さなピースから,5マスを占める大きなピース(扱いに困るが戦略的には重要なもの)まで,同じ形をしたものは一つもありません。
なお,ブロックスには「トライゴン」というバージョンも出ていて,そちらはピースが三角形をしています↓
テトリス世代の私は,四角いピースの方に興味を惹かれて,通常版のブロックスを買いました。
昔,宇多田ヒカルがうたばんか何かの番組でテトリスの見事な腕前を披露していたのを覚えています。
ブロックスの遊び方
いよいよ遊び方についてみていきますが,プレーヤーはそれぞれ自分の色を決め,ボードに一個ずつピースを置いていきます。
なるべく多くのピースを使い切り,手元に残ったピースのマス目(ピースの数ではない)が少ない方が勝ちというゲームです。
これだけ聞くと
一体,何が面白いんだ!
と思われるでしょうが,肝心なのはその遊び方にあります。
以下では,4人でプレイすることを前提に,ブロックスのルールを見ていくことにしましょう!
ルール①:最初は誰もがボードの隅っこにピースを置く
角のマスが埋まるように置いてください。
ルール②:再び自分の手番となったら,既に置いた自分の色のピースの「角と角」が繋がるように置かないといけない
写真は自分の2回目の順が終わったときの配置の例です↓

以下のような置き方は,最初に置いたピースの「辺と辺」がくっついてしまっているのでダメな例となります↓

ルール③:色が違うピースであれば,他の色のピースの辺に接してもよい(ただし②の条件は満たすこと)
以下の画像では,黄色と青が真ん中でべったりと辺と辺でくっついてしまっていますが,色が違うのでOKです↓

以上のことより,このゲームで真っ先に気にすべきことは,②のルールで述べたように,自分の色のピースは必ず角で繋がっていることだと覚えてください。
ルール④:ピースを誰も置けなくなったときにゲームが終了する
ブロックスでは,何も考えずに好き勝手置いていくと,すぐに何もできない状態になってしまうでしょう。
例えば,以下は全部で21個あるピースのうち,わずか8個を置いただけの状態です↓

こうなってしまうと,もう置けるスペースがもうほとんど残っていません。
ここで試しに,ルールを無視して全部のピースを置こうとしてみたのですが,すべてのマスを埋めることはできませんでした↓

しかし,こうして並べてみると,何やらステンドグラスのようで,ヨーロッパの風が吹いてきました。
ブロックスの戦略について
最後に,戦略について考えてみましょう。
とにかくこのゲームで厄介なのは,1つで5マス分を占める大きなピースたちです。
これらを先に処理することで,ゲームが複雑になってきた終盤を気楽に乗り切ることができます。
ここでは各色が異なる戦略で埋めていくとどうなるかみてみましょう。
使用する戦略は以下の通りです↓
- 黄=大きなピースから,陣地を広げないように置いていく(大狭作戦と呼ぶ)
- 青=大きなピースから,陣地を広げるように置いていく(大広作戦と呼ぶ)
- 緑=小さなピースから,陣地を広げるように置いていく(小広作戦と呼ぶ)
- 赤=小さなピースから,陣地を広げないように置いていく(小狭作戦と呼ぶ)
どれくらい差が出るでしょうか。
黄→青→緑→赤の順番で始めて,黄色が5つ目のピースにさしかかった時の様子が以下です↓

戦略によって全然受ける印象が違います。
小さいピースから始めたもの(緑・赤)は,ものすごく狭い範囲に留まってしまっていることがわかるでしょう。
さらに進めて,みんなが7つのピースを置いた時にはどうなっているかみてみます。
その様子が以下のものですが,青(大広作戦)はとても広く自由に陣地を広げているものの,緑(小広作戦)や赤(小狭作戦)は,置けるすき間が少ないです↓

この状況,どこかで見覚えがあると思い,考えてみると,囲碁だとわかりました。
陣取りゲームである囲碁は,石と石の間を絶妙に調整し,自分の陣地をぼんやりと,しかし確実に囲っていくわけですが,ブロックスにも囲碁に通じる要素がありそうです。
21ピース中わずか9ピースを置いた時点で,赤(小狭作戦)はもう置けるところがなくなりました↓

これはもう,ビリ決定です。
この後いくつかのピースを置いていった結果,最終的な盤面の様子は以下のようになりました↓

それでは,残ったピースを数えながら,いくつか分析してみましょう。
大きなピースVS小さなピース
最初に大きなピースを処理した黄(大狭作戦)と青(大広作戦)は,それぞれ-20点と-8点ですので計「−28点」です↓

点数の計算方法は,残ったピースのマス目分をマイナスします。
一方,小さなピースを置くところから始めた赤(小狭作戦)と緑(小広作戦)は,-62点と-40点の計「-102点」となりました↓

結果として,大きなピースから置き始めた方が,実に3倍以上の差をつけて勝ちました。
陣地を広げないVS陣地を広げる
こちらも結論だけ見てみますと,陣地を広げたものがこれです↓

逆に,陣地が終始狭いままだった場合の結末が以下です↓

これらを比較すると,-48点と-82点ということで,1.7倍もの開きが出ました。
最後に,これまでの結果をまとめると,
1位=青(大広作戦)-8点
2位=黄(大狭作戦)-20点
3位=緑(小広作戦)-40点
4位=赤(小狭作戦)-62点
のようになり,青のピースの動向が大きく勝敗に関わっていたことから,「いち早く敵に近づき,進路を妨げる」戦略が最も大切だと考えられるでしょう。
おわりに

以上はあくまで4人での遊び方でしたが,2人の場合は,1人が2色を使って遊びます(対角の位置になるように始めます)。
3人だと,選ばれなかった残り1色のターンを3人が交代で置くようにしてください。
なお,得点にその色は含めないようにします。
つまり,何人で遊ぼうとも4色全部を使うという原則です。
なお,1人で遊ぶこともでき,その場合,以下2つのルールのいずれかに則ったパズルとして遊ぶことができます↓
- 4人用のルールに基づき,すべてのピースをボードに置ければあなたの勝ち
- 各色から4マスを占めるピースだけを持ってきて,縦8マス,横10マスの長方形の枠の中にピッタリ納められたらあなたの勝ち(始める位置は自由ですが,置き方は同色が辺と辺でくっつかないようにするのは通常時と同様です)
戦略に関しては,前章で色々と考えてきましたが,取扱説明書の最後にもヒントめいたものが書かれていました↓
- 序盤は陣地を最大に広げるため,中央に向かってピースを広げる
- 大きいピースから置いていく
- ピースの形ごとに攻めと守りの役割がある
- 自分だけが置ける陣地を確保し,あとでゆっくり置けるようにする
特に3つ目のヒントに関しては,上で説明していなかったものなので参考になります。
これらの戦略に気を付けて,勝てる可能性をぐんと高めてください。
最後にブロックスの片づけですが,ボードをひっくり返してピースをみんな乗せて,元の箱にしまうだけです↓

なお,混ざったピースを4色に分けるのにかかった時間は,1人でやって1分20秒でしたので,4人でやれば30秒もかからずにゲームを始められます。
トランプの七並べで相手を妨害するのが好きな方,囲碁が得意な方,テトリスが好きな方,知育玩具に興味がある方に,ブロックスはおすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました。