今回はエンスカイ社から2018年に発売になった「大富豪大貧民」をレビューしていきましょう!
大勢でトランプで遊ぶとなったら,七並べやババ抜きと並んで大貧民は欠かせません。
ですが,8切りやスぺ3などの数多くのローカルルールが存在し,しかもそれが周りと共通認識されていないと真の意味で本気の戦いにならないわけで,私自身,毎回それを残念に思っていました。
しかし,そんなときに知ったのがこの大富豪大貧民で,これはそうしたローカルルールの使用をカード側で決めてくれるものです。
これはカードに記載されていないローカルルールは適用されないことを意味し,中には「こんなの知らないよ!」というルールもありますが,そのおかげで毎回新鮮な気持ちで勝負に臨むことができ,似た展開にはなりません。
ここでは本テーブルゲームの遊び方からローカルルールの紹介まで詳しくレビューしていきたいと思います。
大富豪大貧民とは

古い書物を彷彿とさせる箱に入った大富豪大貧民ですが,セット内容は以下の通りです↓
- プレイカード56枚
- アビリティカード34枚
実際はこれに取扱説明書が付きますが,メインは上記2つのシンプルな構成となります。
最初の「プレイカード」というのはいわゆるトランプのことで,Jokerがまさかの4枚も用意されているので52枚+4枚=計56枚です。
とはいえ,このプレイカードを初めて目にした人はこれがトランプだとは思わないでしょう。
というのも,すべてのカードがこのような見た目をしているからです↓

クイーンやキングはもちろん,1~10の数字が入ったトランプまで絵札になっています。
どことなくキラキラしてもいるので,テンションが上がりそうな感じがするのではないでしょうか。
商品のキャッチフレーズにあるように,「ファンタジー系のトレーディングカードゲームのような鑑賞性も兼ね備えている」というのがエンスカイ社のこだわりです。
よく見ると,カードの持つ特殊効果についても書かれているのですが,これらはすべてローカルルールとなっています。
続けてもう1つは,この大富豪大貧民の大きな特徴である「アビリティーカード」となります。
こちらに関しては使わないで遊ぶこともできますが,戦略性の幅を広げるためにも使用するのが推奨です↓

これを使用すると,超特殊な規則がその回の勝負に適用されることになりますが,その内容に応じて色分けされています。
大貧民だけにプレイ人数は3人以上となり,対象年齢は7歳以上です。
ゲームの進行に関して注意すべきものは以下のようになります↓
- 順位に応じて「大富豪+2,富豪+1,貧民-1,大貧民-2」のように計算し,計5回の総得点で勝敗を決める
- 2回目以降の座る位置は,階級が低い順に時計回りとする
- ダイヤの3を持っている人から時計回りで開始(ソロ以外で出してOK)
- 階段で3-4-5と出したら,最低でも6以上の階段で出す(マーク=スートは揃える)
なお,プレイカードだけを使えば普通のトランプ(例えばババ抜きとか)をして遊ぶこともできるので,出かける際に普通のトランプを別に持っていく必要はありません。
大富豪大貧民のローカルルールまとめ

大富豪大貧民ではアビリティーカードを使用せずにシンプルなルールで遊ぶことができますが,その際,プレイカードに書かれたローカルルールのうち,いくつかに制限をかけた状態でプレイします。
その際の基準となるのが,世間での普及度を示した星の数です。
上記画像を見てもらうと分かると思いますが,指示の右上部分に星が書かれています。
星1つはメジャーなルールを表し,星の数が2・3と増えるにつれてよりマイナーなルールになっていくわけですが,どこまでを採用するかを自分たちで予め決めておくわけです。
例えば,星1のルールだと「スぺ3返し・Jバック・8切り」などがあり,星2までOKとなるとさらに「9リバース・6戻し・10捨て・5番目の色」などのルールが,さらに星3ともなると「砂嵐・Qボンバー・DEATH」などのルールまで適用されます。
詳しくは以下にまとめたので参考にしてください↓
ローカルルール一覧
8切り:場を流すことができる
号砲:ダイヤの3を持っている人はゲームの最初に出さないといけない
スぺ3返し:ソロのJokerに対してスペードの3を出すと場を流すことができる
Jバック:場が流れるまで一時的な革命状態になる
10捨て:手札にある任意のカードを捨てることができる。セットが有効
6戻し:Jバック中に出すと一時的な革命状態から元に戻る
666:3枚セットで出すと革命が起き,その後革命は起こせない
7渡し:次のプレイヤーに任意のカードを渡せる
9リバース:場が流れるまでプレイ順が逆になる。何枚出しても効果は同じ
銀河鉄道:9を3枚セットで出すと,手札2枚と,捨て場から無作為に引いた2枚を交換できる
5番目の色:場が流れるまで,出したものと同色(ハートの5ならハートとダイヤ)しか出せない
Qボンバー:Joker含む任意の数字をコールし,全員がそのカードを捨てる
Kスキップ:次の人の手番を飛ばす。セットにするとその枚数分の人数飛ばせる
エース:自分の手番でなくても出せるが,自分の手番の直後には出せない。早い者勝ち
砂嵐:3を3枚セットにすると,あらゆるカード(ソロ・セット・階段)に勝る
DEATH:4を3枚セットで出すと,自分以外の全員は最強カードを捨てないといけない
ブラックマーケット:Aを3枚セットで出すと,誰かの最強カード2枚と自分の手札の2枚を交換できる
大革命:2を4枚セットで出すとその時点であがることができる。残る手札は捨てて革命状態で続行
赤字にしたものにはJokerを含めることはできません。
また,「できる」と書いてあるものに関しては,能力をあえて使わないことも可能です。
その他用語の説明は以下のようになります↓
- 「革命」は4枚セットか4枚階段で起こすことができ,以降カードの強弱が逆転するものだが,その場で革命返しもできる(例えば,9を4枚出された後に4を4枚出すなど)
- 「禁止上がり」は反則負けなので大貧民になってしまう。Jokerや2(革命時は3),そして8で上がることは基本禁止だが,捨てるか譲渡して上がることは可能。階段の中にJokerを含めるのは反則だが,階段の途中に8を使うのはOK
- 「都落ち」は大富豪が1位になれなかった際に起こり最下位となる。都落ちが決定した時点で大富豪の持っていた手札は捨て札にする
なお,日本大富豪連盟が公式ルールを公表しており,上のものと比較することはしませんが,気になる方は参考にしてください↓
アビリティーカードについて

星3のローカルルールに,さらにアビリティーカードによる規則を加えて遊ぶことができます。
これにより,さらに現場は複雑にかつ混沌とするわけですが,通常のプレイカードと混ぜることはせず,2ゲーム目から全員が2枚ずつ持つように配ってください。
3ゲーム以降,2枚に足りなくなったらその都度補充します。
まずはプレイカードを確認し,アビリティカードを使用する場合は裏向きで1枚出しましょう(「使わない。」と宣言することも可能です)。
全員のが出そろったら一斉にめくり,同じ色のものがあれば上がり順が先の人のカードを採用し,使わないものは捨て札にします。
アビリティーカードは内容によって青・赤・緑・黒と4つで色分けされていますが,以下で内容を紹介しましょう↓
アビリティカード
(黒)Jokerを1枚追加する(最大4枚)。追加されたJokerは貧富のカード交換の直前に大貧民がもらう
(黒)Jokerを1枚排除する。カード交換の直前にもっとも階級が高いプレイヤーのものを排除する
(赤)全員の階級を反転。その後貧富のカード交換を行い,さらに革命状態でゲームを開始する
(赤)都落ちが発生しない場合,富豪が大貧民になる
(赤)階級の変動がない場合,次戦はみな平民になる
(赤)都落ちが起きたら直ちに終了。次戦の階級は現在の逆で始まる
(赤)都落ちが生じない
(赤)都落ちしたプレイヤーは大富豪に復帰する。ただし大富豪は貧富のカード交換ができない
(緑)貧富のカード交換後,両隣のプレイヤーに自分の任意のカードを1枚渡すことができる
(緑)カード交換後,2とJokerを合わせて5枚以上持った人は,2を他人の任意の1枚と交換する
(緑)カード交換前,大富豪は手札が気に入らなければ配布をやり直すことができる
(緑)カード交換後,大富豪は全プレイヤーから最強カード1枚をもらい,任意の1枚と交換する
(緑)カード交換後,大貧民は貧民から最強カードを1枚もらう
(緑)カード交換後,大富豪と富豪は交換相手に1枚無作為に渡さなければならない
(緑)カード交換を行わない。ただし使用者が次に貧民以下になると交換枚数が2倍になる
(青)Joker以外のカードの能力がなくなる
(青)貧民と大貧民は革命を起こせなくなる
(青)2がAと同じ強さになる
(青)Jokerが能力を失い,10とJの間の強さになる
(青)スートに関係なく階段が作れる
(青)場のカードと同じスートで連続した数字が出た場合,その後も同じスートで連続の数字でなければ出せないという縛り
(青)Jokerを含む5枚以上のカードで革命が起きると革命返しや革命を起こせない
(青)革命が起きた場において強弱に関係なく革命返しを起こせる
(青)Jokerを使った革命が起こせなくなる
(青)ダイヤの3ではなく,大貧民が任意のカードを最初に出してゲームがスタートする
(青)貧富のカード交換後,全員が無作為に選んだ2枚を残して手札をすべて捨てる。ダイヤの3が出なければこのアビリティカードを出した人から始める。禁止上がりはない
(青)大富豪は最初の場で必ずパスをしないといけないがダイヤの3なら出せる
(青)大貧民はゲーム中に一度だけ捨て場にある任意のカードを手札に加えられる
ゲーム開始前のやりとりに関する黒や,ゲーム後の処遇を決める赤,貧富のカード交換での取り決めを決める緑に,ゲーム中のルールに鑑賞する青などを上手に使って上位の階級を目指しましょう!
まとめ

以上,エンスカイ社の大富豪大貧民のレビューでした。
普通のトランプとしても使える他,大貧民のローカルルールを用いて遊ぶことはもちろん,アビリティカードも加えて推奨ルールで遊ぶようにすれば,普段やり慣れている勝負がより刺激的なものに変わること間違いなしです。
特に,青色のギャンブルカードなどを出された日にはもはやなす術がありません。
とはいえ,みなが知っている大貧民がこれほどまでに大きく変わるというのは,中々に新鮮な体験となるでしょう。
少なくとも一回全部のルールをやってみて,最終的に我が家ルールを決めるのもおすすめです↓
バリエーションの例として,他にエヴァンゲリオンの新劇場版の絵柄を使ったものも出ています。
エヴァのキャラや専門用語(使徒襲来やA.T.フィールドなど)について詳しい人たちの間であれば,そちらも楽しめるでしょう。
それぞれ再販がされた過去があるため,息の長いシリーズになるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。