今回はDOLCHUさんが原型を担当した「chuchu doll(白うさアリスHINA)」のレビューをしようと思います。
もっとも,発売されてからすでに5年以上が経ち,2022年2月の第三弾を最後に音沙汰がない状態ですが,このドールに魅力がなくなったわけではありません。
事実,DOCHUさんはアゾンなどで今も活躍中であり,最近では魔法の天使クリィミーマミから森沢優の1/6ピュアニーモのマスクペイントとアイデザインを担当していました(予約終了期間を待たずして受注停止となるほどの人気です)。
ちなみに,今回紹介するchuchu dollは,個人ディーラーの衣装お披露目のモデルに使われているのを今でも見かける他,オークションや中古販売店を探せば購入できます。
ママチャップトイのちっちゃなシリーズのように,いつ再び火が付いてもおかしくない出来ですので,当記事を通してその魅力を確認しておきましょう!
chuchu dollとは
chuchu dollは,ドール作家のDOLCHUさんがヘッド原型から衣装デザインまでを担当したドールのことで,ホビージャパンが出版しているDollybirdという雑誌のオリジナル商品です。
2010年の10月に初登場し,幅広くドールについて扱う内容で,今は半年に1回のペースで出版される息の長い雑誌の一つとなっています。
その中でDOLCHUさんは衣装や小物作り,カスタム技などをゲストとして紹介することがあったわけですが,2017年12月のvol.26にてMILITARY SAILORとCLASSIC SAILORのHINAちゃんがchuchu dollの第一弾として誌上通販されたわけです↓

元々はオビツ11サイズ服のモデルを担当していた秘蔵っ子でしたが,ついに量産されることになったわけで,第一弾の仕様は以下のようなものでした↓
chuchu dollの基本情報
定価:12960円
製造:オビツ製作所
全高:12cmほど
素材:PVCなど
セット内容:本体,ドレスキット,下着,靴下,ブーツ
赤字部分についてですが,Dollybirdは手芸が一つのテーマになっているとあって,このchuchu dollでは衣装をあえて未完成にしています。
そのため,製品画像の完全体を再現しようと思えば自分の手でドール服を作らなければならないのですが,こういった機会でもなければ滅多に味わえないものですし,ひとたび頑張って作ってみると,手芸の楽しさに目覚めるかもしれません。
もっとも,衣装は一から作るわけではありません。
印刷された布キットが同梱されているので,購入者がすることといったら基本的にハサミで切ってボンドで貼るだけでよく,難しい技術を要する衣装部分は縫製済みのものが入っているという親切設計です。
例えば,今回レビューするHINAちゃんは「ケープ・ペチコート・タイツ」の3点がすでに縫製されていました。
DOLCHUさんのドール
しかし,ほとんどの皆さんが魅力的に感じているのは,DOLCHUさんが関わったドールが安価で手に入ることでしょう。
本人のXは2023年12月のきなこを最後に更新が途絶えていますが,最近は冒頭の森沢優の他,アサルトリリィLast Bulletの吉村・Thi・梅,リゼロのレムやラムも担当しています。
2010年代の話になりますが,当時DOCHUさんのドールが当時オークションに出品されると数十万円の落札額になるのが当たり前でした。
その他,「DOLCHU SHOP」と呼ばれる通販サイトにおいて不定期に衣装が販売されたのですが,毎回瞬殺されていたものです。
なので,chuchu dollをリアルタイムで購入した方の中には,ヤフオクは高額で手が出ず衣装の販売ページに貼りついても買えずという経験をされた方が多数いらっしゃったのではないかと推察します。
加えて私の場合,chuchu dollの第一弾が発表されたときには全く気付かず,第二弾の発表を心待ちにしていたものです。
そんな思い出深い第二弾ですが「メルヘンエプロンドレス」がテーマとなっていて,白うさアリスと赤ずきんのHINAちゃんがラインナップされています。
アリスver.については次章でレビューするので省略しますが,赤ずきんver.の方は髪形がダークブラウンの内巻きボブで,ダークグリーン×ミントのアイカラーをしているところがとても可愛いです↓

それでは次章から,白うさアリスHINAちゃんのレビューをしていきましょう!
白うさアリス開封時の様子

欲しい人にとっては,まるでティファニーのように見えてしまう素敵な箱です。
注文から到着まで半年以上待つことになりました。
衣装と色を揃えたカラフルなボックスを開けると,そこには小さな姫様がちょこんと座っていました↓

ちょうどONE PIECEをみていたので,マンシェリー姫かと思った私ですが,これほど可愛らしいヘッドが量産されることになるなんて,ベガパンクもビックリでしょう。
しかもこの状態にアリス衣装がプラスされるわけです。
可愛さのバロメーターがどこまでいってしまうのか,さっぱりわかりません!
続いて付属品を紹介すると,以下のようになります↓

ボディーはオビツ11で,ハンドパーツと首のアタッチメントなども付属していますし,シューズは磁石内蔵なので,オビツ商品を買ったときについてくる金属製のベースにもくっつきます↓

プリント済みの布キットには面ファスナー(マジックテープ)やワイヤーの類も見えました。
完成済みのウサギ耳ケープを見ると,衣装のデザインが市販品と全く違うことに気づくでしょう。
そんな衣装を作成するときの様子については,やや長くなるので次章にまとめたいと思います。
chuchu dollの衣装の作り方

chuchu doll の衣装を作成するには布用ボンドが必須です。
普段手芸なんてやったことのない完全初心者の私だけに,そのようなものを持っているはずもありません。
なので私は,chuchu dollの取扱説明書に写りこんでいた「裁ほう上手」という商品を購入しました↓
この他に針と糸が必須ですが,さらにアイロンと手芸用ハサミがあると便利です。
手順はイラスト入りで詳しく書かれていて,全部で36ある工程はまるでプラモデルを組み立てるようでした↓

どのくらい時間がかかるのか見当もつきませんが,ストップウォッチで最初から最後までの時間を測ってみましょう!
衣装の布ですが,見開き分だけなのでそこまで大変ではありませんでした↓

ここで早速の入刀式です↓

ボンドを伸ばしてアイロンと当て布を使って15秒待つと何とか形になりました↓

とはいえ,こんな小さなパーツを作るのに15分がかかっています(大体1つの動作につき5分くらいです)。
針と糸はなるべく細い方が良いかもしれません↓

これでよいのかと自問しながらも,なんだかそれっぽい感じにできあがっていきます。
以下は「くし縫い」という技だそうです↓

取り扱い説明書からは,他に「しつけ縫い」という用語が出てきました。
どちらもネットで検索して,なんとかやり方を学んでいきます。
なんだかんだで,1時間経ってトップスが完成しました↓

さて,一番難しかったのがワンピースとスカートの貼り合わせです。
ボンドを塗っても最初は全然くっつかなかったのですが,根気を入れて何度も挑戦すると少しずつくっついていきました↓

ドレスの背中にはマジックテープを付けます↓

ドールの衣装はこんなふうに作るのかと,大変勉強になりました。
ちなみに,スカートの先のレース部分の飛び出ているところは「スカラップ」と呼ぶそうです。
2時間ちょっとでエプロンも完成しました↓

この後カチューシャも作りましたが,スカートとワンピースのつなぎ目やリボンの付け根など,隠したいところが隠れるように綿密に設計されていて流石でした。
完成したHINAちゃんの様子

結局3時間ちょっとかかって完成となりました。
休憩を挟まず一気に作ったこともあって結構ヘトヘトになりましたが,完全体となったHINAちゃんを前にすると,そのような疲れは一気に吹き飛びます↓

破壊力のある可愛さで,このようなデザインのドールは当時,市販品で見たことがありませんでした↓

これが世界に誇る日本のドール作家,桜英さんの実力というわけです!
まとめ
以上,chuchu dollの紹介と,代表例として白うさアリスHINAちゃんのレビューをしてきましたが,いかがだったでしょうか。
衣装の作成も道具さえ揃えてしまえば想像していたよりもずっと簡単で,何より,完成した衣装デザインは市販品にはない温かみと可愛さを兼ね揃えていました。
苦労して自分で作ったことで,愛着もひとしおとなっています。
今回レビューした「アリス+オビツ11」という組み合わせは私にとって思い出深く,オビツ製作所のデビュー作であるチビアリス(11DL-001)がコーヒーカップに入っている写真に,当時心を射抜かれてしまったものです↓

そんなアリスがDOLCHUさんの手によって,こんなにも素敵なドールとして生を受けたことに深く感謝しています。
さすがに6年間も飾り続けていると衣類の劣化が気になってきて(ボンドで製作しているので水洗いできないのが辛かったです),今ではオビツ用の衣装に着せ替えていますが,それはそれでドール熱再燃のきっかけになりました↓

是非,気になった方は作者さまのHPもチェックしてみてください!
素敵な写真に癒されること間違いなしです。
最後までお読みいただきありがとうございました。