幼少期に遊ぶパズルといえば,最も多いと思われるのはジグソーパズルですが,大きいものだとどうしても場所を取るので自宅でしかできませんし,それなりに時間がかかるものです。
その点,スライドパズルというのは気軽で,小さいので簡単に外に持ち出すことができます。
3×3マスのタイルのうち1ヶ所が空所になっていて,1つずつスライドして1枚のイラストを完成させるものですが,テレビゲームの中でも仕掛けの1つとして登場してくることがあり,当時の私は結構ハマって熱心にやっていたものです。
ちなみに,これらは2次元の平面的なパズルに分類されますが,立体の形をした「空間パズル」または「立体パズル」などと呼ばれるものも存在し,広義ではレゴやナノブロックもこれに含まれますが,その代表格は,当記事のタイトルになっているルービックキューブとなります。
カラフルな見た目で,昔からなんとなく気にはなっていたものの,完成させられる気がしなくて敬遠していた私ですが,このたび,Amazonで安く売っているのをみて,挑戦してみることを決めたわけです。
攻略法が載っているガイドブックも購入したので,今回はそんな「ルービックキューブ」について幅広くレビューしていくことにしましょう!
ルービックキューブとは
ルービックキューブは,エルノー・ルービック氏というハンガリーの芸術アカデミーの教授で,建築家であり彫刻家でもある方によって発明された立体パズルです。
日本では,1980年に第一次ルービックキューブブームが起こりました。
そのときに売られていたのはツクダオリジナル(現メガハウス)社の商品で,8ヶ月で400万個が売れたとも言われています(50周年記念でルービックキューブレトロが発売されました)↓

当時ルービックキューブで遊んでいた知り合いに訪ねてみると,1面を揃えることを目指すのが通常の遊び方で,2面揃えばかなり凄いと言われ,3面以上揃った例はほぼ見たことがなかったそうです。
今と違って,攻略法について学ぶ機会がほぼない時代と言っても過言ではないでしょう。
つまり,一度崩してしまえば,二度と完成形に戻ることがないパズルだったわけです。
その後,何回かのブームを経て,キャラクターの柄をしたルービックキューブや,3×3以外のキューブも出てきました。
ですが,主軸モデルはいつの時代も変わっていません↓
もっとも,次章で紹介するように,変わった素材でできているものや,「スピードキューブ」と呼ばれる,完成までのスピードを競うための仕様のもの(センターキューブのネジを回すことで自分好みの固さにして回転を調節できるもの),さらにはマグネットを内蔵して安定度を高めたものもあります。
最高峰のキューブとなると,通常モデルの倍以上の値段がするのが普通です。
なお,以下の動画では超人的なスピードで完成させるときの様子を確認できます↓
何事も極めることは素晴らしいものです。
ルービックキューブの選び方
変わったルービックキューブはいくつもありますが,ここでは選び方についてまとめます。
なお,Amazonなどで模倣品を見つけることもできますが,商標の問題から「マジックキューブ」などと名を変えていることが多く,基本的にはメガハウス社のものを購入すると安心です。
さて,ルービックキューブを買う際の基準ですが,
- マグネット内蔵(磁気帯び)にするかどうか
- 表面処理がステッカーの廉価版で妥協するかどうか
- デザインをどうするか
- 値段
の4つに注目するのが良いでしょう。
マグネットが内蔵されているものは「磁気スピードキューブ」などと呼ばれ,より揃えやすく回しやすいところが魅力です。
このとき,磁石の埋め込み方や内部機構が様々である他,磁石が使われていなくてもスピードキューブと呼ばれる場合があることに注意しましょう。
メガハウスのものだと,スピードアドバンスが磁石を使用しており,スピードキューブエントリーは磁気を帯びていません。
なお,表面にステッカーが貼られているものは廉価版に多いですが,UVで劣化して貧相な見た目になってしまうので,長く使う場合にはおすすめしません。
イチオシは成型色のプレートが埋め込まれているものですが,最近はイラストにこだわったものやクリスタル仕様のもの,さらには発光するもの(ルービックキューブフラッシュ)までが登場してきています。
部屋のオブジェとして利用することを考えると,見た目が気に入ったものを選ぶと長く使えるでしょう。
値段は2000円程度を基本に,高級なものは5000円程度,廉価版は1000円以下というのを目安にしてください。
なお,攻略用のガイドブックも売られており,併せて購入することを強く勧めます↓
廉価版のルービックキューブをレビュー
ここでは,数百円で購入できる廉価版のルービックキューブをレビューしてみようと思います。
メガハウスの劣化版のような立ち位置なので,これで満足できなさそうであれば正式なものを購入するのが良いでしょう。
到着時の様子ですが,外装にはやや擦れがあり,海外で作られた廉価なおもちゃという感じのパッケージで,贈答用には向きません。
もっとも,使えさえすればよいという方には問題ないでしょう↓

開けると,個包装されたキューブを確認できました。
折れ曲がった紙のようなものは,替えのシールです。
2個入りを購入しましたが,セット内容は以下のような感じでした↓

触ってみると,多少オイリーな表面で,ステッカー仕様のものはベタツキの他に色褪せといった劣化について心配なければなりません。
もっとも,低評価が少ない商品であれば,回した際に引っ掛かりなどを感じることはないでしょう。
今回のものも滑らかに動作しました。
なお,次章ではルービックキューブの完全攻略公式ガイドブックを用いながら,6面を完成させてみたときの様子についてみていきたいと思います。
ルービックキューブの揃え方(LBL法)
初心者にはツクダ式攻略法(最初に紹介した日本の販売会社が考案したものですが,ver.3.0には収録されていません)もおすすめですが,ここではスピード重視のLBL法(現在,主流とされる方法です)をみていきましょう!
何の考えもなしにいじくり回しても,せいぜい一面を揃えられたら良いところですが,攻略法に沿ってやることで,誰でも6面全部を完成させることができます。
解説するにあたって,3つの用語(センターキューブ・コーナーキューブ・サブキューブ)を覚えておきましょう↓

さて,LBL法ですが,全部で7つのステップからなります。
レイヤーバイレイヤーの略で,主に下段から1段ずつ揃えていく方法です。
今回はこのキューブの状態から初めてみましょう↓

手順1 クロスを作る

まずは,黄色のセンターキューブを探して,同色でサブキューブを完成させますが,簡単に言うと,黄色で十字架模様を作ることになります↓

しかし,上の状態で完成ではありません。
事態はもう少し複雑で,側面のセンターキューブの色を上段の色に合わせる必要があります。
上の画像では,オレンジ色のセンターキューブの上に赤い色が来てしまっているので失敗です。
中段を回転させるなどして,側面のセンターキューブと上段の色を合わせましょう↓

こちらは,赤色と青色のセンターキューブの色が上段と揃っています。
手順2 完全一面を作る

手順の2として,黄色の面を全部完成させます(なお,上の完成図の赤と緑のタイルの形は間違っていて,正しくはオレンジや青のものと同じ形になります)。
上で作った黄色いクロスを底にして,上段になった部分を回して,攻略本に記載されている3パターンのいずれかのパターンにしてください↓

さて,以下の画像は上の何のパターンであるか分かるでしょうか↓

ヒントですが,コーナーキューブに注目してみてください。
黄色が上段にあって,右面に青,左面にオレンジのタイルが見えているので,正解はAパターンです。
この場合,以降の手順は,マイナスを反時計回りとして,
- 右面を90度→上面を90度→右面をマイナス90度→上面を180度→右面を90度→上面を90度→右面をマイナス90度
のように8回,動かします。
このような調子で,それぞれのパターンに従って回していくだけです。
完成形はこのようになりました↓

底の黄色い面が完全に揃っていて,下段に見える色(オレンジと緑)もすべて揃っていることがわかるでしょう。
手順3 中段の色を揃える
上の状態で上段を動かしてみると,以下の2パターンのいずれかが見つかるはずです↓

見つけ方のポイントですが,上段・下段のサブキューブと中段のセンターキューブが縦一色になるところで止めて考えるようにすると見つけやすく,上の画像のAパターンではオレンジが縦一色に,Bパターンでは青が縦一色になっています。
それでは,以下の写真はどちらのパターンでしょうか↓

赤が縦一色になっていますから,Aパターンです。
攻略本の手順に従い,
- 上面マイナス90度→前面90度→上面90度→前面90度→上面90度→右面90度→上面マイナス90度→右面マイナス90度
のように,9回動かします。
その結果,下段から中段までを揃えることができました↓

手順4 上面クロスを作る

4つ目のステップですが,上面に白いクロスを作ります。
解法フローチャートに従って回しましょう↓

いまいち,どこの面がどこに対応しているのかがわかりづらいのですが,フローチャートのものを45度時計回りに回転させてみると,手順Aの形に対応していることがわかりました↓

上のものはすでに4の状態になっていたので,手順Aを1回行うだけで大丈夫でした。
青とかオレンジの色の配置は無視し,前面を90度とか右面を90度という指示にだけ従います。
手順5 上面を揃える
次に上面を揃えるのですがすでに揃っていたので,説明する都合上,わざと崩したものを示します↓

これで,フローチャート2の右に載っているものと同じ見た目になりました。
ここから2回回して完成です↓

手順6 上面コーナー位置を揃える
白色を手前にしつつ,コーナーキューブの位置と向きがあった面が下になるように置きます↓

画像では,オレンジのコーナーキューブが揃っているので,この面を下にして,攻略本の手順通りに回してみると,何回かで完成しました↓

あと一歩のところまで来ました。
手順7 6面を完成させる
最後に,手順Dを何度か繰り返して,ようやく完成です↓

少なくて1回ですが,多くて3回回す必要があります。
こういった方法を独力で見出すのは大変ですが,本を使うことで,楽に完成させることができました。
観察眼が養えたように思いますし,左右の対称性に注目するなど,自分で方法を考案する際の参考にもなるはずです。
まとめ

以上,ルービックキューブの歴史や商品のバリエーション,さらには廉価版のレビューに加えて,最後にガイドブックに載っていた攻略法を紹介しました。
公式ガイドブックには,2×2のルービックキューブの攻略法も載っていましたが,場合によっては3×3のものよりも難しいことがあり,単にキューブの数が減れば難易度も下がるというわけではなさそうです。
攻略本に頼らず,一面を完全に揃えたり十字架の形を作ったりするだけでも,頭をかなり使うことになるように思います。
LBH法の理屈についても,完全に理解できるようになるまで,じっくりと考えてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。