今回は2024年12月に発売された小学館の「機獣新世紀ZOIDS CORE BOX」をレビューしていきたいと思います。
最近はゾイドの新商品が結構な頻度で発売されていて,買う物を絞る必要性に迫られている方も少なくないでしょう。
高級路線のAdvanced Ziシリーズに飾りやすいリアライズモデル,そしてアダマスマキナも控えています。
私自身,今回のゾイドコアボックスを買うかどうかでギリギリまで悩んだのですが,それはなぜかと言うと,本商品のウリの1つであるゾイド公式ファンブックをすでに複数冊持っていたからです。
とはいえ,40周年ゾイド博も結局行くことができなかったですし,AZシリーズのライガーゼロも持っていなかいということで,思い切って購入することにしました。
それでは早速,中身の方を確認していきましょう!
ゾイドコアボックスとは
今回購入した物は「第2弾」のゾイドコアボックスで,第1弾の方は2003年の10月に発売されています。
そちらはゾイド生誕20周年を記念したもので,完全予約10000セットの限定品でした。
基本的には
- 懐かしい資料
- 珍しいキット
- 映像特典など
の3種類から構成され,第1弾はゾイドのバトルストーリー(全5巻)とマンモスのキットが目玉になっていました(特典はZOIDS Perfect Visual Clips,ピンバッジ3種,カード35枚です)。
一方,第2弾は40周年記念として発売され,以下のような内容になっています↓
- ゾイド公式ファンブック(全5巻)
- AZ-02EXライガーゼロ レイ・グレック仕様
- ZOIDS Perfect Visual Clips,パノラマポスター
ちなみに価格は27500円で,第1弾のときは15000円だったので,この20年で1.8倍以上になっていますが,ちょうど毎年3%ずつ物価が上昇していくとそのくらいの価格差になるわけです。
予約販売数は前回よりも少なく8000セットとなっています。
梱包は輸送用の段ボール箱ということで,ヨドバシカメラで頼んだところ伝票が直接貼られた状態で届き,SNSをみていると「知られたくない人に何を買ったか知られてしまった」とか「梱包の段ボールもきれいなままで保管したかった」と嘆く人も現れましたが,これは毎回恒例です。
梱包状態はこだわった作りとなっていて,開封時に中を守る段ボール板には,古代遺跡で発掘されるのを待っているゴジュラスの絵柄が確認できました↓
一方のファンブックは保管用のケース付きで,側面からのダメージを和らげるような状態で収められていました↓
それでは次章から,中身の方をそれぞれ紹介していきましょう!
ゾイド公式ファンブックのレビュー
私はこのゾイド公式ファンブックが一番欲しかったです。
というのも,過去に揃えていたはずがどうしても見つからなかった巻があったからで,中古で買おうと考えたこともあったのですが,どうにも高くなっていて手を出せずにいました。
今回購入したことでいくつかはダブってしまいましたが,きれいな状態のものが揃ったのだから良しとしましょう。
新しい紙の良い匂いがします。
すべてが収まったトールケースはホログラム仕様の型紙で出来ていて,子どもの頃のようにテンションが上がりました↓
写真からはわかりませんが,角度を変えてみるとキラキラと輝きます。
このようなことはあらかじめ聞かされていなかったのでサプライズでした。
当時から,ビックリマンのシールやカードダスのキラに目がなかった私です。
加えて,今回のゾイドコアボックスにはこれまでに発売されていない「新5巻」もセットになっているということで,その事実は購入を躊躇している方の背中を押してくれるでしょう(ちなみに第1弾においても限定でプロイツェンの反逆が収録されました)。
当時,心躍らせながら読んでいた自分なだけに,未収録エピソード・完全新撮影・新規書き下ろしという三拍子が揃ったファンブックが読めると聞いたら買わざるをえません↓
物語は帝国軍と共和国軍の戦いの場面から始まり,早速ゴジュラスジオーガからゴジュラスギガへの見事なバトンタッチに唸らされます。
命を懸けた戦いにおける優秀なパイロットたちが,自らの信念に従って名誉の最期を遂げる様子は読んでいてハラハラしっぱなしでした。
キャブリ・コンバットがキャプリ・コンバットとなっているなどの誤植はありましたが,文章量は十分で読みごたえがあります。
AZ-02EX ライガーゼロ レイ・グレック仕様
こちらは2023年の9月に発売されたAZ-02ライガーゼロの色違いということで,共和国カラーは今回のゾイドコアボックス限定となっています。
なお,ファンブックを読む前と後とで,この特別仕様のライガーゼロの見方は大きく変わりました。
AZシリーズに関してはつい先日にAZ-09デスザウラーを組み立てたばかりですが,その出来は物凄く良かったので,今回のライガーゼロも期待できます。
その上,タカラトミーモールにおいて青いフェニックス(AZ-06EX)の販売がつい最近になって決まり,そちらを購入することで,ライガーゼロフェニックスの色違い(共和国仕様)まで実現できてしまうわけです。
AZ-06で通常版が発売されていますが,見た目はこれほどまでに変わります↓
今回のゾイドコアボックスをライガーゼロ目的で買った方の多くは,こちらも購入する方が多いでしょう。
私自身,この青いライガーゼロをいつ組み立てるかはまだ決めていませんが,フェニックスの予約まで完了させておきました。
よくみると,先に示したパッケージにもフェニックスはちゃっかり写り込んでいますね。
ZOIDS Perfect Visual Clips
特典は,先ほどのトールケースやそれを取り囲んでいた段ボールの中に入っていて,特にポスターに関してはどこにあるのか気付けない方もいらっしゃるかもしれません↓
よくみると「PANORAMA POSTER」と書かれてはいますが,わかりづらいです。
特典名を具体的に書き出すと,
- 40周年大ZOIDS博2023(東京)スペシャルアーカイブ全方位映像
- 平成ZOIDS CM・PV集
- セイスモサウルスパノラマポスター
の3つとなり,最初の2つは入場券のようなシリアルコードが付いているので,そこに記載されたサイトを訪れ,その文字列を入力することによって視聴できるようになります。
映像系は第1弾にもあり,そちらはジオラマ映像を中心に収録されていました。
2026年の12月10日までの期間限定ということで,利用期間に限りがあるのが残念ですが,会場の雰囲気がわかって楽しめます↓
キットの細かい部分までは拡大し切れませんでしたが,読み物関連のパネルはちゃんと読めるものが多く,実際に会場に行けなかった方におすすめです。
CMやPVはYouTube動画で探せばあるのかもしれませんが,このようなまとまった感じで14分弱の映像が観られますが,あくまで平成ZOIDSに限られること,全てを網羅しているわけではないことにご注意ください(例えばゴジュラスギガのCMや初期ゾイドのCMなどはありません)↓
バトストに次いで思い出に浸りやすいコンテンツとなっています。
ポスターは2003年8月号の月間コロコロコミックの巻頭付録の復刻版ということで,ちょうど当時セイスモサウルスが発売されたタイミングです。
最長とされるゾイドですが,「こんなのあったなー」とセイスモの横に並ぶゾイドの様子を堪能することができました。
まとめ
以上,ゾイドコアボックスの40周年記念ver.のレビューを中心に記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか。
当時の開発者やライター,カメラマンにデザイナーに編集者が勢ぞろいして作り上げた新5巻を筆頭に,決定までに頭を悩ませたとする特別仕様のライガーゼロ,そして程よく楽しめる特典も合わせて,満足度の高いものに仕上がっていました。
今回の商品のコスパをどう考えるかですが,バトストが5冊で5000円弱,ライガーゼロのノーマルver.が14300円なので,特典やトールケースなどが8000円程度の価値であると算出できます。
このようにみると,限定キットが欲しいかどうかが一つ大きな判断材料になりそうです。
特にライガー系のラインナップはAZシリーズにおいて充実していますし,私は他に超合金ライガーゼロも持っていることもあり,今回のゼロをすぐに組み立てる気にはなれませんでした。
少なくともファルコンが届くまでは待つことになるでしょう。
とはいえ,ファンブックの出来は良く,思い出補正も入って,大変魅力的なものでした。
今回のチャンスを逃してしまうと,前のマンモスのときのコアボックスのように,中古品を高値で購入せざるを得なくなりますから,慎重に判断していただけたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。