今回は,カタカナ語をカタカナを使わずに説明して周りの人に当ててもらう「カタカナーシ」というカードゲームの遊び方について解説します。
ルールは慣れれば簡単ですが,カタカナ語の定義を理解するのがやや難しいので,その2つを中心にレビューしていくことにしましょう!
なお,大の大人が遊んでも一番ウケがいいのはカタカナーシだったりします。
是非,購入を迷っている方は参考にしてみてください。
カタカナーシとは
カタカナーシは幻冬舎が販売するカードゲームで,パッケージに書かれている,
「手札に書かれたカタカナ語のお題を,カタカナ語は一切使わずに説明する遊び」
という文面が,その内容をとてもよく表しています。
例えば「パフェ」というカタカナ語をどうやって他人に説明するか考えてみてください。
辞書を調べると「アイスクリームに生クリーム・チョコレート・シロップや果物・ジャムなどを添えてグラスに彩りよく入れた冷菓」などと書いてありますが,下線部はカタカナ語なので,本ゲームのルール上,使うことができません。
そこで頭をひねって,
各種乳製品や果物を,透明で背の高い容器に盛りつけて提供される,甘くて冷たい食べ物
などと言ったりする必要があるわけです。
対象に備わっている性質を列挙していくことで,そのもの自体を推測する行為というのは大学入試でも問われる重要な能力でもあるので,カタカナーシで遊んでいるうちに自然と想像力や表現力が磨かれ,教育的価値も備えたカードゲームだとも言えるかもしれません。
具体的には,
- 英語でわからない単語を説明する場合
- 国語で難しい表現をわかりやすく言い換える場合
などで,カタカナーシで行うのと似た作業を頭の中ですることになるでしょう。
実際,子ども相手にやってみると,彼らの表現力の鋭さに驚かされることも多く,先のパフェの例では,
女の子がおやつの時間にお店に行って,長い銀色の棒みたいなやつですくってよく食べてる冷たくて甘いやつ!
と言った説明が飛んできます。
私が作ったものよりも,こちらの方が圧倒的にわかりやすく,固くなってしまった頭では浮かばない発想に感心されられっぱなしです。
カタカナーシの準備
カタカナーシの詳しいルール説明に移る前に,まずは準備について説明しましょう!
対象年齢は8歳以上,プレイ人数としては3~8人用のゲームです。
制限付きで相手にカタカナ語を説明することの面白さを味わうだけであれば2人でもできるのですが,やはり周りと競争することで初めてゲームとして機能するので,最低3人は必要という点に気をつけてください。
箱の中に入っているものとしては,2種類のカードと説明書があるのみです。
以下画像の上段に見えているのは「お題カード」で,全80枚中72枚を占めます↓
先に取り上げた「パフェ」を含むお題が書かれているのも,こちらのカードです。
一方,下段に見えているのは「イベントカード」と呼ばれるもので,4種類のイベントが2枚ずつ入っています。
このカードを引いてしまうと,ただでさえ難しい説明にさらに制限がかかってくるので,できるだけ出会いたくないカードです。
ちなみに,ウラ面はすべて黄色となっていて1~6の数字が書かれています(上記画像左列)。
すべてのカードをよく切ったら裏にして山札とし,じゃんけんをして一番最初に開始するプレイヤー(Aとします)を決めたら準備が終了です。
カタカナーシの遊び方
親であるAは,山札から一枚取り,周りにみえないように確認します。
残った山札を見ると「4」の数字が見えているのがわかるでしょうか。
それに従い,Aは取ったカードの上から4つ目の「コンクール」について説明しなければなりません。
Aさんの説明
作品とか演技を発表して入賞を狙います。中学生の合唱や作文でこれをしました。
A以外のプレイヤーは,答えと思われるカタカナ語を答えますが,早いもの順であるものの,回答権は1人1回しかありません。
Bさんの回答
コンクール!
ここではBさんが正解したことにしますが,その場合,まずA(出題者)が自分の手札を得点に加えることができます。
これは「うまく説明できたで賞」みたいなものです。
続けて今度は,Bが山札の一番上から一枚もらいます(ここでは4のカード)。
こちらは「正解ボーナス」みたいなものです。
ここまでを一連の流れとして,次にBが同じことを繰り返すことになりますが,先ほどもらったカードはそのまま得点になるので,またさらに1枚引くことにだけ気をつけてください。
得点は全てのカード1枚につき1点で,結果的に10点先取したプレイヤーが勝ちとなります(出題者と回答者が同時にクリアとなった場合,後者の勝ちとなります)。
ちなみにイベントカードを引いてしまった場合についてですが,
- 他の人に指示が見えるように置く
ことにだけ注意し,もう1枚カードを引き直しましょう。
ちなみに,イベントカードは得点にならないので場に捨てるようにしてください。
あとは上記の遊び方に従います。
イベントカードは絶望的にできないものも多く,数年遊んでいますが,いまだにできないのが「ビタミン」というお題を声を出さずに説明することです↓
正解が出なかったら,そのお題は捨て札にして,再度同じプレイヤーがもう1枚取って再チャレンジしましょう。
カタカナ語と失敗例
カタカナーシでは失敗してしまうこともあります。
ここではその代表例である,
- カタカナ語を使ってしまったこと
- イベントカードの指示に従っていなかったこと
の2つについてみていきましょう。
特に難しいのは1のカタカナ語の判定です。
具体的には「外来語(英語の音に感じを当てはめたものも含む),和製英語(略語も含む)」がそれに当たります。
以下でこれらの定義について確認してください↓
外来語
外国語から入って来た,漢語以外のもの(ゲーム・スプーンなど)を指す。普通カタカナで書くものが多い。なお,「ガス・メートル・タバコ」はそれぞれ「瓦斯・米・煙草」のように漢字でも書けるが,こういった英語の音訳に漢字を当てはめたものも外来語なのでNG。
一方,和製英語もカタカナ語です↓
和製英語とその略語
英語に似ているが英語ではそう言わない言葉(サラリーマン・ガードマン・サービスエリアなど)。略語はパソコン(personal computer)やテレビ(television)などを言う。
間違いやすい点は,カタカナで表記されていても,日本語であるものはカタカナ語ではないということです。
カタカナで書くので「カタカナ語かな」と思ってしまうのも無理はありませんが,メガネやイス,スイカなどは,使ってOKな単語だと理解してください。
例えば,メガネは英語だとglassesで,meganeという外来語は存在しませんし,meganeという英単語もありません。
同様にイス(chair)も,isuとして日本に入って来た言葉ではないですし,そのようなスペルの英単語はありません。
一方,メロンについてはどうでしょうか。
こちらは,英語でmelonという単語があるのでNG,立派なカタカナ語という判断です(スイカは英語だとwater melonですのでカタカナ語ではありません)。
以上を私なりにまとめると,ローマ字読みではない英単語が存在し,その音がカタカナになっているものはカタカナ語とみなせると結論付けられることになります。
もしカタカナ語を使ってしまったことに気がついたら,いち早くその失敗を指摘するようにしましょう。
指摘した人は,お題カードを持っている人の手札を没収して自分の得点に加え,また新たに1枚引いてゲームを再開することができます。
2つ目のイベントカードの失敗についても,同じように指摘すればOKです。
カタカナーシ2も買ってみた
私の周りでは,あまりにみんなが楽しんでくれるので,カタカナーシ2も購入しています。
1とは指示の文字が緑色な点だけが異なりますが,裏面(黄色の方)は同じ規格なので,混ぜて使うことができるというのが高評価です。
イベントカードも新規のものが追加されることになり,具体的には
- お上品に
- 拗音・促音なしで
- 俳句風に
- 10秒以内で
といった内容で,楽しさは倍増します。
ボブジテンで遊んだこともありますが,私はカタカナーシ派です。
まとめ
以上,カタカナーシの概要と遊び方についてみてきましたが,いかがだったでしょうか。
コミュニケーションの一手段としても気軽に遊べるカードゲームで,ルールもシンプルです。
カタカナ語がどのようなものかだけ知ってしまえば,難しいところはありません。
最後に準備と遊び方について再度まとめておきます。
是非参考にしてくださいね↓
準備
- カードを黄色を上にして全部置く
- じゃんけんして最初の親を決める
遊び方
- カードを取ってお題を決める
- イベントカードなら床に置いてもう1枚取る
- 山札にある数字で指定されたお題を説明する
- 当てた人は山札のカードをもらえる
- 説明した人は自分のお題カードがもらえる
- 当てた人は1から5を繰り返す
カタカナ語
英単語をカタカナで読んだもの
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最後までお読みいただきありがとうございました。