今回は2018年3月31日に発売になった,
人生ゲーム タイムスリップ
についてレビューしてみたいと思います。
人生ゲームが初めて登場したのは1968年ですので,本商品はちょうど50周年記念に当たるバージョンです。
人生ゲームはいくつもバリエーションがありますので,是非このレビューを参考に,選択肢の1つに入れていただけたらと思います。
仕様レビュー
商品名:人生ゲーム タイムスリップ
販売元:タカラトミー
発売日:2018年3月31日
プレイ人数:2~6人
対象年齢:6歳以上
この人生ゲームの特徴としては,1968年にタイムスリップしたプレイヤーたちが,現在までの約50年間を振り返りながら億万長者を目指せるところが非常にユニークです。
親子3世代でも楽しめることを想定して作られているので,お父さん・お母さん世代であれば,自分の生きてきた時代を懐かしみながら遊ぶことができますし,子どもたちとしても,自分たちが生まれる前の時代についてちょっと詳しくなれる,そんな教育的な価値も感じられるおもちゃです。
それでは早速,届いた『人生ゲーム タイムスリップ』の方,開封してみましょう!!
商品開封の様子
人生ゲームのような小道具の多いテーブルゲームでは,意外と準備に手間取ります。
みんなが集まったときを利用して,協力しながら一斉に用意できると早く済ませられます。
なお,私はすべての準備を1人で行いましたが,動画を横目に見ながらやって30分位経過していましたね。
取扱説明書によると,橋(明石海峡大橋)以外はシールを貼らずにも始めることができるのですが,以下のような状態では,一つ一つの建物が何か,よくわからないですよね↓↓
やっぱり全部にシールを貼るのがいいです。
そうすることで,ハウステンボス・東京スカイツリー・東京ドーム・中部国際空港・新国立競技場などが,はっきりと感じられるようになりました↓↓
メーカーの細かい気遣いについてですが,貼るときの目安になるガイド(くぼみなど)も付いていますし,心なしか,カードを切り離すときも,ランナーから取り外しやすくなっているなと感じます↓↓
ゲーム盤は4つ折りになっていますので,広げて使います↓↓
素材は百人一首の紙質のような感じで,厚くて丈夫なものです。
未来ステージの方はちょっと薄めの紙でできていますが,特に建物やルーレットなどを置く必要がないからでしょうか,あくまでサブ的な扱いです↓↓
建物以外には,おなじみのルーレットや職業カード,ドル紙幣以外に,
- お宝カード
- タイムリープチケット
- 株券
といったものが真新しいですね。
では各車両に人を載せて,実際に遊んでいくことにしましょうか!
実際のプレイ風景
① 銀行役を1人決め,5000$ずつみんなに配ります。自分の色の車に人を乗っけて,ルーレットの数が一番大きかった人から時計回りでスタートです!
② 進むコースを決めますが,ビジネスマンルートか,フリーターにもなりうる専門職ルートのどちらかを選びます。
赤いマスは止まった時だけでなく,通り過ぎたときもその指示に従うため,ビジネスマンには必ずなることができますし,給料日も必ず受け取ることができますのでお忘れなく!
サラリーマンかそれ以外という区別が,自分の中にも昔からあります。
一体いつからこのような線引きがされるようになったのでしょうか。
低リスク低リターン VS 高リスク高リターン
というのは,実際はどんな職業でも同じように存在するはずなんですがね・・・
ところどころにある異次元コースへの入り口マスに止まると,ゲーム版の縁を囲む『異次元コース』に移動します。
進行方向は逆向きになり,当時の人生ゲームだったり社会の出来事が書かれていて面白いです。
よく見れば,プレイヤーの載っている車は,タイムマシン仕様なのですね。
なお,異次元コースではなかなかにお得な報酬がもらえることが多いので,行ければ基本的にラッキーだと思ってください↓↓
タイムリープチケットは,止まったマスの指示を受けずにその1つ手前のマスに移動できるチケットです。
沢山持っているほどに有利にゲームを進められます(ストップマス上と20XX年代コースでは使用不可ですが)。
バブル全盛の後のルートでは,ハイリスクハイリターンの『まだまだバブルルート』と,真逆の『コツコツ堅実ルート』が選べます。
例えばこんなマスに止まったときに,株券2枚と東京ドームなんて物件を持っていたプレイヤーは,24万ドル貰うことになり,一気にトップに躍り出ました。
私はその一つ手前のマスに止まり,大爆死でしたが・・・
借金をかなりしていないと選べませんが,最後にはド定番の『人生最大の賭け』も残されています(笑)
ちなみに,今回の1位は,ゴール時に123万2千ドルを保有していて圧倒的でした(4人でやりましたが,2位は57万1千ドル,3位は17万5千ドルです)。
やはり,先のバブルルートでの幸運と,カジノやお宝の運が異常に良かったのが勝因です。
以上がメインステージの大まかな様子でしたが,その他にサブ的な位置づけのステージとして『未来ステージ』をさらに遊ぶことができます。
進行状況によって遊ぶ遊ばないを選べないように,開始時に,遊ぶか遊ばないかを決めることが条件のようです。
未来ステージは,メインコースの帰還/決算マスに繋げて遊べるステージです。
未来ステージが終わると,そのままメインステージの決算マスに戻ります。
プレイにかかる時間ですが,4人でやった場合,
メインステージだけの場合:60~90分
未来ステージも使う場合:90~120分
かかります。
なかなかのボリュームがあって,がっつり遊ぶことになりますので,時間には余裕をもってやりたいですね。
教育的な価値
この人生ゲーム タイムスリップで遊ぶことで,
- お金のやり取りがあるため,足し算引き算に強くなる
- 過去50年の出来事に詳しくなったり,未来50年に対する危機意識などが芽生える
- 株券・投資・借金手形の仕組みを,多少なりとも学ぶことができる
- ○○世紀といった言葉に慣れる
- 戦略的にお金を増やそうと頭を使って賢くなる
といった知育に役立つ可能性があります。
もちろん,マスに書かれた文章を無視して,金額だけにしか注意がいかないようなプレイスタイルだったり,大人が子供に考える時間を与えないままどんどんゲームを進行させてしまうようだと,そういった教育的な価値は失われてしまいます。
その場に居合わせた人の,用途次第で,色々な遊び方ができるとも言えますね。
まとめ
以上,人生ゲーム タイムスリップのレビューでした。
最後にこれまでの内容のまとめとして,以下にある Tomy 公式動画をご覧ください↓↓
遊び終わった感想としては,ちょうど自分たちが生きてきた時代の出来事がイベントマスになっているため,ゲーム中の話題に困ることがないのがとても良いなと感じました。
また,純粋にお金がもらえるのは嬉しいですし,結婚の出費の辛さや,団地購入に伴う,家計の圧迫感は,まさに現実の世界そのものです。
もちろん,自分が生まれる前の出来事について思いを馳せられる経験も,なんだかんだで新鮮な感覚でしたね。
子どもだけでテーブルゲームをする場合は,やはりゲーム機やスマホを使ってやった方が普通かもしれませんが,親世代も加わって一緒に遊ぶとなると,やっぱりこういったアナログ形式の方がわかりやすいです。
未来ステージを加えれば,約100年を舞台に遊ぶことができますし,プレイ時間も2時間近くかかることもあるわけですから,なかなかの長時間,楽しめるおもちゃなのではないでしょうか。
昔に人生ゲームで遊んだことのある方は,ルーレットの感触さえ懐かしく思えるはずです。
以下の宝物カードの絵柄に懐かしさを覚えるような方であればマストバイではないでしょうか(笑)
といったわけで,今回レビューした『人生ゲーム タイムスリップ』,現行の人生ゲームの中でも特におすすめです!
最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。